猫のしつけの方法とその注意点

猫のしつけの方法とその注意点

猫のしつけと聞くと「難しそう」「本当に出来るの?」と思ってしまいますが、人間と暮らす以上ある程度は猫のしつけをした方が良い事もあります。猫をしつけるにはどのような方法が効果的なのでしょうか?この記事では代表的な猫のしつけの項目や、しつけを上手に行うためのポイントやルール決め、さらに猫の習性を利用したしつけ方法をお伝えします!猫を初めて飼う方や、猫の問題行動などに困ったという方がいましたら是非参考にしてみてください。

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猫はしつけをしづらい動物

しつけ中の猫

基本的に猫にしつけをするのは犬と比べるとやりにくいです。
なぜ猫が犬よりもしつけづらいのかというと、脳の重さが一因となっています。猫の脳は犬よりも軽いので、言わば「賢さが犬よりも低い」ということになります。猫と犬では学習能力に差があるのです。

また、食に対しての態度も犬とは違います。犬は食べられるものならば何でも食べるという傾向がありますが、猫は食べ物の好みがはっきりしており、食べたくないものは食べない事があります。
ですから、猫はおやつなどのご褒美で誘導するしつけが入りにくいのです。猫にしつけをするには犬のようなやり方では通用せず、根気と忍耐が必要だという事です。

それでも人間と猫がお互いに快適に暮らすには、爪研ぎやトイレ、進入禁止場所などの必要な項目に対してのしつけはした方が良いでしょう。

猫のしつけ方法

爪とぎをするしつけ中の猫

猫にしつけたい項目は色々とありますが、代表的な猫のしつけ項目である「爪研ぎのしつけ」「トイレのしつけ」「進入禁止場所のしつけ」について具体的なしつけ方法をお伝えします。

「爪研ぎ」のしつけ

猫は自分のお気に入りの場所や素材を見つけると、そこで爪研ぎをするクセがついてしまいます。もちろん用意した爪研ぎでしてくれれば問題はありませんが、家具やカーペット、壁、柱など、してほしくない場所で爪研ぎする事もあります。

  • 猫が気に入る素材の爪研ぎが見つかるまでいくつか試す
  • 横置き縦置き、両方試してみる
  • 爪研ぎが古くなっていると他の場所でしだすので、常に研ぎ甲斐のある状態に保つ
  • 爪研ぎの際の被害を最小限にとどめるためにも、まめな爪切りをする
  • 爪キャップをする
  • 爪研ぎ以外の場所でしだしたら、爪研ぎに誘導する

これらを行っても改善されない場合は

  • 爪研ぎしてしまう場所に障害物を置く、そこを爪研ぎで覆ってしまう
  • 猫が嫌う忌避剤をつける
  • ガムテープなどをベタベタする面を表に貼りつける
  • フェリウェイ(フェロモンスプレー)をかける

などの方法があります。
それでもダメな場合は爪研ぎするのを容認し、そのお気に入りの場所に保護シートを貼るという手もあります。

猫が爪研ぎをする場所の最大の要因は「素材」にありますので、まずは猫が好きな素材は段ボールなのかカーペットなのか、はたまた木材なのかを見極める事が大切です。

「トイレ」のしつけ

猫は基本的にトイレはすぐに覚えてくれる傾向にあります。砂さえあればそこをトイレと本能的に判断し、用を足すようになるのです。
子猫に関してはトイレが分からない事がありますので、その場合にはトイレの時間になったらトイレに連れていくようにすると良いでしょう。成猫も、前に使っていた自分のニオイがついたトイレ砂を少量新しい砂に混ぜておくとよりしつけしやすいです。

猫がトイレでしてくれない理由は、トイレの場所やトイレ砂、トイレの形状、汚れの状態にあります。猫がお気に召さないトイレ環境だと、トイレ以外の場所でする事があります。
粗相をしてしまった場合、叱っても効果はありません。用を足す事自体を叱られていると思ってしまいますので、隠れてするようになったり我慢して病気になってしまったりする可能性もありますので、粗相した時に叱るのは止めましょう。それよりも猫が気に入るトイレ環境を整えてあげるのが大事です。

「進入禁止場所」のしつけ

進入禁止を教えるには天罰方式が有効です。進入禁止場所に入った途端に大きな音がしたり、突然布をかけられ目の前が真っ暗になったり、水がどこからともなく飛んできたり、と猫が驚く事をするのです。信頼関係を崩さない為、飼い主がやっていると猫に知られないように注意しましょう。
ガムテープなど、ベタベタするものを進入禁止場所に設置しておくのも良いでしょう。本格的に行うのであれば、猫が嫌いな超音波を出す機械を使い、猫を追い払う手段もあります。

猫のしつけをするポイント

猫をスプレーでしつけている様子

猫をしつけるには、いくつかポイントがあります。

猫の社会化期にはいろんな人に会わせる

生後2~7週の社会化期を迎えている子猫を人間と触れあわせる事で、人懐っこい猫に育つと言われています。残念ながら、その時期に家族に迎えていなかったという場合は仕方が無いのですが、もし社会化期中の子猫を迎える事があったら複数の人に優しく触ってもらうと良いでしょう。

習性を利用して猫のしつけをする

猫にとって何でもない事がある感情と結びつく事で意味を持つ事になっていく習性を利用します。
例えば、初めて動物病院に行った時は何ともなかったけれど、痛い検査や治療をされて以降は動物病院に行くと落ち着かなくなった、というのは「動物病院」が猫にとって不快な意味を持ったのです。

逆に、猫缶を何回かあげていたら缶を開ける音で反応するようになった、というのは「缶を開ける音」に美味しいものという意味が猫の中でついたという事です。

また、ある行動をしたら撫でるようにすると猫にとって嬉しい事という意味づけが出来ます。
乗ってはいけない場所に乗ったり、してはいけない事をしたら大きな音をさせるなどすると、その行動をすると不快な事が起きると覚えさせる事ができます。

ケージに入れて猫が泣き止んだら出してあげる、マッサージ中に甘噛みしたらマッサージを止める、など不快な事や快適な事を取り除く事でしつける事も出来ます。

猫のしつけで重要な「上手な褒め方と叱り方」

猫を褒めている

猫をしつける時には褒める事と叱る事が必要となってきます。どのようにすれば1番効果的に出来るのでしょうか?

猫のしつけをする時の褒め方

犬の場合、褒める事はしつけに繋がります。集団行動をする犬にとって「褒められる」というのは集団に受け入れられた事であり、集団の中での生存確率を高めてくれるからです。

一方、猫は単独行動の動物です。褒められても犬のようにはいきません。
ですから、猫を褒める場合には「なでる」「一緒に遊ぶ」「好みの餌やおやつをあげる」などが有効です。もちろん一度で覚えるとは限りませんので、根気よく続ける事が大切です。

猫のしつけをする時の叱り方

猫を叱る時に、体罰を与える事はあまり有効ではありません。飼い主に対して恐怖心を持つ事もありますので、猫との友好的な暮らしを送るのに逆効果になってしまうことも。
ですから、叱る時には体罰ではなく、驚かす方法を使います。例えば「大きな音を出す」「水鉄砲や霧吹きで水を浴びせる」などです。「天罰方式」とも言われていますね。飼い主がやっていると悟られないように、さりげなく猫を驚かせると効果的です。

猫のしつけの注意点

猫を叱っている

その他、猫をしつける際に気をつけたいポイントをお伝えします。

タイミングに気をつける

よく言われる事ですが、「飼い主がしつけたい行動を猫が起こした直後にご褒美や罰を与える」という事です。きちんとトイレで用を足したらトイレから出てきた直後にご褒美を与え、入ってはいけない場所に入ったらすぐに天罰を与えます。
また、名前などを覚えさせたい時には、名前を呼んでから直ぐにご褒美を与えると良いでしょう。

猫のしつけ方針を家族で一貫する

しつけの方針を家族で一貫する事も大切です。一人暮らしの方でも同様です。
というのも、猫が同じ行動をしているのにたまにご褒美を与えられ、それ以外は罰を与えられたというのでは、逆にその行動を冗長してしまう可能性があります。たまに与えられるご褒美はやめられなくなってしまうのです。人間でもたまにうまくいくゲームやパチンコなどは止められなくなりますね。それと同じです。

猫のしつけの体験談

しつけを受けた猫

我が家の猫達のしつけを通して感じた事は、やはり猫はマイペースな動物なので「守っても良いしつけはしつけられるけど、猫が守りたくないしつけは守らない」という事です。もちろん性格もあるとは思いますが、いくらダメとしつけた事でも猫がやりたければやる、という気がしています(笑)

特に、ご飯や爪とぎなどの本能的な事に関しては難しい面があると感じています。
1匹目を飼った当初は、キッチンへの立ち入りを禁止するのに大きな音で脅かしたり、霧吹きで水を浴びせたりと様々な手段を試みました。柵などで立ち入らないようにするのも難しいキッチンの形状なので立ち入りを完全に防ぐ事は出来ず、今でもイイニオイがしていれば遠慮なく立ち入ってきます。
爪とぎに関してもきちんと用意しているにも関わらずマットの上でやるので、その度に注意はしていますが一向に止めてくれません。

もちろん私のしつけの仕方が悪かったのかもしれませんし、個体差がありますので全ての猫がそうという訳ではありませんが、完璧にやらせようと力んでしまうとお互いストレスになりますので、ある程度は妥協しつつ、取り組むと良いのではないでしょうか?

また「爪研ぎを用意する」「電気コードを噛まないように隠す」「侵入出来ないように柵を設ける」「ドアを閉める」などの飼い主が出来る事はなるべくしておいて、お猫様にはどうしてもしてもらわないといけない事だけしつける、という工夫をするのも良いと思います。
どうしても止めてくれない時は容認して、飼い主が困らないような対策を施すのもストレスを減らす手段ですね。例えば爪研ぎして欲しくない場所を爪研ぎしても良い場所に変えてしまう、などです。

まとめ

猫をしつけるのは犬をしつけるより数倍の忍耐と努力が必要なようです。何度も何度も根気強く教える事が大切です。かと言ってあまり厳しくする事は、猫にとっては恐怖心に繋がってしまうでしょう。

猫との良い関係を崩さないように、適度に愛情を持ってしつけていきたいですね。猫のマイペースさに負けずに(筆者は負けましたが・・・)励みましょう!

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