猫の歯磨きの正しい方法とその必要性

猫の歯磨きの正しい方法とその必要性

概要

  • 猫の歯磨きは歯ブラシを斜め45度に持ち、歯と歯茎の間に溜まった歯垢を搔き出すように動かす
  • キャットフードの常食により歯垢が溜まりやすく、そこで歯周病菌が繁殖しやすいので歯磨きは必要
  • 重度の歯石は動物病院で除去してもらうしかなく、歯周病も酷い場合は抜歯することになる

一昔前では、猫に歯磨きをする事など考えた事もない、という時代でした。最近はペットの健康管理の情報が増えているので、歯磨きする事を意識される方も多いでしょう。ですが、やり方が分からない・・・出来ない・・・という場合もありますよね!この記事では、基本的な歯磨きの仕方や、歯ブラシ以外の歯磨きの方法もお伝えします。是非、愛猫の健やかな生活の為、デンタルケアを行ないましょう!

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記事の監修

北里大学獣医学科卒業。埼玉県内の動物病院で勤務医をしながら教育・研究にも携わっており、大学では『伴侶動物の鉄代謝』をテーマに研究しています。『猫は小さな犬ではない』という格言のもと、何よりも猫ちゃんの健康と福祉の向上を一番に考え、日々の診療に励んでおります。

猫の歯磨きの正しい方法

歯を見せる猫

猫の歯磨きをする前に、まずは飼い主が猫の口内を触る事に慣れてもらいましょう。出来れば、生後6ヶ月位までに始めるとスムーズですが、成猫の場合でもゆっくりと、慣らしていきましょう。愛猫とのスキンシップやブラッシングなどの際に、ついでに口に触るようにすると良いでしょう。

口に触れる事に慣れてきたら今度は手前の切歯に触り、それが大丈夫になったら奥の臼歯に触りましょう。クリアしたら、次はガーゼなどで歯をこすって、OKだったらそこで初めて歯ブラシを使ってブラッシングをします。歯ブラシは猫用か、子供用を使います。

歯ブラシは斜め45度に持ち、歯と歯茎の間に溜まった歯垢を搔き出すように動かします。力を入れると猫が痛がりますし、歯茎を傷つけてしまう原因にもなりますので、歯垢が取れる範囲で、軽く行いましょう。

このように書くととても簡単そうですが、大人しくさせてくれる猫もいれば、嫌がる猫もいます。猫用の味付き歯磨きペーストを使うとやらせてくれる事もありますので、是非ご活用ください。その他に大切なのは、愛猫に優しく「歯磨きするよ」と語りかけ、終わったら褒める事です。飼い主の気持ちは猫に伝わりますので、歯磨き嫌いな我が家の猫も、優しく言葉をかけるようにしたら、割と大人しくやらせてくれるようになった気がします。

歯磨きの頻度は1日1回以上が望ましいのですが、難しい場合は歯垢が歯石になる前、3日に1回は行ないましょう。

猫に歯磨きの必要性

ねこの歯

結論から言うと、猫に歯磨きは『必要』です。猫が野生だった頃は、獲物を噛み切る事で自然と歯が磨かれていたのですが、飼われている猫はキャットフードを食べているので、歯垢が溜まりやすいのです。猫の口には虫歯の原因となる虫歯菌がいないので、虫歯にはなりません。

ですが、「歯周病菌」はいるので、気をつけないと歯周病になってしまいます。実に10歳以上の飼い猫の9割は歯周病、という話もあります。歯周病になると歯の問題だけではなく、心臓や肝臓、腎臓にも悪い影響を与え、更にがんや糖尿病などにも関連してくる事が分かっています。怖いですね。

歯周病を予防するには、『歯磨き』が1番です!ですが、猫は中々歯磨きが難しい動物でもあります。完璧に出来なくても出来る範囲で行ない、愛猫の歯の健康を、保ってあげましょう。

その他の猫の歯磨き方法

猫と獣医

どうしても歯ブラシを使った歯磨きが難しい子の場合には、ガーゼや歯磨き用ウェットティッシュを使うと良いでしょう。その際も歯磨きペーストを使うとベターです。ガーゼも難しい、という場合は口に入れるだけの歯磨きジェルやスプレー、それさえ無理、という場合は歯磨き効果のあると言われているキャットフードや、おやつを使う方法もあります。

猫の歯磨きと歯石の危険性

猫の歯石除去

歯垢が歯石になると、残念ながらお家での歯磨きやケアでは取り除く事が出来ません。重度の場合は動物病院で除去してもらう事になります。その際はより安全に行う為、全身麻酔が必要となる場合がほとんどです。麻酔にはリスクがある為、なるべく重度にならないよう、日頃の歯磨きやケアをマメに行ってあげる事が大切です。

歯石もがっつり、歯周病も重度、となると抜歯をしなければいけない事もあります。愛猫に負担をかけないようにするには、飼い主さんによる歯のケアが必須です。どうしても歯のケアが難しい子の場合には、獣医師に相談してみましょう。

まとめ

歯ブラシと猫

たかが「歯」と思いがちですが、人間と同様、猫も歯磨きはとても大切です。我が家でも1匹はペーストを付けると大人しくブラッシングさせてくれますが、もう1匹は歯ブラシを使うのが難しいので、ウェットティッシュ+ペーストで行っています。歯ブラシも慣れさせようと何度か挑戦しているのですが、嫌がって体をよじり、歯ブラシで歯茎を傷つけてしまった事もありました。その為、今はウェッティー専門です。

愛猫と過ごす時間をなるべく長く、そして健康でいて貰う為にも、歯磨きは努力したいポイントではあります。愛猫を膝に乗せて行う歯磨きはスキンシップも取れるので、個人的には中々幸せな時間だな、と思います♡

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