スコティッシュフォールド大辞典!知っておきたい基礎知識

超人気猫種のスコティッシュフォールド。折れた耳とまん丸の目とのバランスがとても可愛らしいですよね!その可愛らしさから人気が高いのですが、実は飼う時に注意したい点もあるのです。この記事では、スコティッシュフォールドの歴史や特徴、飼い方などについてお伝えします!

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スコティッシュフォールドとは

座っているスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドとは、スコットランド原産の猫です。最大の特徴である「折れ耳」は、遺伝率が30%程度と言われています。ですから、同じスコティッシュフォールドでも、約70%は普通の猫と同じ、立ち耳なのですね。

ちなみに折れ耳の子でも環境や体質により、途中で立ち耳になる事もあるようです。立ち耳になってしまっても、また折れ耳に戻る事もあるそうで、何とも不思議な耳をしています。

スコティッシュフォールドの起源

毛布の上で座っているスコティッシュフォールド

1匹の耳折れ猫「スージー」から始まったスコティッシュフォールドの歴史

元々は、1960年代に突然変異で誕生した1匹の折れ耳猫から歴史が始まったスコティッシュフォールド。スージーと呼ばれていたその猫が産んだ子猫も、同じように耳が折れ曲がっていました。折れ耳が遺伝性だと気がついたロス夫妻が子猫を譲り受け、ブリティッシュショートヘアと交配しました。その後、遺伝学者のパット・ターナーが、アメリカンショートヘアと交配される事で、現在のスコティッシュフォールドの原型を作ったとの事です。

また、折れ耳の猫は実はスージーが初めてではなく、18世紀の中国の文献にも記録があるそうです。(もし18世紀の中国で誰か折れ耳猫を繁殖させていたら、スコティッシュフォールドではなく、チャイニーズフォールドになっていたかもしれませんね!)

スコティッシュフォールドは猫種として承認されていない?

スコティッシュフォールドの特徴でもある、この「折れ耳」は、「骨の異常から生じている」とされており、長い間猫の血統登録団体などに認められてきませんでした。
ですが、折れ耳でも健康なスコティッシュフォールドを目指して研究が続けられ、ついに世界最大の愛猫協会、CFAに1980年頃承認されたのです。ただ、ヨーロッパ最大の猫登録団体であるFIFeやイギリスのGCCFでは未だに「折れ耳は骨軟骨異形成の結果だ」として、正式な猫種として認められていないのが現状です。

耳折れと遺伝の関係性・健康問題

スコティッシュフォールドの折れ耳に関しては色々と物議を醸し出しており、折れ耳にしている遺伝子が骨の形成異常を発症する可能性がある、と指摘されています。ですから、可愛い折れ耳を持つ子は、同時に骨の形に異常が生じる可能性があるのです。

特に太くて短い尾の子は、異常がある事が多い、と言われています。日本でスコティッシュフォールドが販売されている場所ではあまり明らかにされていませんが、実は手足の先に痛みを抱えている事もあります。イギリスでは、スコティッシュフォールドの繁殖を行っても骨の異常で苦しむ子がいる為に、この猫種の繁殖自体を禁止しています。とても考えさせられますね。

日本では人気がある故に、このような事実を明らかにせず、利益目的の繁殖業者や販売業者が次々とスコティッシュフォールドを生み出している感は否めません。人間の満足の陰には、骨の異常で苦しんでいるスコティッシュフォールドがいる事を忘れないで頂きたいのです。

スコティッシュフォールドの性格

こちらを見ているスコティッシュフォールド

少し暗い話題になってしまいましたが、スコティッシュフォールドという猫種の背景が分かった所で、どんな性格をしているかについて見ていきましょう!

飼い主大好きな甘えん坊

スコティッシュフォールドは温和で優しく、人が大好きで甘えん坊な性格をしています。猫と言うよりかは、どちらかと言うと犬のようで、特にオスは甘えん坊な傾向が強いと言われています。常に飼い主の側にいたがるような可愛いヤツなのです♡その分、あまりにも留守番が長かったり、構って貰えなかったりすると、寂しさからストレスを感じてしまう事もあります。留守番をさせたら、充分に構ってあげてくださいね!

広い海のように穏やか〜

のんびり屋で穏やか〜な性格をしています。おっとり・のんびり・穏やか、と普通の猫とはちょっと違いますね。感情も出さない傾向にあり、喧嘩もあまりしないので、飼いやすい猫種と言う事ができます。

人懐こいから安心!

小さな子供がいても他のペットがいても、来客がきても人懐こく寛容なので安心です。もちろん個体差がありますので、合わない場合もあるかもしれませんが、そこは充分に相性を見極めてあげてくださいね!

スコティッシュフォールドが「スコ座り」をする理由とは?

廃材の中にいるスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは、「スコ座り」というおやじさんのような座り方をする事でも有名です。別名「ブッダ座り」とも言われていますが、これは「体が柔らかい為」というウワサがあります。ですが、実は少し違うようです・・・。

2016年にアメリカとオーストラリアの共同研究チームによって行われたDNA検査で、スコティッシュフォールドの折れ耳などを起こす遺伝子が特定されました。それにより、重度の骨軟骨異形成を持つスコティッシュフォールドでは、手足の関節が変形している事が分かったそうです。

人間でもその異常を起こしている遺伝子がある場合には、せむしと言われる脊柱後弯症や扁平椎など、負担がかかる脊椎に異常が出ます。猫では手足の先端に負担がかかるので、手足の関節に異常が出るのです。異常がある、という事は痛みがある、という事でスコ座りをするのは「手足が痛いから」と推測されます。もし飼っているスコティッシュフォールドがスコ座りをしていたら、一度骨に異常がないか確かめに、動物病院を受診した方が良いかもしれません。

スコティッシュフォールドのお手入れのポイント

スコティッシュフォールドの子猫

スコティッシュフォールドは、総じてそんなにお手入れが大変な猫種ではありません。ですが、押さえておきたいポイントがいつくかありますのでご紹介します。

ブラッシング

スコティッシュフォールドには、被毛が短い短毛種と、長い長毛種がいます。短毛種の場合は1日1回のブラッシングをしましょう。長毛種は、1日2回はブラッシングをしてあげると良いでしょう。そこまで神経質にはならなくても大丈夫です。抜け毛を取り、毛玉になるのを防いであげれば充分です。

耳掃除

立ち耳の子であれば、汚れていたらコットンにイヤークリーナーを含ませて軽く拭いてあげる程度で大丈夫です。折れ耳の子は湿気が溜まり、外耳炎などの原因となりやすいので注意が必要です。まめに耳の中をチェックして、汚れがついていたら耳掃除をしてあげましょう。ただ耳の中は皮膚がデリケートですので、あくまでも優しく、こすらないように掃除しましょう。

歯磨き

スコティッシュフォールドに限った話ではないのですが、猫は3歳位になると歯周病が増えてくる、と言われています。歯垢を取らずに放っておくと歯石となり、歯周病になってしまう事があります。歯周病の原因は実ははっきりとは分かっておらず、歯石だけが原因ではない事もあります。子猫の頃のウイルス感染等でも、歯周病を煩う事があります。ですが、歯磨きは口の中を清潔に保つ為にも行ってあげましょう。出来れば、毎日食後にしてあげるのが理想ですが、難しければ歯垢が歯石になる前に、1〜3日に1度は行ってあげると良いでしょう。

爪切り

爪切りも、爪の先端が尖ってきたらカットするとスコティッシュフォールドが引っ掛けてケガをしたり、飼い主が引っ掻かれてケガをしたりする事を防げます。ポイントは手早く、嫌がったら直ぐに解放してあげる事です。全部の爪を一気に切らなくても大丈夫ですので、なるべくスコティッシュフォールドに負担をかけないように行ないましょう。無理矢理押さえつけて行うと、信頼関係を崩す原因にもなり兼ねません。一気に済ませてしまいたくなってしまいますが、スコティッシュフォールドの気持ちを最優先するのが大切です。

スコティッシュフォールドの値段

こちらを睨みつけているスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドは人気のある猫種という事もあり、相場は「15万円〜」ほどで、高い子になれば「40万円」位するでしょう。あくまで参考程度になりますが、ある程度高額になる事を覚悟しておいた方が良いでしょう。

なかでも、やはり折れ耳のスコティッシュフォールドの方が値段が高く、立ち耳の子とは10万円以上の価格差があることも珍しくありません。ただ、折れ耳でも立ち耳でも、人懐こく温和なスコティッシュフォールドに変わりないので、あまり見た目にとらわれる必要はないと思います。

人気猫種なだけあって、里親募集もされていますが、どちらかというと立ち耳の子の方が多いように見受けられます。成猫も多いですが、子猫の里親募集もあります。生体代はかかりませんので、是非里親になる事もご検討してみてはいかがでしょうか?

まとめ

リラックスしているスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドの外見の可愛らしさだけではなく、温和な性格から、「飼いたい!」と思う方も多いでしょう。前述したように、遺伝子による骨の異常を持っている可能性もあります。

もちろん健康な子もいますので、スコティッシュフォールドを迎える時には、親猫が遺伝性疾患を持っていないかなど、身元がきちんと確認が出来る所で購入などした方が安心かもしれません。可愛いスコティッシュフォールドと、良いご縁がありますように!!

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