アメリカンショートヘアの体重についての注意点

アメリカンショートヘアの体重についての注意点

アメリカンショートヘアは他の猫種と比べて好奇心旺盛で活発、運動好きです。しかしその反面、アメリカンショートヘアは食欲も旺盛なので体重が増えやすく、肥満に注意が必要な猫種です。今回は、アメリカンショートヘアの年齢ごとの平均体重や、食事管理のポイントなどを解説していきます。しっかりと体重を管理して愛猫が肥満にならないように気をつけましょう。

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

アメリカンショートヘアの平均体重

アメリカンショートヘアの子猫
性別 体重
成猫オス 4.0~7.0kg
成猫メス 3.0~6.0kg

アメリカンショートヘアの平均体重をオスとメスでまとめてみました。このデータは、猫の平均体重と同じになります。ですので、この体重を目安に、太りやすい体質のアメリカンショートヘアの体重管理をすると良いですね。

ただ、遺伝によって元々骨格が大きい、筋肉質である場合などもありますので、体重だけをみて判断するのではなく、脇腹を触ったときに肋骨の感触があるか、肋骨がみえていないかもチェックして目安にしましょう。かかりつけ医で、その子自身にあった体重を聞いておくといいですね。

アメリカンショートヘアの年齢ごとの体重の変化

子猫とスマホ
アメリカンショートヘアの年齢ごとの平均体重

  • 生後3ヶ月で約1~1.5kg
  • 生後6ヶ月で約2~3kg
  • 生後9ヶ月で約3~4kg
  • 生後12ヶ月で約4~6kg

アメリカンショートヘアの年齢と体重の変化をまとめました。アメリカンショートヘアの成長は比較的早く、狩猟をする猫の種類なので、体型は筋肉質で骨格ががっちりとしています。特に子猫期は、こまめに体重を測定し、成長具合を確認してあげましょう。アメリカンショートヘアは、他の猫種と比べると食欲も旺盛で、太りやすい体質のため、体重の増加に気をつける必要があります。

アメリカンショートヘアの体重維持のための食事

目をつむるアメリカンショートヘア

アメリカンショートヘアは太りやすい体質で、食欲も旺盛です。肥満にならないように、体重維持のための食事を心がけましょう。

キャットフードの種類について

  • ドライタイプのキャットフード
  • 缶詰入りやパウチのウェットタイプ

などがあります。
まず、ドライタイプのキャットフードは、ドライフードと呼ばれ、固形の乾燥させたフードです。ドライフードは、栄養バランスが良く、年齢によるフードの種類や、肥満の予防ができるフードなど種類が多く、販売されています。ドライフードは、適度に硬さがあるので、歯周病予防にもなります。また、水分量が少ないので保存に適しています。

次にウェットタイプのフードは、缶詰タイプやパウチタイプなどが販売されています。
水分を約80%程度含まれており、ドライフードとは違って開封後は保存に適せず、使いきりタイプです。猫の食欲がない時などに与えると、食べてくれる場合が多いです。ウェットタイプのフードを、毎日の主食にすると歯垢や歯石ができやすくなります。口臭の原因にもなりますので、ご注意して下さい。水分が多く含まれていますので、水分補給が必要な時には有用です。

子猫には、子猫用のウェットタイプのキャットフードを与えて下さい。ブリーダーさんやペットショップから迎える場合は特に心配いりませんが、何らかの理由で離乳前からお世話をする場合は、生後2週間を過ぎる頃、乳歯が生え始めるので様子を見ながら離乳食を開始します。乳歯が生え揃うのは、生後1ヶ月頃とされています。

人間の食事は猫には、与えないで下さい!

猫にとって人間の食べ物は、高カロリーで濃い味付けになります。そもそも人間と猫では体の大きさや体重、構造も違うので、無理をして人間の食べ物を与える必要はありません。人間の食べ物を与えていると、肥満や病気になりやすく、健康を害してしまう可能性があります。

それから、手作りのフードを与えている飼い主の方もいますが、猫の栄養面に関してしっかり勉強されている方でないと、手作りフードのみで猫を育てることは、なかなか難しいことです。何らかの理由によって、手作りフードの方がメリットがある場合を覗き、基本的には猫専用のフードを与えてあげるのが安心です。

アメリカンショートヘアの体重を維持する摂取カロリー

アメリカンショートヘアは、太りやすい体質です。食事のカロリー摂取量を考えて、平均体重を維持するようにしましょう。市販されているキャットフードには、カロリーが表示されているので、この数字を目安にしてフードの量を調節しましょう。

1日の総カロリーが「猫の体重×70kcal」程度になるように、1日2回の食事をすることが基本になります。ただ、一度に勢いよく食べてしまう、何度も食事を催促する場合は、1日の総量を小分けにして与えてあげるのもいいですね。

肥満でなければ指数を「猫の体重×80kcal」まで増やすことも可能ですが、ダイエットの時は「猫の体重×70kcal」未満に抑えて計算しましょう。

キャットフードの中にはカロリーを抑えたダイエット用のキャットフードもあるので、こちらを与えるのも良いですね。しかし、ダイエットフードに含まれる素材の違いにも注意が必要です。猫はもともと肉食なので、良質な動物性タンパク質を摂取しなければなりません。ダイエット用フードの中には繊維質が多く含まれているフードもあります。消化不良を起こすこともありますので様子をよく見てあげましょう。

また食事以外に、おやつを与えると思います。おやつをたくさん与えてしまっては、折角カロリーを計算してフードを与えても、カロリーオーバーになる可能性があります。おやつは1日に必要なカロリーの10%までです。おやつの10%分は主食のキャットフードから減らしましょう。

アメリカンショートヘアのカロリー計算の例

体重が7kgのアメリカンショートヘアは「7kg×70kcal=490kcal」です。1日2回に分ければ、1食あたり245kcalが目安となります。
キャットフードには、ドライタイプまたはウェットタイプでも、パッケージに表示されているのでそれを参考にして下さい。

まとめ

アメリカンショートヘアは、太りやすい体質で、食欲が旺盛です。昔は、ヘビやネズミなど駆除する「ワーキングキャット(働く猫)」とも呼ばれるくらいに運動も大好きな猫種です。今でも獲物を狙う習性が残っているので、ねこじゃらし等のおもちゃの反応が良く、遊びがいがある猫です。ですが、そんな猫でも肥満になったのでダイエットの為に運動させることは難しいと思います。やはり、日頃から平均体重を維持出来るように、食事のコントロールが必要になります。猫が、肥満になると病気など心配なことが増え、良いことはありませんので気をつけましょう。

投稿者

40代 女性 mayumi

3歳のキジトラ猫のメスを飼っています。私は普段、愛猫の体重を2週間に1回測るようにして体重管理をしています。基本的に食事は穀物フリーのドライフードをあげていて、週に1回ウェットフード、人間用の食べ物は鶏ささみを少々(本当に時々)以外、一切あげないようにしています。おかげで今は適正体重をキープしています。
私が愛猫の体重管理をしっかりやるようになったきっかけは、実はアメリカンショートヘアを飼っている方のブログを拝見して、猫のダイエットがいかに大変かを知ったからです。私達よりも遥かに体の大きさが小さい猫にとっては、たった1kgの体重の増減でも大きな負担となるため、ダイエットは時間をかけて0.1gずつ落としていくのを知って、こんなにも地道にやるものなのかと非常に驚きました。
肥満になって、大好きな食事をセーブさせなければいけなくなったら可哀そうなので、これからもしっかり健康管理をしていこうと思います。
投稿者

女性 のん

体重管理は、愛猫の健康を守る上でとても重要ですよね!
ぽっちゃり猫は見かけは可愛いですが、やはり肥満になると人間同様、様々な病気に掛かりやすくなってしまいますものね・・・。

食事管理はもちろん、やはり運動も併せてさせるよう促すと、より良い気がします。
ストレス解消にもなりますしね!

ウチの愛猫は雑種ですが、避妊手術をしてからとても太りやすくなりました。そのような猫ちゃんは多いようで・・・。
人間でも食べても太らない人と太りやすい人がいるように、猫も体質があるようで、ウチの子はご飯を体重コントロール用にしても、
痩せませんでした。もう1匹の猫はやはり避妊手術をしていますが、同じようにご飯を与えていても、太ることはありません。
運動も適度にしているので、太りやすい体質なのだと思います。

獣医師に相談した所、今以上に太らせないように、と指示がでました。
ウチの猫は食物アレルギーがあるので、食べさせられるフードに限りがあり、そのようになりました。
アレルギーが無ければ、もっと積極的に痩せさせるようなフードも与えられるのですが・・・。
体重を増やさないように気をつけながら、今では体重を定期的に測るようにしています。
投稿者

女性 tonakai

アメリカンショートヘアは実際に見ると存在感がありますよね。太りやすい体質であることを把握して体重管理をするのがベストですね。子猫から飼育しているなら、成長期が終わったころの体重が分かるので管理の目安にできますね。我が家にはキジトラがいますが、外でケガをしていたところを保護したので何も分からない状態から飼育が始まりました。保護したときは推定4か月で体重は700g台しかありませんでした。病院で治療をして、1歳になる直前に急に体も大きくなり体重も増えたので、太りすぎていないか心配しました。フードのカロリー計算など神経質なくらいに考えていましたが、太っているわけでもなく、現在は1歳の頃の体重を維持しています。ただ、あまり運動をしないことが心配です。食事と運動のバランスによる体重管理も大切だと感じました。
投稿者

女性 サヤ

アメリカンショートヘアって昔すごい流行りましたよね。子供の頃、私のイメージでは猫=アメリカンショートヘアを思い浮かべていたくらいです(実際にはキジトラをアメリカンショートヘアーと勘違いしていただけですが)

ちなみにアメリカンショートヘアの歴史は、10世紀にヨーロピアンショートヘアをイギリスに持ち込み、ブリティッシュショートヘアへ改名、1620年にアメリカに上陸し(メイフラワー号という舟らしいです)、ドメスティックショートヘアに改名、その後1922年にアメリカンショートヘアに改名され現在に至るそうです。馴染みあるアメリカンショートヘアは実は幾度と名前を改名した、数奇な運命を乗り越えた猫なんです。
投稿者

女性 みーママ

確かにアメショを飼っている友人のお家の子はかなりのぽっちゃりさんでした。当時12歳、10kgオーバーにまで育ち、満足に段差も登り下りできず、アメショとは思えない貫禄に。赤ちゃんから1歳までの頃は年相応の体重で育っていたのですが、2歳を過ぎた頃から少しずつ大きくなっていきました。

アメリカンショートヘアが食欲旺盛という体質が根本にあるからかも知れませんが、最大の原因は完全に飼い主である友人がそのコの食欲に応えようとついつい人間の食べ物を与えてしまっているほか、こまめな体重測定はせず、なんとなく目分量でフードをあげていたためです。

人間の食事には猫が食べられない物が含まれていなくても、キャットフードよりも脂質や塩分が多く肥満や尿結石につながりやすいです。
体重測定については毎日でなくても、人間用の体重計でも充分に測ることはできるので(人間の赤ちゃん用の使わなくなったベビースケールが一番使いやすいですが)、定期的に見る事ができます。ワクチンで動物病院に行く年に一回だけだと体調の変化にも気付かないです。
また、キャットフードには摂取量も体重と年齢毎にきちんと記載があるので体重から簡単に適正量を計算できます。

食欲旺盛が故についつい美味しそうに食べる我が子の姿に応えたい気持ちも分かるのですが、そこを言い訳にしないできちんと基本的な事をやる必要があるのでは?と友人を叱った事をこの記事を見て思い出しました。
投稿者

40代 女性 ここみ

アメリカンショートヘアの猫ちゃんは、体重が増えやすいので、食べさせ過ぎには注意したいですね。我が家でもアメリカンショートヘアを飼っていましたが、やはりポッチャリしていました。ですが、病気をしてからすこし、ダイエットが必要になりまして、頑張りました。カリカリの量をすこしだけ減らして野菜を与えました。あとは、運動をさせました。キャットタワーの登り降りや、猫じゃらしなどでかなり遊ばせました。1週間ほどで効果が出てきました。アメリカンショートヘアは、毛並みや柄がきれいですよね。

スポンサーリンク