スコティッシュフォールドのかかりやすい病気の症状と対処法

折れた耳とまん丸の目が可愛らしいスコティッシュフォールド。疲れたおじさんのような座り方の「スコ座り」はとてもコミカルな印象です!もふもふな被毛も相まって、かなり人気の高い猫種となっています。ですが、スコティッシュフォールドは病気に弱く疾患を抱えやすいという心配な話も。スコティッシュフォールドのかかりやすい病気や対処法をお伝えしていきます。

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目次
スコティッシュフォールドのかかりやすい病気について
スコティッシュフォールドが病気にならないための注意点
スコティッシュフォールドの病気まとめ

スコティッシュフォールドのかかりやすい病気について

成猫スコティッシュフォールドの顔アップ
スコティッシュフォールドのかかりやすい病気

  • 遺伝性骨形成異常症
  • 腎臓病
  • 心筋症
  • 毛球症
  • 耳ダニ・外耳炎

スコティッシュフォールドは、遺伝性疾患の出やすい猫種です。猫種としての歴史も浅い事から、まだまだ安定していない、と言うことが出来るでしょう。元々はイギリスのスコットランドで見つかった耳折れ猫から繁殖が始まり、イギリスの猫血統登録機関に登録され、遺伝学の研究者が繁殖に関して研究していた経緯がありますが、途中で骨格と聴力の異常が相次いだ事から登録が取り消されてしまいました。

その後アメリカで研究が続けられ、アメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘアとの交配であれば、遺伝性疾患を少なくする事が出来る、と結論づけられたのです。そして1977年にアメリカ猫愛好家協会であるCFAに猫種としての登録が認められました。ですから、正しい知識を持って繁殖をすれば遺伝性疾患の少ないスコティッシュフォールドを作出できるのですが、日本では人気がある故に無理な交配を続けるブリーダーもいます。折れ耳同士の交配は、疾患を持つ子や亡くなってしまう子が多いため、行わないのが基本になっています。その為、まだ遺伝性疾患を持つスコティッシュフォールドが多くいるのが現状なのです。

遺伝性骨形成異常症

3匹スコティッシュフォールドの子猫たち

生後3ヶ月〜2歳頃までの成長期に発症します。骨の形が変わってしまったり、軟骨が増えてコブになったりします。成長が止まると骨の変形も止まりますが、元に戻ることはありません。

症状

まず足や尻尾から症状が始まり、脊椎へと進行していきます。痛みがあるので泣き叫ぶ子もいます。体を触ると嫌がったり、爪を切ろうとして足先を押すと痛がって悲鳴を上げたり、可哀想な限りです。軟骨の増殖が過剰な場合は、関節が変形し、歩行困難になる場合も。その場合、痛みも一生伴います。

対処法

折れ耳同士の交配をしないことです。折れ耳同士でなくても遺伝性骨形成異常症になる可能性がありますが、折れ耳同士の場合、高確率でこの病気を発症します。

腎臓病

リラックスしているスコティッシュフォールド

腎臓病は遺伝で起きる可能性が高い病気です。親猫のどちらかが腎臓病を持っていると、50%の確率で遺伝します。遺伝している場合は「多発性嚢胞腎」という腎臓に水の入った袋(嚢胞)が沢山出来る病気にかかります。生後1〜2ヶ月から嚢胞が出来始めます。成長と共に嚢胞が増え、重症の場合は5〜7歳位で腎臓の機能が失われる「慢性腎不全」になる事も。嚢胞の数が少なければそこまで問題はないのですが、嚢胞の数が増え、大きさも大きくなっていくと、腎臓が劇的に大きくなるなど、構造に影響が出てきます。慢性腎不全は、老齢のスコティッシュフォールドにも多い病気です。腎臓の機能が低下しますが、重症の病気となりますので、命を落とす危険性があります。

症状

食欲不振、多飲多尿、体重減少、疲れやすい、運動をしたがらない、嘔吐などです。多発性嚢胞腎も慢性腎不全も同様の症状です。

対処法

遺伝性の疾患なので、親猫から引き継いでしまっている限りは防ぎようがありません。ただ、早期発見をすることで的確な治療を行なうことが出来ますので、延命に繋がります。親猫から遺伝している可能性のある場合は、生後半年〜2歳頃までの間に複数回、超音波検査を受けると良いでしょう。超音波検査は麻酔も必要なく、猫に負担の少ない検査です。まずは獣医師に相談し、検査のスケジュールを決めましょう。今のところ完治するような有効な治療法はなく、あくまでも症状に対する対処療法になります。スコティッシュフォールドの苦痛を和らげる為にも、なるべく早く診断を受けるようにしましょう。

心筋症

白いチェストの上に座っているスコティッシュフォールド

心筋症は猫全体でかかりやすい疾患ですが、スコティッシュフォールドで頻発するのが、「肥大型心筋症」です。肥大型心筋症は主に左心房の筋肉が厚くなる病気で、それにより全身の血液の循環が悪くなります。

症状

ぐったりして元気がない、食欲不振、苦しそうな息をしている、おなかが膨らむ、などしていたら、早急に受診しましょう。また、血栓が出来ると猫の場合は後ろ足の血管が詰まる事が多いので、激痛を感じて急に立てなくなるなど、いつもと違う様子になります。そうなったら血栓を溶かすには時間との勝負ですので、早急に動物病院に運びます。

対処法

主に投薬で治療をしますが、どのような薬をどの時期に投与するのかは獣医師によって違います。この病気は無症状の事もあり、健康診断や手術前の検査で発見される事がほとんどです。ですから、定期的な健康診断を受けさせることで、早期発見・早期治療が可能となります。

毛球症

子猫スコティッシュフォールドの顔アップ

長毛の子に起こりやすいのですが、猫が飲み込んだ毛が胃などに溜まって詰まってしまう病気です。

症状

食欲不振、吐こうとしても何も出ない、便秘、お腹を触ると嫌がる、などです。

対処法

軽度の場合は毛球除去剤をスコティッシュフォールドに舐めさせて毛玉を排出させます。それでも排出されない場合、外科手術をする事も。日頃のブラッシングを怠ると毛球症になってしまう事がありますので、気をつけましょう。また、何かしらのストレスを感じていると頻繁に毛繕いをして毛球症になる事があります。きちんとブラッシングをしているのに毛球症になってしまった、という時はスコティッシュフォールドのストレスの原因になっているものがないか確認しましょう。

耳ダニ・外耳炎

スコティッシュフォールドの特徴である折れ耳は、立ち耳と違って風通しが悪く、湿気がこもりやすいです。耳ダニに感染しやすく、外耳炎にもなりやすいので充分な注意が必要です。

症状

耳をしきりに掻く、頭を振る、などのしぐさをしていたら、耳の中を覗いてみましょう。黒い耳垢が出ていたら、耳ダニを疑ってください。

対処法

まずは受診をして、耳の中を洗浄して貰い、その後点耳薬を使って治療を行ないます。耳ダニは母猫や他の動物から移りますので、もし多頭飼いをしている場合にはまとめて耳ダニを駆除するようにしましょう。また外に出さないのも大切です。外に出ると耳ダニを付けて帰ってくる事があります。定期的に耳掃除をするのも予防になりますが、逆に傷をつけないようにしましょう。基本的にはコットンなど柔らかい素材のものにイヤーローションを付けて指が入る範囲を優しく拭き取るだけでOKです。綿棒で奥まで綺麗にしたくなりますが、傷をつけてしまう事がありますのでそこは我慢です。

スコティッシュフォールドが病気にならないための注意点

不機嫌なスコティッシュフォールド

スコティッシュフォールドを飼う時に注意する点をまとめてみました。

定期的な健診を受ける

前述したように、子猫の時から遺伝性骨形成異常症を発症する事がありますので、成猫になる前から定期的に健診を受けるようにしましょう。早期発見・早期治療がスコティッシュフォールドを長生きさせるポイントです。

親猫がきちんと分かるスコティッシュフォールドを購入する

ペットショップにしてもブリーダー、キャッテリーでも、親猫が折れ耳同士でないかを確認しましょう。スコティッシュフォールドの繁殖に関して、高い知識を持っている所から購入する方が、健康な子猫を迎えることが出来るでしょう。

親猫や出元が分からないスコティッシュフォールドは、無理な繁殖をする利益重視のブリーダーが作出した子かもしれません。可哀想ですがそのような子を購入することは、あた新たに無理な繁殖をさせて産み出される子猫を作り出す事に繋がります。高く売れる折れ耳のスコティッシュフォールドを産み出す為に、折れ耳同士を交配させているかもしれませんよ!そのような子猫は遺伝性疾患を持っている可能性が高いです。

出来ればキャッテリーで購入する方が安心かもしれません。キャッテリーとブリーダーは同じものとされがちですが、違います。ブリーダーは資格は特に必要なく、いわば誰でもなれてしまいます。猫を販売するには「動物取扱業の届出」をする必要がありますが、届出さえすればいくらでもブリーダーを名乗ることが出来ます。ですから繁殖に関してあまり知識がなくブリードをする人もいる事から、問題にもなっています。一方キャッテリーは、世界的な猫愛護団体のTICAやCFAに認められた一部のブリーダーが名乗ることが出来る名称です。キャッテリーを名乗るには、一定の条件をクリアしなければいけませんので、繁殖に関してはプロと言えます。ですから、出来ればキャッテリー、もしくはスコティッシュフォールドの繁殖について高い専門知識を持っていると見なされるブリーダーから購入するのがベストではないでしょうか?

安易な交配はしない

ブリーダーやキャッテリーでは大抵、「繁殖禁止」として販売している事が多いです。今迄書いてきました通り、スコティッシュフォールドの繁殖には、高い知識が必要だからです。ですから自宅で去勢・避妊手術をしていないスコティッシュフォールドのオス・メスがいるからと言って安易に繁殖させるのは止めましょう。もしかしたら遺伝性疾患に苦しむ子を産み出すだけかもしれません。

スコティッシュフォールドの病気まとめ

窓辺で座っているスコティッシュフォールドの子猫

可愛いのに病弱な傾向にあるスコティッシュフォールド。もっともっと健康な子が増えるように、出来る事をしていきたいですね。猫種を守っていくのもスコ好き(猫好き)の使命です!スコティッシュフォールドがこれからもずっと、愛される猫でありますように。

▼スコティッシュフォールドについて詳しく知りたい方はこちら

スコティッシュフォールド大辞典!知っておきたい基礎知識

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