猫の鳴き声の英語での表現

猫の鳴き声の英語での表現

海外ドラマや映画で聞く英語版猫の鳴き声が日本語の「ニャーニャー」とは少し違っていると思った事はありませんか?同じ猫の鳴き声を聞いているはずなのに・・・そこには理由があったんです。猫の鳴き声を英語圏ではどう表現するのでしょうか?

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英語圏では猫の鳴き声の表現が違う?

海外ドラマや映画で聞くと、英語での猫の鳴き声表現が日本とは違う事に気付かれた方は少なくないと思います。日本でも、両親や周りの大人から動物の鳴き声を学んで口に出し始めるのは幼児の年齢だと思いますので、日本の公立学校の英語の教科書には載らない単語ですね。

日本では猫の鳴き声は「ニャーニャー」「ニャーオニャーオ」、子猫だと「ミィミィ」「ミャーミャー」あたりが一般的だと思いますが、英語ではどう表現するのでしょうか?

雪の中で鳴く猫

動物の鳴き声、いわゆる擬声語表現が国によって違うことは、現代のように瞬時に情報が世界を行き交うネット社会では多くの方がご存知かもしれません。
最初にこの事実を知った時、昭和生まれの私には軽いカルチャーショックでした。当時はまだ英語を話す時は緊張しまくりで、慣れない英語で「船」と言おうとして「シーーップ」と音を延ばしてしまったらsheep(羊)の話だと思われて、「yes, BAA(メー)?」と返されました。そんな拙い恥ずかしいレベルでしたが、擬声語の違いが会話の糸口になり話は盛り上がりました。

犬の「ワンワン」に対して「bowwow(バゥワゥ)」や「woof(ウーフ)」、牛の「モーモー」に対して「moo moo (ムームー)」とこれらは近い表現みたいですが、結構違う表現になるんだなぁと不思議に感じたのは羊の「メェメェ」に対して「baa baa(バーバー)」、豚の「ブーブー」に対して「oink oink(オィンクオィンク)」、雄鳥の「コケコッコー」に対して「cock-a-doodle-doo(コッカドゥードゥルドゥー)」などでした。
聞こえ方は同じハズなのに・・・と思いますね。

英語圏での猫の鳴き声

草むらで鳴く子猫

20世紀前半には日本人は擬音語や擬態語に弱いという俗説がありましたが、実は聞いた音や声を処理する脳の使い方が日本人は違うんです。

東京医科歯科大学名誉教授の角田 忠信氏が導き出したのは、多くの民族の中で日本人とポリネシア人だけが動物や虫の鳴き声を含む自然音もすべて言語の一部として、言語脳で処理をするということ。
対して西洋人含む他の民族は、虫の音を機械音や雑音と同様に音楽脳で処理するという研究結果です。

後に角田氏と対談したノーベル物理学賞受賞者の湯川秀樹氏は、この研究結果に関して「違うがゆえに独創的なものが生まれる」と明るい展望を交えて評したということです。
当時、西洋人が論理的であるのに対して日本人はより情緒的であるとされた点は、国際的に研究成果を競う科学者の立場では民族の能力に優劣を付けられたように感じたのかもしれません。
角田氏の研究によって、「日本人はより情緒的」とは高度に発達した擬声語や擬態語で言語表現が豊かなため、情緒的な印象になるほどだという風に肯定的評価となり、心の中の靄が晴れた気分だった事でしょう。

動物の鳴き声の違いの原因が脳の処理分野の違いにあったなら、英語での擬声語に日本語でのそれと違いがある事は説明がつきます。風は「ヒューヒュー」、雨は「シトシト」、犬は「ワンワン」、猫は「ニャーニャー」と、自然物全てが声を持つように日本人が表現するのは言語脳処理の賜だったんですね。

英語では猫の鳴き声は「ニャーニャー」と言わないの?

口が半開きの猫

では猫の鳴き声に話を戻します。
日本の「ニャーニャー」にあたる猫の鳴き声を英語を始めとする多言語で以下に列記してみました。愛猫家の皆さんのご意見はいかがでしょうか?

猫ちゃん達は結構おしゃべりで、色んな声色を使い分けると思います。甘えたい時、そっとしておいてほしい時、遠くから呼んでる時など、英語やフランス語、または韓国語等の音声になっていると私は感じます。一緒に遊んでいると、スペイン語やロシア語音声で話しかけているような気もします。面白いですね。

  • 英語(英語圏)「meow meow (ミヤーゥミヤーゥ)」
  • 英語(米語圏)「mew mew(ミウミウ)」
  • フランス語「miaou miaou(ミャウミャウ)」
  • ドイツ語「miau miau(ミアォミアォ)」
  • スペイン語「miau miau(ミャウミャウ)」
  • イタリア語「miao miao(ミャーオミャーオ)」
  • ロシア語「мяумяу(myau myau/ ミャーウミャーウ)」
  • スロヴェニア語「mijav mijav(ミヤゥミヤゥ)」
  • 中国語「喵(miao miao(ミャオミャオ)」
  • 韓国語「야옹(yaong yaong(ヤーォンヤーォン)」
  • ベトナム語「meo meo(メォメォ)、ngao ngao(ンガォンガォ、*鼻濁音)」

日本語での猫の鳴き声の歴史

上目遣いで鳴く猫

猫の鳴き声の歴史はどうだったのでしょうか?
平安時代は「ねうねう」と書いて「ねんねん」と読んでいたそうです。鎌倉時代になって表現と発音が「ねうねう」となり、江戸時代になって現在使われているような「ニャーニャー」となったということです。

また、「猫」の語源は「ねうねう」と鳴く小さな動物を呼ぶのに、親しみを込めて“こ”の接尾語を付け「ねうこ」と呼んだのが次第に訛り「ねこ」となったとする説や、よく寝る小動物で「寝る子」から「ねこ」になったとする説など、諸説あるようです。

猫の鳴き声~喉を鳴らす「ゴロゴロ」は?~

横たわる猫

では、猫につきものの喉を鳴らす「ゴロゴロ」は英語でなんと言うのでしょうか?
英語では「purrr(パルルル/パーァ *rrrは巻き舌)」、フランス語では「ronron(ロンロン)」と表現します。英語の方が実際の音に近い表現だと思いますが、フランス語の表現は可愛い言い方ですね。

世界各国でそれぞれ猫の鳴き声の擬声音は違いますが、私達愛猫家に毎日癒しをくれる猫ちゃん達みんなが世界中で今日も幸せに喉を「ゴロゴロ」と鳴らしていることを願ってやみません。

女性 Keiko

とても面白い記事でした‼︎こういうねこちゃんの豆知識やねこちゃんの雑学を読むのも、楽しいですね。私は小さいことから英語に馴染む環境がありましたので、日本と他の国で、動物たちの鳴き声が違うことは知っていましたが、いつも同じ動物なのに、国によってなぜ鳴き声が違って聞こえるのだろう、と思っていました。外国の方に「にゃあにゃあ」と言っても通じないと習ったこともあります。そこは人の不思議な所ですし、そして中にはさすがにそうは聞こえないんじゃないかとなかなか理解するのが難しい所もありますけど、とても不思議で面白いです。あと「ゴロゴロ」という音も全然日本と外国では違うんですね‼︎鳴き声だけではなく、その音も違って表現されるとは...もっと色々調べてみたいです!

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