愛猫が血尿をした!どうしたら良い?その原因と、対処法など。

愛猫が血尿をした!どうしたら良い?その原因と、対処法など。

「あら、ミケちゃん、用を足したのね。じゃあ、トイレ掃除、しなくっちゃ!えええ〜!!おしっこが、おしっこが赤いぃぃぃ!!!」と、突然の愛猫の血尿に、驚くことがあるかもしれません。血尿には、様々な病気が隠れています。いざという時慌てないよう、今のうちに原因となる病気や対処法などを、チェックしておきましょう!

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目次
猫の血尿とは?
血尿の原因
すぐに受診?それとも明日でOK?
尿採取のやり方は?
まとめ

猫の血尿とは?

診察を受ける猫

猫が血尿を出す時には、何かしらの病気が原因だと思って良いでしょう。他の症状と併発することが多いので、注意して愛猫の様子を観察してください。そして決してほったらかしにせず、受診するようにしてください。

血尿には、2種類あります。実際の血が混じる血尿と、赤血球の赤い色(ヘモグロビン)の色が尿の中に出ている血色素尿です。その他にも、食べ物の色素が尿に赤く出る場合と、筋肉の色素であるミオグロビンが尿の中に出る場合もあります。血尿かどうかは顕微鏡で検査をするか、潜血検査を行ないます。

外で用を足す猫の場合は尿を採取するのは難しいかもしれませんが、家のトイレでする猫の場合は、うまく採取して病院へ持参すると良いでしょう。また、尿の色を確認するには、白い猫砂やペットシーツを使うと、分かりやすいです。

血尿の原因

獣医と猫

血尿がでる原因には、どんなものがあるのでしょうか?

泌尿器系の病気

まずは猫に多い、泌尿器系の病気です。特にオスは尿道が細いため、異常が出やすい、と言われています。

  • 突発性膀胱炎

膀胱に炎症が起きる病気ですが、原因は良く分かっていません。ストレスや肥満、ドライフード、飲水量不足など、様々な原因が関わり合い起こっていると推測されています。主な症状は血の混じる血尿の他に、トイレの回数が増える、排尿時に声を出して痛がる、粗相をするなどです。排尿の様子がいつもと違うと思ったら、注意してください。

  • 細菌性膀胱炎

尿道から入った細菌が膀胱に達することで、炎症を起こす病気です。血尿や多飲多尿、食欲不振が起こり、尿の臭いが強くなることもあります。放置すると腎盂腎炎になる場合も。治療には投薬や、膀胱炎を引き起こしている基礎疾患を治療します。

  • 下部尿路症候群

膀胱や尿道を総称して「下部尿路」と言いますが、そこに結石が生じて傷がついた状態を、下部尿路症候群と言います。飲水量の少なさや食事、性別などが原因で、血尿が起こります。重症になると急性腎不全や尿毒症などになりますので、早めの治療が必要となります。特に、オス猫に起こりやすい病気です。ですが、メス猫でも起こることはありますので、油断は禁物です!

  • 泌尿器毛細線虫

あまり知られていない寄生虫ですが、膀胱や腎盂、尿管などに泌尿器毛細線虫が寄生することで、血尿や頻尿、排尿障害などを起こすことがあります。オーストラリアの感染率は35%と高いですが、寄生されても無症状の場合が多いです。

  • 前立腺炎

前立腺が細菌感染することで、激しい痛みのある炎症が起こります。オス猫がかかる病気です。血尿の他、発熱や嘔吐、食欲不振などが症状として現れます。投薬によって治療します。また、去勢手術を行うことで、発症の予防になります。

  • 前立腺膿瘍

前立腺炎によってできた膿が溜まっている状態を、前立腺膿瘍と言います。最悪の場合、敗血症や腹膜炎などの重篤な症状に繋がっていきますので、緊急性は高くなります。膀胱炎を併発していることが多いため、現れる症状も膀胱炎と似ています。

  • ガン

膀胱にガンができることで、血尿などを生じます。シニア猫に多いのですが、ガンの発生率は猫は比較的低いと言われています。猫は体調が悪くても表面に出さない傾向がありますので、何かしらの症状が出た時には手遅れ、ということもあります。定期的な健康診断により、早期発見に務めましょう。

門脈体循環シャント

本来であれば肝臓を循環しなければならない胃腸の血液が、「シャント」と呼ばれる異常な血管を通り、解毒されないまま全身を巡ってしまう病気です。その結果、血液中のアンモニア濃度が高まる「高アンモニア血症」や、尿酸濃度が高まる「高尿酸血症」となり、結石などが作られてしまいます。結石ができると血尿や、尿が出ずらくなるなどの異常が現れます。遺伝性と後天性の場合があり、治療には対症療法や外科手術、基礎疾患の治療などを行ないます。

血に関連する病気

血尿が起きる、血に関連する病気をご紹介します。

  • 溶血性貧血

基礎疾患や遺伝、外傷や自己免疫により、血中の赤血球が破壊されることで、全身に酸素が行き渡らなくなる病気です。ここで出る血尿は、赤血球の色素が尿に出る、血色素尿です。治療には、内科治療や輸血、外科手術などを行ないます。

  • 新生子溶血

前述した溶血性貧血の1種です。猫にも血液型があります。新生子溶血は、B型の母猫からA型の母猫に初乳(出産後数日間のみ出る母乳のこと)を与えると、子猫の赤血球が破壊されてしまう病気です。軽度の場合は何も症状が現れませんが、中度になると血尿や黄疸が現れてきます。また、耳の先端や尻尾の先が壊死してしまい、取れてしまうこともあります。

新生子溶血は治療が困難なので、予防に力を入れることが重要です。B型の母猫は妊娠させないようにしたり、B型のメスにはB型のオスを交配させたりすることで、防ぐことが可能です。

  • 血小板減少症

骨髄や脾臓の異常、感染症、投薬などが原因で、血液中の血小板が減ってしまう病気です。血尿や血便、点状出血や、傷口の血が中々止まらないなどの症状が現れます。基礎疾患を治療したり対症療法や、脾臓の摘出などにより治療します。

  • 猫伝染性貧血

猫同士のケンカやノミ・ダニ、免疫力の低下により猫伝染性貧血が起こります。それにより、血色素尿がでることがあります。猫伝染性貧血は、ヘモプラズマという細菌により引き起こされます。治療をしないと死亡率が30%にまで上がる、と言われていますので、血色素尿や貧血、発熱、呼吸困難などが起きた場合にはすぐに受診しましょう。

中毒

タマネギやワラビを猫が口にすることで溶血性貧血を起こし、血色素尿がでることがあります。他にも嘔吐や下痢などが起こる場合がありますので、愛猫が誤食しないように、注意しましょう。

猫白血病ウイルス感染症

感染猫の唾液や血液、母乳などから感染する病気で、リンパ節の腫れや慢性口内炎、白血球減少症などの症状が起こります。溶血性貧血が起こることもあり、血色素尿が出る可能性があります。生後すぐに感染した場合の死亡率は100%で、それ以降は50%、生後4ヶ月を超えると90%が治癒するとされています。ワクチン接種により、ある程度予防することができます。

ケガ

交通事故や落下などのケガで腎臓や膀胱に傷を受けると、そこから出血して尿に混じることがあります。体の外にも傷があることが多いですし、腰周辺を痛がります。早めの治療が必要です。

すぐに受診?それとも明日でOK?

マスクする獣医と猫

血尿が出た時、深夜でもすぐに受診をした方が良いのか、次の日でも大丈夫か、判断基準をお伝えします。ただ、明日でもOKとなっていても、なるべく早めに受診するようにしてください。

すぐに受診が必要な場合

  • 交通事故や落下などによるケガを負った場合
  • 陰部からの激しい出血がある場合
  • 尿がほとんど出ない時
  • 元気も食欲もない時
  • おなかが膨れている
  • 中毒かもしれない時
  • 意識を失うなどのショック症状
  • ふらふらしており、口の中が白または黄色くなっている時

明日でもOKな場合

  • 排尿の最後に赤い尿が出る
  • やや赤い尿の中に砂のようなものが混じる
  • 薄い赤色の尿が出る
  • 尿をする回数が多く、1回の量が少ない
  • 濁った赤い尿をする
  • 腐った臭いのする赤い尿が出る
  • 赤い尿の時と透明な尿の時がある

尿採取のやり方は?

薬と猫

通常、尿の純度から考えると、病院内で採尿する方が良いのですが、中々難しい場合もあります。そのような場合には、自宅で採尿する必要があるかもしれません。愛猫の尿量を知りたい時にも使えますので、是非試してみてください。

採尿方法はいくつかありますので、愛猫に合った方法を、試してみてくださいね!尚、受診する際は採尿後に時間が経つと検査が正確に行えないので、採尿してから3時間以内のものを持参するようにしてください。どうしても難しい場合は、4℃程度の冷暗所で保存すれば、6時間程度は持ちます。

システムトイレ編

システムトイレは2段になっており、上段に猫砂、下段のトレーにペットシーツを設置するようになっています。通常は上段のスノコから落ちた尿を、ペットシーツで吸収するようになっていますが、採尿時にはトレーを綺麗に拭き、ペットシーツを取り除いた状態にしておきましょう。すると愛猫にストレスを与えずに、スムーズに採尿することができます。尚、採尿の際には、猫砂を新しいものに変えておくと、余分な異物が入りません。

お玉方式

料理で使うお玉などで、採尿する方法です。不純物の混入をなるべく防ぐため、使用するお玉は綺麗に消毒しておきましょう。愛猫がトイレに入り腰を降ろした瞬間に、後ろからお玉をおしりの下に差し入れます。猫は一旦腰を降ろすと上げることはない為、多少違和感を感じても、そのまま排尿してくれます。採取した尿を容器に移して終わりです。ただ、トイレ中、近くに人がいるとできない猫には向いていません。専用の採尿機も、販売されていますので、使ってみるのもオススメです。

ビニールシート方式

猫砂の上にビニールシートをかぶせておき、その上で愛猫が排尿したら、スポイトなどで採取する方法です。デメリットとしては愛猫がビニールを嫌がってしてくれない可能性があるのと、ビニールを伝って愛猫の脚などが汚れてしまうかもしれないことです。尚、検査用の採尿シートも販売されていますので、多少の費用はかかりますが、使ってみても良いでしょう。

まとめ

子猫と母猫

猫の血尿は、様々な病気やケガが原因となっていすのですね!愛猫が血尿をしたら、飼い主としては慌ててしまいますが、一度深呼吸をして冷静になって、対処するようにしましょう。

飼い主さんが慌ててしまうと、愛猫も動揺してしまいますから、飼い主の落ち着いた態度を示すのが、愛猫の為だと言えます。

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