5つの暑さ対策で猫の健康を守る

5つの暑さ対策で猫の健康を守る

猫は毛の量で温度変化の対応ができます。しかし、室内では体温調整するのは難しいようです。そこで、大切な猫ちゃんが快適に暑さを乗り切るために暑さ対策をまとめました。どれも基本的な暑さ対策なので、愛猫のために必ず実践してみてください。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の暑さ対策が必要な理由

内輪と猫

猫は汗腺が少なく、汗をかきません。口と鼻から水分を蒸発させて、体温を多少下げることはできるからです。では、暑さ対策は必要無いのでしょうか?

猫にも暑さ対策が必要です!

実は猫にも「熱中症」があります。そのため真夏などにはしっかりとした暑さ対策が必須になります。

たとえば、部屋の中であっても、居心地が良い所で寝られるように飼い主が配慮すべきでしょう。猫が快適な場所を自由に探せるのが理想です。また、時には猫にブラッシングをしてあげ、毛の調整を助けてあげることも暑さ対策になります。

今回は、猫ちゃんが暑さに負けないよう、快適に過ごせるための「5つの対策」を紹介します。

猫の暑さ対策①:部屋を開放する

扉

快適な場所を探す猫ちゃんのために、以下のような部屋の扉等を開放してあげましょう。

  • フローリング
  • 玄関
  • 押入れ
  • クローゼット

お風呂場も涼しく、良いそうですが、転落し、溺れるなど、もしもの事故がないように、浴槽のお湯は必ず抜くことが必要です。窓を開け、外の空気を入れるのも良いです。ただし網戸を開ける場合は、脱走対策や防犯面を徹底する必要があります。

猫の暑さ対策②:カーテンを使用する

カーテン

窓から差し込む日差しも、部屋の温度の上昇を抑えることができます。また以下のような日差しを遮るグッズを活用する事でより快適な部屋にする事ができるでしょう。

  • 遮光カーテンを使用する(普通のカーテンよりさらに効果が出る)
  • ブラインドを使用する

猫の暑さ対策③:エアコンを使う

エアコン

暑さ対策をする上で、エアコンを使用するのは効率が良いです。快適な室温は、人間が25~28度、猫は、26~29度と言われているそうです。猫は湿気にも弱いため、ドライ運転をオススメします。

タイマー設定をし、遮光カーテンを使用すれば、気になる電気も節約できそうです。扇風機やサーキュレーターも一緒に使えば、部屋の空気循環もでき、ひんやり心地よい状態を保つことができるでしょう。

注意事項

  • コードやコンセントにイタズラされないよう対策する
  • 扇風機の羽に触れないよう対策する
  • エアコンによる冷えに注意して室温調整をする

とくに室温設定を間違えると、風邪をひいてしまう猫もいるので、猫ちゃんの状態、状況を確認し、温度設定をしましょう。

猫の暑さ対策④:冷却マットを使用する

冷却マット

冷却ジェルや保冷剤が入ったマットです。事前に冷やしておけば、猫の暑さの避難場所になるでしょう。他にも、大理石のマットやアルミのプレートを敷いておく方法もあり、暑さを和らげることができます。

猫の暑さ対策⑤:水を用意する

水を飲む猫

暑さで心配なのは、脱水症状です。人間もそうですが、こまめな水分補給はとても重要です。猫は水分を摂る時に、舐めて飲みます。その飲み方に適した物を準備すると良いでしょう。フィルターで水道水をろ過し、綺麗な水を作る循環式給水器やフィルター式の給水器も販売されています。

猫は腎臓が弱いため、水分不足になると血や尿が濃くなります。そのため、水分は人間以上に必要なのです。また、暑さでフードも傷みやすく、お腹を壊してしまう恐れもあるので、食べきれなかったものは処分することも必要です。

まとめ

日陰でダレている猫

暑さ対策を万全にしていても、体調を崩し、ダウンしてしまう猫はいます。大切な猫ちゃんを守るためにも、日頃からの健康チェックは、とても大事です。

もし、食欲がない、元気がない、呼吸が荒いなど、いつもと違うと思ったら、動物病院に行くことをおすすめします。

投稿者

20代 女性 うみか

猫ちゃんは、暑さに弱いですよね!
うちの猫ちゃんが一度、熱中症になってからは、リビングの戸をいつも開けていますし、換気をしながらほどよくエアコンもしています。網戸にしてあげたいのですが、脱走すると大変なので網戸にしないようにしています。猫ちゃんたちは、夏場はエアコンの風が来る場所を探して本棚の上にあがってぼんやりしたりして過ごしています。
春先の方が、熱中症になりやすいと聞きまして気を付けています。猫ちゃんは汗腺がなくて放熱しにくいので、熱中症になったら脇の下を冷やしたりしてから、早めに獣医師に診ていただきましょう。

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