猫を飼うには心構えと事前の準備が大切!

猫を飼うには心構えと事前の準備が大切!

猫を飼うにはどういったことが必要でしょう?猫の飼育は楽なことばかりではありません。近年は猫ブームですが、「猫は楽に飼える」という間違った認識から安易に飼われ、結果持て余して捨てられてしまう猫が増えているという悲しい現実もあるんです。猫を飼うには心構えやきちんとした準備が必要になってきます。

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猫を飼うには飼う前の心構えが必要

女性と遊ぶ子猫

猫の飼育は「ちっとも楽じゃない」

猫の飼育は、犬に比べて「楽」だと考えられがちです。確かに猫は犬のように散歩をする必要はありませんし、トイレもすぐに覚えてくれます。犬の様に吼えないし、足音もすごく静かです。

でも、実際は「ちっとも楽じゃない!」大変なことばかりです。

「猫の飼育は楽だ」という思い込み、そして猫カフェなどで猫と実際に触れ合う機会が増えたことにより「可愛いからほしい」という安易な気持ちで飼い、捨てられる猫たちが増えています。

実はこのようなことは今回が初めてではありません。『動物のお医者さん』(佐々木倫子さんの漫画)の時はシベリアンハスキー、『アイフル』CMの時はチワワがそれぞれブームとなりましたが、安易な気持ちで飼う人も少なくなく、飼い主に捨てられ保健所で殺され…不幸なシベリアンハスキーやチワワが増えたこともありました。

「レンタル」と「飼育」は大違い

また、今は『猫ブーム』だと言われており、そんなブームに乗った「レンタルペット」という新たなペットビジネスも出てきていますが、“猫を飼うことの大変さ”“煩わしさ”がレンタルペットにはなく、ただ“可愛い”“癒される”というメリットばかりが目につきます。

実際にペットをレンタルしてみて「これなら飼えそう」とペットを飼ったはいいけど、実際にはもっと大変で手に負えなくなってしまった…デメリットが見えていないと、こういう事態に陥ってしまうことに。

猫は一度飼えば、レンタルペットのように自分の都合で返却することは出来ません。

猫を飼うには寿命を知っておく事が大切

おばあちゃんと猫

良質なフードが増えたことと、獣医学の進歩ペットの寿命は年々延びています。室内飼いの猫では「平均15年」が寿命だと言われています。

その15年の間に、自分も15歳年を取ります…そう思うと、とても長い時間ですよね。(猫を実際に飼ってみると、逆に「15年じゃ短すぎる!もっと長生きして!」と思ってしまうのですが)飼い主さんが20歳の時から飼ったとしても、15年後は35歳です。

「20代はもっと遊びたい!」そう思っているなら、猫を飼うのはもう少し年を取ってからでもいいかもしれません。

猫を飼うには猫が生涯にかかる費用を知る

計算機と猫

ある保険会社のデータによると、猫1匹あたりにかかる費用は以下のようになります。

  • (1)医療費:35,226円
  • (2)食費:3,705円×12ヶ月=44,460円
  • (1)+(2)=79,686円

仮に、猫の平均寿命である15年生きたとすると

  • 79,686円×15年=1,195,290円

15年間で約120万円かかる計算になります。

上記の費用には去勢・不妊手術代、ペット用品や小物も掛かる費用含まれて居ないのでそれをプラスすると、最低でも『120~140万』は掛かる計算になります。

猫を飼うには大変なことが想像以上に沢山ある

夕暮れ遊んでいる猫

食事・猫砂などの費用が毎月かかる

上でも書いたように、猫を飼うにはお金が掛かります。初期費用だけじゃなく、毎日のご飯や猫砂代などなど。猫に汚された、引っ掻いてボロボロにされてしまったものの買い替えにもお金が掛かると思っていたほうがいいでしょう。

病気

動物病院は、人間の病院のように保険が利かないので治療費が高額になります。尿検査だけなら大体1000円くらい(病院によって異なります)ですが、何か特別な治療を施せば1回の会計が1万円以上になることも。重い病気で、度々治療が必要になればその分費用もかさむことになります。

ペット用の『ペット保険』というものもあるので、心配なら病気になる前に入っておくのもいいかもしれません。ペット保険というのは、加入しているペットが病気やケガで動物病院で診療を受けた場合、治療費の一部を保険会社が負担してくれるサービスのことで、複数の保険会社がサービスを提供しています。会社によって内容が異なるので、加入の際は比較してみることをオススメします。

「プレミアムフード」や「療法食」は高い!

飼い猫が腎臓疾患やストルバイトや肥満などになってしまい、食事の見直しが必要な場合「療法食」という特別なフードにする必要が出てくることもあります。普段から「プレミアムフード」(材料にこだわった高品質なペットフード)を与えているなら値段は大差ありませんが、スーパーなどに売っている通常のフードと比べるととても高額です。

どのくらい違うかというと、

  • スーパーなどで売っているフード…2kgで600円
  • プレミアムフード、療法食…2kgで4500~6000円

物にもよりますが、大体このくらいは違います。製法にこだわったプレミアムフードの場合、もっと高くつく場合もあります。

温度管理を怠ってはいけない

日本には四季がありますよね。冬場は室内のどこかに暖かい場所を作ってあげればいいだけなので比較的楽かもしれませんが、夏は熱中症にならないように「換気」「温度管理(冷房)」が必要です。

手間が掛かる

トイレ掃除、ブラッシング、爪きり、掃除、遊び(ストレス発散)、食事の用意、などなど、手間も掛かります。トイレ掃除を怠れば、猫ちゃんは綺麗好きなので他の場所で粗相をしまうこともありますし、ブラッシングは特に毛の長い長毛種の猫ちゃんには欠かせません。毛玉が上手く排出出来ずに体の中に溜まると、毛球症になり最悪の場合は開腹手術が必要になります。

飼い主さんの具合が悪い時でも、最低限の猫のお世話をしてあげないといけません。猫が寂しくてストレスがある時や体調が悪い時には、粗相をしてしまうこともあります。お気に入りの服をボロボロにされることも、高級カーペットにおしっこをされてしまうこともあるかもしれません。それは「自分の家の猫が悪い子」なのではなく、「どこの家の猫でも同じ」です。

部屋を清潔にする必要がある

人間だけじゃなく、ペットもハウスダストなどのアレルギーになってしまう場合があります。猫のためにも飼い主さんのためにも、定期的なお掃除が必要です。

夜鳴き・夜の大運動会

猫は夜行性の生き物です。なので、夜活発になるのは当たり前でもあります。夜中、みんなが寝静まった頃に「にゃ~~~」と始まり、更に夜中物凄い音を立てて走り回ることもあります。夜だから静かなので「ドドドドドド!!!」と聞こえます(笑)。こういうこともあるので、猫を飼うなら猫を飼育可能な物件を選ぶようにしましょう。

夜行性の猫ですが飼い主さんとの生活に慣れ、信頼関係が築けてくると、生活時間を飼い主さんに合わせてくれることも。
ワガママなイメージの強い猫ですが、実はこんな健気な一面もあるんです。

毛玉を吐く

猫は毛玉を吐く生き物です。頻度は個体差もあるので、ほとんど吐かずにうんちで毛玉を出す子もいます。(うんちと一緒に毛玉を出しやすくするフードもあります)

また、毛玉を吐くという特性を持つ猫の体は吐きやすくなっており、フードをドカ食い・一気食いした時に吐いてしまう猫も居ます。当然ですがいつどこで吐くかはわからないので、汚されては困る場所で吐いてしまう場合もあり、掃除が大変になります。

毛が抜ける

猫は良く毛が抜けるので、定期的なブラッシングが必要です。春を過ぎて暑くなってくる頃と、秋は「換毛期」と言って毛が生え変わる時期なので特によく抜けます。短毛種の場合も換毛期は毎日のブラッシングをオススメします。長毛種の場合は一日に何度か行うのがいいかもしれません。

長毛種は短毛種と違って毛が長いので、その分毛球症にもなりやすくなるので注意しましょう。

うんちを付けたまま歩き回る

これは特に毛の長い長毛種の猫に多いのですが、排泄の際に上手くいかなかったのかお尻にうんちをつけて歩くことも(笑)

長毛種の猫ちゃんの飼い主さんは、動物用のウェットティッシュなどでお尻を拭いてあげているようです。

ペット飼育可の物件を探さないといけない

お部屋探しの時も一苦労です。ペット飼育可な物件を探すだけでも大変なのに、「猫=引っ掻く」というイメージがついてしまっており「犬のみ可で、猫はダメ」という物件も結構あります。これは交渉次第で何とかなるかもしれませんが、それでも敷金上乗せの必要があるかもしれません。そして「ペット飼育可」の物件は普通の物件に比べると家賃や敷金が高めです。

中には「ペット禁止の物件だけど、ペットを飼っている」という人もいますがこれは避けたほうがいいです。もし万が一何かトラブルが起きた時、「出て行く」か「ペットを手放す」かの選択を迫られることになったら大変ですよね。

アレルギーは大丈夫?

猫を飼ってから自分や家族が猫アレルギーだと気付くパターンもあるようです。猫カフェなどで実際に猫と触れ合ってみて、くしゃみや鼻水が出ればアレルギーの可能性もあります。一番確実なのはアレルギー検査です。

また、検査で猫アレルギーは出なくでも、他にアレルギーがある場合、途中から猫アレルギーが出てしまうこともあるので注意が必要です。「猫アレルギーでも、飼っているうちに治った」という人も中には居ますが、確実ではありませんし治る保証はありません。

軽いアレルギーなら普段の生活に気をつければ猫と暮らしていくことも難しくないと思われますが、重度の場合は呼吸すら困難になってしまうなど、生活が出来なくなってしまうほど。「猫を譲渡会でもらってきたはいいが、家族の一人が重い猫アレルギーだった。猫を手離すか、離れて暮らすか」ということで実家を出て一人暮らしを始めた飼い主さんもいます。

猫を嫌いな人も居る

世の中には猫が嫌いな人もいます。将来パートナーになる人は、もしかしたら猫が嫌いかもしれません。嫌いじゃなかったとしても、「ペットを家族同然に大切にする気持ちがわからない」人もいます。「ペットと一緒に布団で眠りたい」人も居れば、「衛生的じゃない。ペットは寝るときはケージに入れておく」という人もいます。

一人で生活している分にはいいですが、ルームシェア、同棲、結婚をすれば生活を相手と共にすることになるので、合わせないといけない部分もあります。お互いがどこまで譲歩できるかによりますが、カップルがペットのことで喧嘩することは少なくないようです。

家族が増える予定は?

「子供が生まれて、猫がいらなくなった」という人も残念ながらいるようです。また、アレルギー体質や喘息の場合、赤ちゃんが生まれたらどうしても気になってしまいますよね。これから家族が増える予定のある方は一旦しっかり考えてみましょう。

育児の疲れを猫が癒してくれることも確かですが、部屋を散らかしたり、赤ちゃんのお世話以外にも更に負担が増えることになってしまいます。

猫を飼うこと自体を諦めなくても、子供が少し大きくなってから猫をもらってくるという選択も出来ます。時期をずらすだけでも飼い主さんに負担が一気に掛かることを防ぐことが出来ますよ。

猫を飼うには「命の責任を負う」ことができるかどうか

寝ている猫

もし、途中で自分や家族がアレルギーを発症しても、仕事を失っても、子供が出来ても、猫を手離すことは出来ません。
「ダメになったら誰かにあげればいい」「里親に出せばいい」もしそういう思いが少しでもあるなら、猫を飼うべきではないでしょう。

飼い主さんが猫を手離せば、その先猫にどんな運命が待ち受けているかわかりません。里親さんのもとで幸せに暮らすかもしれないし、虐待されるかもしれない。保健所で殺処分されるかもしれない。事故や病気で一人寂しく生涯を終えることになってしまうかもしれない…

「猫を飼う」ということは、いつか来てしまう最期の時まで、しっかり寄り添ってあげること。それは決して楽ではありませんし、大変なことも辛いこともあります。でも、ちゃんと猫と向き合って暮らしていれば必ずそれ以上の幸せをもたらしてくれます。

猫も不幸になることがなく、飼い主さんも後悔しないよう、最初からしっかり「覚悟」を持っておきましょう。

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