猫の寿命は平均何年?種類による違いや長生きの秘訣とは

猫の寿命は平均何年?種類による違いや長生きの秘訣とは

愛猫の寿命はどの位で、どれほどの時間を一緒に過ごせるのか…最期の時は考えたくないけれど、ある程度覚悟はしておかないといけない事でもありますよね。一体、猫の平均寿命はどのくらいなのでしょうか?また、猫の種類や環境による寿命の違いはあるのでしょうか?長生きの秘訣も合わせてお伝えします!

1983view

猫の平均寿命は15.75歳

雑種猫

国内でペットフードを製造・販売している企業95社で構成されている日本ペットフード協会の調査データによると、平成27年の猫全体での平均寿命は15.75歳でした。平成22年は14.4歳、平成25年は15.0歳、平成26年は14.82歳ですから、増減はあるものの、総合的に見ると徐々に長くなっているようです。
寿命が伸びつつある理由としてはキャットフードの普及、医療の充実、ペット保険の登場、完全室内飼いの増加が挙げられます。

猫の寿命が伸びている理由

キャットフードと猫

キャットフードの普及

今から約30年程前の昭和の終わり頃、猫のゴハンといえば「猫まんま」に代表されるお米にみそ汁をかけたような人間の残飯などが当たり前でした。ですが、人間の食事は猫にとっては塩分が高過ぎることと必要な栄養はきちんと摂れていたのかが疑問でした。

それが今や猫専用フードが開発され、猫ゴハンの栄養バランスはめまぐるしく改善されました。

医療の充実

猫に対する医療も発達しています。ほんの10年程前の平成16年は動物病院の数は約9000軒でしたが、平成25年には10000軒を超えています。
医療の内容も人間並みに充実しており、医療技術の発展も猫の寿命を伸ばすのに一役かっている事は間違えないでしょう。

ペット保険の登場

ペット保険の登場も大きな要因です。保険に入っていれば比較的気軽に受診する事が出来ます。ですから、ちょっとした事でも受診をしたり、高額になりがちな手術なども受ける事が可能となり、猫の寿命を伸ばす事に繋がっています。

完全室内飼いの増加

完全室内飼いの猫が増えたのも要因の一つでしょう。
室内でも全く命を落とす危険がないとは言えませんが、外に比べれば雲泥の差です。室内でしたら飼い主が気をつける事である程度の危険は避ける事が出来ますが、猫が一歩外に出ればそこは危険のオンパレードです。車に引かれる可能性や他の猫とのケンカ、保健所に捕獲されてしまうなど、命を落とす危険性のある事がゴロゴロと転がっています。
実際に、完全室内飼いの猫と外に出る猫とでは平均寿命に差が出ています。

猫の年齢を人間に換算すると?

あくび猫

猫は人間よりも年をとるのが早いと言われています。猫の1歳は人間で言うと17歳に該当します。猫の年齢を人間に換算したデータをご紹介します。

子猫

生後1ヶ月頃から離乳食を食べ始め、生後2ヶ月頃に完全に離乳します。人間で言うとまだ子供ですが、猫は生後6ヶ月~12ヶ月で妊娠が可能です。
実際に我が家の猫は元野良猫でしたが、保護した生後6ヶ月の頃には妊娠していました。

 (猫)     (人)

  • 生後1ヶ月・・・1歳
  • 生後2ヶ月・・・3歳
  • 生後3ヶ月・・・5歳
  • 生後6ヶ月・・・9歳

青年期

1歳頃になると骨格の成長が終わります。1歳を超えても大きくなっている、という場合には肥満の可能性が高いです。例外として、メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットなどの一部の大型猫は3~5歳頃まで成長します。

  (猫)    (人)

  • 生後9ヶ月・・・13歳
  • 1歳・・・・・・17歳
  • 1歳半・・・・・20歳
  • 2歳・・・・・・23歳

成猫

いわゆる大人の猫の時期です。動きも活発ですが、子猫の時のやんちゃぶりは落ち着いてくるでしょう。
肥満や歯肉炎、膀胱炎や腸の病気などに気をつけましょう。外に出る子はまだハンターとして活動しますので寄生虫には注意が必要です。
健康診断を年に1回程度、受けると安心です。

(猫)   (人)

  • 3歳・・・28歳
  • 4歳・・・32歳
  • 5歳・・・36歳
  • 6歳・・・40歳

壮年期

だんだんと年齢を重ねる事で、糖尿病や高血圧などのリスクに直面する時期です。健康診断を年1回から半年に1回に切り替えると良いでしょう。

(猫)   (人)

  • 7歳・・・44歳
  • 8歳・・・48歳
  • 9歳・・・52歳
  • 10歳・・・56歳

中年期

加齢による病気が増えてきます。腎不全や甲状腺機能亢進症、がんなど重大な病気のリスクが特に12歳を超えると増加します。普段の様子に気をつけて、ちょっとでも異常があれば受診するように心がけましょう。
動きも少なくなりますから、食事は今まで食べていたフードですとカロリーが高過ぎる場合があります。シニア用の低カロリーのものに切り替えると良いでしょう。

 (猫)   (人)

  • 11歳・・・・60歳
  • 12歳・・・・64歳
  • 13歳・・・・68歳
  • 14歳・・・・72歳

老年期

ここまでくれば愛猫を誇りに思って良い時期です!元々の猫の体質もあるのでしょうが、飼い主の日頃の努力の賜物とも言える素晴らしい結果です。
シニア期同様健康管理には充分注意して、愛猫との暮らしを満喫してください。

 (猫)  (人)

  • 15歳・・・76歳
  • 16歳・・・80歳
  • 17歳・・・84歳
  • 18歳・・・88歳
  • 19歳・・・92歳
  • 20歳・・・96歳

猫の種類や環境による平均寿命の違いはある?

成猫たち

飼育環境や雑種or純血種、オスorメスなどの違いで、平均寿命に差はあるのでしょうか?

飼育環境

平成27年の日本ペットフード協会の調査では完全室内飼いの猫の平均寿命が16.40歳、外に出る猫では14.22歳と2歳以上の差がありました。平成25年の調査では完全室内飼いが16.0歳、外に出る猫は13.2歳ですから、やはり寿命が伸びつつあるのは間違いないようです。

雑種or純血種

一般的には雑種の方が純血種よりも長生きと言われています。「雑種は様々な血が混ざっているので免疫力が高い」という説があります。
一方、「純血種は血統を守るために血が濃くなり、免疫が弱くなる」と言われています。
もちろん雑種であっても遺伝で疾患を受け継ぐ可能性もありますし、純血種でもしっかりとした知識によるブリードであれば健康な子が産まれる事も多々あります。あくまで一般論になりますので、その個体が持つ体質や生活環境によっても寿命は左右されるでしょう。

純血種の中でも比較的長生きな傾向にあるのはアメリカンショートヘア、ノルウェージャンフォレストキャット、メインクーン、サイベリアン、ジャパニーズボブテイルなどと言われています。
またあるペット保険に加入している10歳以上の猫種の中で割合が多いものとして、日本猫やヒマラヤン、チンチラ、アビシニアンなどが挙げられています。
個体差がありますので、あくまでご参考程度にどうぞ!

オスorメス

2013年のあるペット保険会社が公表したデータではオスが14.3歳、メスが15.2歳となっています。メスの方が長生きな理由としては「オスは縄張り意識が強く、他の猫との喧嘩でケガを負いやすいため」という話もありますが、完全室内飼いの場合にはあまり当てはまりません。

オスとメスだとかかりやすい病気が違うという説もあります。確かにオスは猫がなりやすい尿路結石にかかりやすく、精巣腫瘍にもなりやすいです。メスの場合は乳腺腫瘍と子宮蓄膿症がありますが、子宮蓄膿症は避妊手術をする事で予防になります。
また、オスは子孫を残すために精子を大量に作らなければいけないので、その能力と引き換えに寿命が短くなったとも言われています。

オスとメスの平均寿命の違いに対する明確な理由は明らかになっていないもの、メスの方が長生きな傾向がある、というのはデータが証明しています。

短毛or長毛

短毛の猫と長毛の猫だと、短毛の猫の方が長生きだと言われています。理由は定かではありませんが、長毛の方が毛が内蔵に詰まってしまう毛球症になりやすい事や長毛種には純血種が多いためと考えられます。
ですが毛球症は飼い主がきちんとブラッシングなどのお手入れをしてあげれば防げる病気ですし、純血種でも強い体質の子はいますのでがっかりしないでくださいね。

猫の長生きの秘訣は?

遊ぶ猫

愛猫にはなるべく長生きしてもらいたいですよね!
その為に飼い主が出来る事にはどんな事があるのでしょうか?

健康チェックをする

自宅で出来る愛猫の健康チェックをこまめに行うと異常に気づきやすくなります。排泄物の状態や食欲、水を飲む量や体に触ってしこりや脱毛などがないか確認します。

排泄物に関しては下痢や便秘はしていないか、おしっこに血が混じっていないか、回数や量は異常がないかをチェックします。下痢や便秘も重大な病気の症状の可能性がありますし、猫は結石ができやすいので結石がある時はおしっこに血が混じったり、トイレの回数が異常に増えたりします。早めに受診するようにしましょう。

急に食欲がなくなる、水を多量に飲むなども何かしらの体の異常がある事が。
体のしこりや脱毛なども、スキンシップをしている時にチェックすると良いでしょう。

肥満に気をつける

適正体重を保つ事は愛猫の健康を守るためにかなり重要です。ゴハンの量やおやつのあげ過ぎに注意しましょう。可愛いからと言ってついついあげたくなってしまうのですが、そこは愛猫の健康維持の為、グッと我慢です。
また、キャットタワーやおもちゃなどで遊ぶようにするとストレス解消にもなり、肥満防止にも効果的です。

健康診断を受ける

定期的に動物病院で健康診断を受けるのも、愛猫の健康を保つのに役立ちます。特に7歳を超えると様々な病気のリスクが高まってきますので、年に1~2回受けさせると良いでしょう。何か異常があれば、早期発見早期治療が出来る可能性が高くなります。

飼い主も健康的な生活を

気ままに過ごしていると思われがちな猫ですが、実は飼い主の生活スタイルに合わせる面も持ち合わせています。ですから、極端に飼い主の生活リズムが乱れている場合は愛猫の生活リズムも狂い、ストレスを与えてしまう事があります。

また、飼い主が喫煙していると愛猫がリンパ腫になる確率が喫煙していない飼い主の場合と比べ、2.4倍に高まります。副流煙を吸い込んでしまう上に、毛繕いをして被毛についたタバコの煙の粒子を舐めてしまうからと言われています。

できれば完全室内飼いに

既に外に出ている猫は難しい面もあると思いますが、出来れば完全室内飼いにした方が愛猫は長生きになります。外にある危険を避ける事が出来るからです。
前述したように、外に出る猫と室内飼いの猫とでは2歳以上平均寿命に差が出るというデータがあります。

家の中でも退屈しないように飼い主が積極的に遊んであげたり、楽しそうなおもちゃを導入してあげたりすればきっと愛猫も満足してくれる事でしょう。

猫が11歳になったら

家に住む猫

老化は個体差があり、15歳になっても若い頃とあまり変わらない猫もいれば10歳でよぼよぼの猫もいます。一般的に11歳を超えると本格的な老化を迎えます。
その兆候は以下の通りです。

  • 毛ツヤや毛量が減り、毛繕いの回数も減る
  • 顔周りに白髪が目立つ
  • 痩せて筋肉が衰え、お腹が垂れる
  • 爪の伸びが遅くなる、爪とぎをしなくなる
  • 寒さに弱くなる
  • 歯が弱って固い食べ物を食べられなくなる
  • 動かなくなる

このような変化が見られたら、愛猫が老化している印です。ちょっとした体調の変化でも重大な病気の症状の事もありますので、早めに受診するようにしましょう。

食事の工夫

食事も少量ずつ複数回あげるようにして、固いものが食べられなければドライフードをお湯でふやかして与えたり、ウェットフードを与えるようにしましょう。
ただゴハンにこだわりがある子もいますので、愛猫が喜んで食べてくれるように工夫が必要な場合もあります。

温度調整

体温調整もうまく出来なくなりますので、冬は寝床にホットカーペットを敷いたり、夏はなるべく涼しい場所にベットを置くなどしましょう。

トイレ

トイレも粗相してしまう事がありますので、寝床の近くに置いたり、数を増やしたりすると良いでしょう。

運動

運動不足にもなりやすいです。一日数分でも良いので飼い主から遊びに誘い、体を動かすようにさせます。もちろん愛猫の体調を見て、無理はしないようにしてください。

お手入れ

毛繕いや爪とぎをしなくなってくる傾向があります。体を清潔に保つ為に飼い主が猫に代わってブラッシングをして、爪切りもしてあげましょう。
病気やケガなどで寝たきりになる可能性もあります。寝たきりになった場合には介護が必要になります。介護により飼い主の負担が増えますが、長年寄り添ってくれた愛猫に感謝の気持ちを示すべく、丁寧にお世話してあげたいですね。

猫の寿命に関するまとめ

猫

猫の平均寿命について、お分かり頂けましたか?
個体差はあるものの、「なるべく長く愛猫と過ごしたい」というのは全飼い主に共通する願いでもあるでしょう。

飼い主が気をつける事で愛猫の寿命を伸ばす事は可能です。愛猫の健康を保ちつつ、これからも一緒に楽しい時間を過ごしたいですね!

40代 男性 ちゃたのちゃんこ

肥満が病気のきっかけとなり寿命にも影響するのは人間も同じですよね。分かってはいるんですが、ついあげてしまうため見事なわがままボディになってしまいました。早足で歩く愛猫のお腹は左右にプルプルダンスを踊っています。彼は雑種なので、純粋種に比べれば長生きするのかもしれませんが、全てはダイエットの成否にかかっているのかも。現在5歳ですがもう36歳位なんですね、人も猫もそろそろ若さを懐かしむ時期ですので、本気で取り組まないと手遅れになるかもと読んでいて思いました。以前健康診断を受けたときに腎臓の数値が若干悪いとのことだったので、加齢と共に様々なリスクが増加するとも書いてありますし、まずは食事の回数と内容の見直しから始めたいと思います。あと、保険にも入ったほうがいいかもしれないと感じました。いざという時、治療費で悩んで足踏みするなんてイヤですから。

50代以上 女性 猫まんま

数十年前、田舎でたくさんの半野良猫に囲まれて暮らしていた頃は、猫を完全室内飼いする事等など、思いつきもしませんでした。猫を病院に連れていく事はもちろん、猫のワクチン接種や健康診断等もまだ身近ではなく、猫達のご飯もおばあちゃんが残り物で作った「猫まんま」を食べさせる事が多かったように記憶しています。

怪我をしたり、事故に遭ってしまう事も多く、寿命でいえば5年前後が多く、10年生きれば長生きした方だと思っていました。現在、共に暮らしている愛猫を迎えてからというもの、猫との暮らし方について当時とのギャップに驚かされる事もたくさんありました。医療的なケアはもちろん、普段の食事は過ごし方、また、この記事のように自宅に居ても猫の情報を得られる今、愛猫に一日でも長く長生きしてもらえるよう、最善を尽くしたいと思います。

現在自宅では、愛猫がなるべくストレス無く暮らす為、自由に部屋を行き来できるように危険を無くす事、完全室内飼いによる運動不足にならないよう気を付ける事、この2点を意識しています。

20代 女性 ゆず

野良猫を室内で飼うことにした経験者です。猫に長生きしてもらうために、できれば完全室内飼いにするというのは私も賛成です。なぜなら、記事にもある通り外で起こり得る危険を回避できるからです。しかし、私も経験しましたが野良猫を室内で飼うということは簡単なことではありません。飼う場合は覚えておくべき大事なことがあります。
・室内で飼う前に必ず病院で検査をする
何かの病気や寄生虫の感染。メスの場合は妊娠の可能性があります。事前に調べておきましょう。
・室内に入れる前にしっかりと信頼関係を築く
野良猫は警戒心が強いです。時間がかかっても根気強く!
・猫が自分から動いてくれるのを待つ
初めてお家の中に入れた時は、まず室内に猫が自分で隠れられる場所を作ってあげます。その近くに餌と水を置いて猫が「ここは安全だ」と認識して自分から出て来てくれるまでじっと待ちます。決して無理やり引っ張り出してはいけません!
・室内を快適な空間にする
猫の好きなものを揃えて家の中を好きになってもらいましょう。室内を快適な空間だと認識すればだんだんと慣れていってくれます。また、窓のある部屋だと外の様子が見れて安心するという猫ちゃんもいるようです。ウチの子もそうでした。
このように、野良猫を飼うことはそれなりの時間と出費、リスクが伴います。1つの命に最後まで責任を持つ覚悟が必要でしょう。
人気のキーワード