猫が鼻炎になる原因と予防策

猫が鼻炎になる原因と予防策

猫の鼻炎は主に感染性によるもので、治療も薬で良くなるケースが多いです。ですが、猫の鼻炎は慢性化すると治療困難になることも多い病気です。ここでは猫の鼻炎の原因別に治療法、予防法まで記載しています。

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普段の生活でできる猫の鼻炎の予防法

猫の鼻
  • ワクチン接種
  • 適切な湿度や室温
  • 多頭飼いの場合他の猫と隔離する
  • 食器やトイレの消毒
  • 良質な食事、適度な運動
  • ストレスのない環境づくり

鼻炎の主な原因であるウイルス感染を防ぐためには定期的に3種混合などのワクチン接種を行うことが重要です。ウイルスや細菌の感染による鼻炎は空気が乾燥する冬場が多いと言われており、自宅の湿度や室温を適切に設定しましょう。

感染性の鼻炎が疑われるようでしたら、感染猫は他の猫と隔離するようにしましょう。飛沫感染や接触感染の恐れがありますので、感染猫が使用した食器やトイレは消毒薬で、念のため消毒しておくと安心です。

完全室内飼いの徹底と、猫が過ごす室内を清潔に保つことで防げる感染症もたくさんあります。日頃から、免疫力をあげる良質な食事と適度な運動、ストレスのない環境づくりで愛猫の健康を守りましょう。

猫が鼻炎になる原因

鼻がかわいい猫
  • ウイルス感染
  • 細菌
  • 真菌感染
  • ハウスダスト・花粉
  • 鼻ダニ
  • 老齢の猫は鼻腔内の腫瘍
  • 植物の種などの異物
  • 歯周病

鼻炎は、鼻腔の粘膜に炎症が起こる病気です。 猫が鼻炎になる原因としては、猫風邪と呼ばれる猫ウイルス性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症などのウイルス感染や、ボルデテラやパスツレラなどの細菌、アスペルギルス、クラミジア、クリプトコッカスなどの真菌感染によるものが多いとされていますが、ハウスダストや花粉などが原因となるアレルギー性鼻炎や鼻ダニと呼ばれるダニの一種が原因になることも。

また、まれではありますが老齢の猫では鼻腔内に腫瘍ができることで鼻の粘膜の炎症が広がることもあります。腫瘍の種類としては腺癌、扁平上皮癌、軟骨肉腫、骨肉腫、リンパ腫などが挙げられます。鼻腔内に発生する腫瘍は悪性が多いと言われています。

他にも鼻腔内に植物の種などの異物が入り込むことで、鼻腔内の炎症が起こることもあります。特に外飼いの猫は要注意です。 歯周病を持つ猫も、鼻炎に移行することがあります。上顎の炎症が鼻腔内に膿をもたらし、炎症が広範囲に渡ると、副鼻腔炎と呼ばれる蓄膿症に発展することもあります。

人間にとっての鼻炎というと、命に関わるようなイメージはあまりありませんが、猫の鼻炎の場合、その原因や症状によっては重篤化するケースも少なくありません。まずは、きちんと鼻炎の原因を突き止めることが必要です。

猫の鼻炎

鼻炎の猫
  • 鼻炎は重症化すると怖い病気
  • 進行すると鼻の骨が溶け変形する可能性がある
  • 脳神経症状になる可能性がある
  • 鼻先が短い短頭種(エキゾチックショートヘアなど)鼻炎が慢性化しやすい

猫の鼻炎は慢性化することも珍しくなく、炎症が進むと、鼻の骨がとけて鼻が変形してしまうこともありますし、病原体が鼻から脳の方まで入り込むことで、脳神経症状などが現れることもあります。鼻炎は重症化すると怖い病気です。特に鼻ぺちゃ猫などと呼ばれる、鼻先が短い短頭種(エキゾチックショートヘアなど)は、鼻炎が慢性化するケースが多いとされています。

猫の鼻炎の症状

猫の鼻アップ
  • 初期:サラサラとした透明の鼻水
  • 進行:ネバネバ、膿や血の混じった鼻水

炎症の初期はサラサラとした透明の鼻水が出ます。炎症がどんどん広がってしまうと、ネバネバした鼻水や、膿や血の混じった鼻水が出ます。

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 流涙
  • 目やに
  • 口呼吸
  • 呼吸困難
  • 腫瘍性の鼻炎:鼻血、鼻の変形

主な症状はくしゃみや鼻水、流涙、目やになどです。鼻水で鼻腔内が埋まってしまうと、空気が通らないため口呼吸をしたり、徐々に呼吸が荒くなり、呼吸困難に陥ることもあります。
腫瘍性の鼻炎では鼻血、鼻の変形、額に違和感や痛みを生じる場合もあります。

症状が悪化するにつれて、猫自身も執拗に鼻を擦るようになり、鼻水が顔中についたり、結膜炎を引き起こしたりする場合もあります。あまりに鼻を気にするようであれば、エリザベスカラーなどを利用して、症状の悪化を防ぎましょう。

猫が鼻炎になった時の治療法

かわいすぎる猫
  • メイン:抗生物質を用いた内科療法
  • 感染性の鼻炎:インターフェロンの投与
  • アレルギー性鼻炎:抗ヒスタミン剤やステロイド剤
  • 腫瘍性の鼻炎:放射線療法、外科治療、抗がん剤治療
  • 異物混入:異物除去の外科手術
  • 歯牙疾患:歯の治療

鼻炎の原因は非常に多くあるため、治療法も多岐にわたります。基本的には、抗生物質を用いた内科療法がメインとなりますが、まずは鼻炎の原因をしっかり解明することが要となります。

感染性の鼻炎では二次感染予防として抗生物質や炎症止めとしてインターフェロンの注射を使用することがあります。アレルギー性鼻炎であれば、症状緩和のため抗ヒスタミン剤やステロイド剤などを使用します。

症状が軽度であれば数日で完治することが多いですが、体力が低下していたり、免疫力が低下している状態(老齢、猫エイズウイルス感染症など)ですと、鼻炎が慢性化することもあります。腫瘍性の鼻炎の治療法はさまざまです。腫瘍の種類によって、放射線療法、外科治療、抗がん剤治療などの選択になります。

鼻腔内の異物混入が疑われる場合、内視鏡を用いて異物の探索を行うため、猫に全身麻酔をかけることになります。異物除去が行われれば、症状は良好に向かいます。

歯牙疾患による鼻炎は歯の治療が最優先になります。鼻炎の原因となっている歯の抜歯が必要になることがあります。抜歯にも全身麻酔をかけることになります。

あまりにも鼻水の量が多く、呼吸が辛そうでしたら、自宅でできることとして、人間の赤ちゃんに使用するような鼻水吸引器を用いることも有用です。

また、ネブライザーは密封容器内に薬剤を浸透させ、猫に吸入させる治療法ですが、病院に通院することが条件ですし、1週間に1,2回程度の治療ではあまり改善は認められません。鼻炎が慢性化してしまった猫のために自宅でできるようにと、吸入器を購入してネブライザーを行なっている家庭もあるようです。

猫と鼻炎についてのまとめ

猫は嗅覚にも長けておりご飯を食べる時、縄張りを確認する時、様々な場面で「ニオイ」を使って判断しながら生活しています。家の中や、お気に入りのおもちゃ、ベッド、飼い主さん、全ての自分のニオイを付けて安心しながら暮らしているのです。鼻炎によってニオイが分からなくなるということは、猫にとっては苦痛で、不安でとても辛い状況だといえます。何か様子がおかしいと感じたら、症状が悪化する前にすぐにかかりつけ医を受診しましょう。

50代以上 女性 ごじちゃん

我が家の高齢猫も、歯周病から鼻炎を併発して、かなり苦しそうでした。歯周病の予防を、もっと早くからしてあげればよかったと、今でも悔やんでいます。
老いて抵抗力がなかったせいでしょう。鼻炎は治らぬまま、天国に旅立ってしまいました。
猫も数多く飼っていると、別れもそれだけあります。その高齢猫のおかげで、歯周病から鼻炎になるということを学びました。今いる猫たちは、歯にいいものを与えるように気をつけています。
人間のように鼻をかめない猫は、鼻がつまるとかなり苦しいようです。綿棒でそっと拭ったりもしましたが、すぐにまた塞がってしまいました。
鼻がつまっているせいか、グルーミングもしなくなって、毎日、体を拭ってあげるのが日課になっていました。
鼻炎は猫にとって、辛い病気です。ならないようにするのが一番ですね。

40代 女性 turu

猫の鼻炎も人間と同じように治すのが大変なのですね。そのうえ、自分で鼻をかんだり、鼻の中を掃除したりできないので、なおさら辛そう…。まして治療のために動物病院に頻繁に通わなければいけない場合は、猫にとっても相当のストレスになってしまうので、やはり普段の健康管理が大切だと感じます。
我が家の猫は、本当は完全室内飼いにしたいのですが野良猫だったため、なかなかそうすることが難しく、外にも出して飼っている状態です。ワクチン接種はしているものの、何かウィルス感染したり、ほかの猫から病気をもらってしまったりしないかと心配することがあります。今のところは病気などをしたことはないですが、定期検診を受けるなどして、鼻炎をはじめとした病気を予防したいと思います。

40代 女性 yumiko

もし鼻水を垂らしているようであればネコ風邪を疑ったほうがいいと聞いたことがあります。空気が乾燥する冬場はとくに気をつけないといけないですね。また、人間と同様、最近は猫も花粉症が増えてきて、やはり鼻水がでて大変なんだとか。
我が家で飼っている猫は色々と事情があって外飼いなので、鼻炎をはじめとした病気には、なにかと心配になります。とくに猫の鼻炎も人間の場合と同じように慢性化するそうなので、なるべく予防してあげたいところです。
また、歯周病が原因で鼻炎になるというのには、全く思ってもみなかったので驚きました。私の猫の場合は、どんなに頑張っても歯みがきは嫌がって週2回ぐらいしかできないので、色々と方法を模索してもっと頑張ってみようと思います。

女性 むぅ

動物病院で勤務しております。
当院では、子猫の来院数が多いのですが、FVRと呼ばれる猫のウィルス性鼻気管炎の症例がすごく多いです。
もともと子猫は成猫に比べて免疫力が弱いのですが、子猫をお家に迎え入れてすぐは、環境の変化により更に免疫力が落ちているので病気にかかりやすくなっています。
そこで、くしゃみ、鼻水、目やになどのFVRの症状が出てくるのですが、当院では抗生剤と、抗ウィルス剤を混ぜた内服薬と、抗生剤の点眼薬のなかに免疫を上げるインターフェロンを混ぜた点眼薬を処方しています。
症状がひどく、衰弱している場合や、自宅での投薬が難しい場合は入院になることがあります。

そして気をつけて頂きたいのは、子猫を自宅に迎え入れてすぐに、長時間遊んだり、じろじろ見たり、更なるストレスをかけないようにすることです。これは特にお子様がいらっしゃるご家庭に多いのですが、そういうケースが悪化して入院になることが多いです。
中には、病気の猫を飼わされたのではないか!とペットショップにクレームをつけたりする飼い主さんもいらっしゃるようですが、ご自宅での接し方が病気に繋がることもあると理解して扱わなければなりません。

もちろんペットショップですでに症状が出ている場合もありますので、購入される際はしっかり体調の確認をすることが大切です。

女性 Keiko

ねこちゃんの鼻炎の原因として、やはり最も多いのはウイルス性ではないでしょうか。特に子猫の時にウイルスにかかってしまって、鼻水や目ヤニがひどく治療していた、なんて子はウイルスを潜在的に持っている状態なので、何かストレスになるようなこと...例えば季節の変わり目や、お泊まりした後、お客さんがよく来た後などにプシュプシュとしてしまうことが多いかと思います。もちろん、自分の免疫力とお薬などで改善できますが、お鼻はねこちゃんにとっては命ともいえるもの。匂いというのが食欲にはとても重要になって来ますので、鼻がつまっていることで食欲が落ちることもあるので、たかが鼻炎だからと放置するのではなく、しっかり治療してあげましょう!また、記事にもある通り怖いのは鼻炎だと思っていたのに、実は腫瘍だったなんてこともあります。薬でいまいちな反応だったり、鼻血が出ている、なんとなく鼻の周りが腫れている、片側だけ瞬膜が出ている、などの症状があった際はすぐに病院で詳しく検査をしてもらったほうがいいかもしれませんね。

女性 にゃコロ

現在、まさに猫風邪を疑う条件が揃っている我が家の愛猫がいます。
最近、訳あって新たに2匹の老猫を引き取り、対面させた次の日の事です。
症状として、
・常に瞬膜が出ている
・膜っぽい目やにが出る
・鼻のプスプス詰まった感
新しく引き取った猫も目やにが出ていて気になっていました。
対面させた次の日からなので、ストレスも見た目以上に大きく、免疫が落ちて猫風邪も移ってしまったかなと様子を見ていましたが、更に片方の目から"ぽたっ"と一粒の涙が落ちるのを見て不安になりました。
透明の鼻水も確認したので、夕方病院決定です。
新猫を迎える前から"いびき"も時々あったので、軽い鼻炎も持っていて、猫風邪と併発してしまっているのかもしれません。
迎えた新猫も病院へ行ったばかりですが、どちらも共通して老猫の歯周病持ち、さらに腎機能も低下しているので、我が家の猫達は病院の常連です。
普段流すことのない涙に、鼻水も、加えて瞬膜の目やには、やはり正常ではありません。
鼻づまりは、人でも辛い症状なので、これ以上悪化して慢性化してしまわない様に、早く治してあげたいです。
老猫同士の迎い入れの対処の難しさにも、改めて考えさせられています。
何より、健康第一です。

女性 のん

猫の鼻炎・・・気をつけたいですよね。
ウチも猫風邪で、鼻水だらだら、目はしょぼしょぼになったことがあります。

鼻炎でご飯のニオイが分からなくなると、目の前にあっても食べ物だと認識できなくなり、食べなくなってしまうことがある、と聞いたことがあります。ただでさえ体力が落ちているのにご飯も食べない、となると困りますので、そんな時はニオイの強いウェットフードにしたり、鰹節などをトッピングしたりすると良いそうです。ウチも猫風邪の時は奮発して、高級猫缶を与えました。愛猫はニオイが分からないどころか、バクバク食べてましたけどね^^;

鼻炎が慢性化してしまうと、猫も飼い主さんも大変そうです。でも、猫の体質に合う抗生物質を少量ずつ、長期的に与えることで治った例もあるようです。ただ、薬には副作用がつきものですから、実際に慢性鼻炎を治療する時には言うまでもありませんが、担当の獣医師さんと充分に相談して行うことが大切ですね。

歯肉炎も猫はなりやすいようなので、注意しなくては、と思いました。歯磨き嫌いの猫はするのが大変ですが、愛猫の健康の為には心を鬼にしてやらないとダメですね。とても参考になりました!!
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