猫の老衰について~看取るにあたり飼い主がすべきこと~

猫を長年飼っていると、いつかは訪れる「老衰」。元気だった愛猫もやがて衰え、最期の時を迎えるのです。そこで猫の老衰についてのアレコレをまとめてみましたので、飼い主のみなさんが愛猫の老衰に向き合う手助けになればと思います。

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目次
猫の老衰~ペットとしての最期~
猫の老衰の特徴
猫の老衰~最期を看取る覚悟~
猫の老衰についてのまとめ

猫の老衰~ペットとしての最期~

老衰している猫

猫の寿命

ペットとしての猫の寿命は、14年~16年と言われており、メスの方がオスよりも1年前後長生きするというデータがあります。厳しい自然の中で過ごす野良ネコの寿命が4~6年というのですから、3倍ほど長く生きられるという計算になりますね。

また、ペットフードが進化してきたことや、飼い主のペットに対する接し方の変化などから、年々長生きする傾向にあります。

猫の成長と老い

猫が1つ歳を取ることは、人間で言えば4つ歳を取ることと同じくらいと言われています。私たちは20歳で大人と言われますが、猫も5歳くらいになると、とても大人っぽくなり、成猫としての風格を身に着けるようになります。

その後の中年期は、猫にとって非常に短いものとなります。7歳から老年期を迎え、運動能力や体の免疫、細胞の能力が衰えてきます。9歳ごろになると、立派な老猫ということになります。

猫の老衰の特徴

こちらを見る猫

猫の老衰の特徴① 運動能力の低下

筋肉の衰えに伴って、運動能力が低下していきます。主にジャンプ力が衰えて、今まで飛べていた高さまで飛ぶことができない、などが見られます。また、それに伴い活発に動き回ることがなくなり、縁側や居間など、一つのところに留まることが多くなるため、太ってくることも多いです。

猫の老衰の特徴② 毛がパサつき、ツヤがなくなる

歳を取ることで、心臓や腎臓など内臓の働きが弱くなるため、毛が白くなったり、毛ヅヤが悪くなったりして、また潤いがなくなってパサついてくることもあります。

猫の老衰の特徴③ 寝ている時間が増える

体力の低下により、睡眠時間が増えてくるという特徴もあります。朝になってもなかなか起きて来ないということや、外出から帰ってきたご主人様をお出迎えしなくなってくる…なんてこともあります。

猫の老衰の特徴④ 呼びかけた時などの反応が鈍くなる

猫も人間と同じ生き物ですから、やはり脳も老化してきます。名前を呼んであげても、なかなか反応してくれなかったり、夜遅くに突然大きな声で鳴き出したり、トイレ以外の場所で用を足してしまったりという行動も、衰えからくるものと言われています。

また、その他の猫の老衰の特徴として、

  • 口が臭くなったり、クチャクチャと音をたてるようになる
  • ご飯や水を摂る量が減る
  • 歩きがフラついたり物にぶつかるようになる
  • 爪が伸びがちになる

などといったことも挙げられます。

猫の老衰~最期を看取る覚悟~

腕の中で眠る猫

病院か、家か

上に挙げた老化の特徴がより顕著になっていくと、もうこの子も長くないのではないか、という感覚を抱くものです。

また、老衰以外にも、老年期を迎えた猫には腎不全を発症するケースも多く、脱水症状を起こしたり、突然激しい嘔吐に見舞われるなど、如実に症状として出るというケースもあり、猫の辛さを思うと飼い主はいたたまれない気持ちになるでしょう。

そういった状況になると、猫に残されたそう長くないであろう時間を、病院でお医者さんに診てもらいながら、延命治療も視野に入れて少しでも長く生きさせようとするか、慣れ親しんだ家で安らかに過ごさせるか、と悩む飼い主さんは本当に多いです。

どちらを選ぶにしても、一番大事なのは猫ちゃん自身のケアですが、それに加えて「愛する猫と長年一緒に過ごしてきた家族が、猫ちゃんのために考え、悩んで結論を出すこと」もまた大事なことだと思います。

老衰を迎える年齢になるほど長い年月を共に過ごした家族という、いわば運命共同体のような存在が、最期の時を迎えようとしているその時に、心をひとつにして自分の事を一生懸命考えてくれる、ということが、種族は違えども、たとえ何もわからなくなってしまっても、気持ちを通い合わせるための糸口になってくれるのではないでしょうか。

悲しみと向き合う覚悟と、愛情ゆえの辛さ

猫が最期の時を迎え、あの世への旅支度をするとき、彼、もしくは彼女は尋常でない苦しみを味わうこともあるでしょう。飼い主のみなさんも、口から垂れるよだれを拭いたり、自力で飲めなくなった水をスポイトで飲ませてあげたりする時、なんとも言えない悲しさを覚えることでしょう。頭や体をさすってあげながら、大丈夫だよと励ます時、猫ちゃんと過ごした日々を思い出すでしょう。

どうか、そういった感情を大事にしてください。また、つらそうにしている猫ちゃんを見たお子さんが、「もう見ていられない」と、その場を立ち去ることもあるでしょう。もちろん、共に過ごしてきた猫ちゃんを看取ることは大事なことですが、「もう見ていられない」という感情も決して頭ごなしに否定せず、大事にしてあげてください。その全てが、猫ちゃんが飼い主の皆さんやその家族と、かけがえのない物でつながっていたという証です。

猫の老衰についてのまとめ

悲しげな表情の猫

最近では、「ペットロス」という言葉が一般化し、その言葉に少しだけシニカルな印象も感じてしまいますが、人であれ猫であれ、大事な存在を失って悲しいのは当然ですし、その悲しみの念を抱くこともまた、感謝を示す手段になりうると思います。
猫ちゃんが最期を迎えた時は、これ以上ないほどの愛情と感謝で見送ってあげましょう。

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  • 30代 女性 ひぃーちゃん

    結婚当初、主人が学生の時から飼っていた猫を、我が家で飼う事になりました。
    三毛猫のピータ(メス)。この時、23年と言う、高齢猫でしたが、動きはしっかりしていて、食欲もあり、高い所も軽く登れたりと、高齢とは思えないくらいでした。
    一緒に暮らし始めて数日たったある日、胸の辺りに、コブらしき物が気になり、動物病院に連れて行きました。診断結果は、乳がんと言う診断でした。高齢と言う事もあり、手術は難しいと言われました。
    どうしても出来ませんか?と、尋ねると、検討してみますと言われ、その日は帰りました。
    また後日、病院へ行き、先生のお話しを聞いて来ましたが、ガンが皮膚に引っ付いている状態の為、かなり難しいと言われました。したとしても、途中で亡くなる可能性と、無事に終わっても、寿命が短くなってしまうとの事でした。なので、通院しながら、経過を見ましょう?と、言う事にぬりました。日に日に、コブの膿が出たり、出血などが始まり、病院で手当てをして貰い、自分で手当て出来ますか?と言われたので、私が手当てをする事になりました。
    病院で、傷口に塗る薬だけ頂いて、ガーゼや包帯などは、自分で用意しました。
    後、どれ位一緒に居られるか分からない状態で、毎日を大切に、出来る限りの事は、してあげたいと言う気持ちが湧いて来ました。
    夏に入り、花火大会があり、ふと、見せてあげたいと思い、ピータを抱えて、外へ行きました。しばらくすると、私の服に、オシッコをしました。お世話になった人に、オシッコを掛けるとか、死が近いと言うのを聞いた事があったので、その日から、死の覚悟をしました。何日かして、食欲があったピータが、余りご飯を食べなくなり、段々、細くなり、しまいには、水だけ飲む事しかしなくなりました。なので、毎週のように、病院で、栄養の点滴をして貰いに行きました。点滴を始めてから、自分で、水も飲めない、トイレも行けない状態になり、置きに入りの座いすに、トイレシートを引き、水も時間を決めて、私が飲ませていました。しかし、細くなった体で、自分で立ち上がろうとするのですが、倒れてしまう光景を見て、一生懸命生きようとしているんだと思いました。
    ある朝、普段、主人の実家のお店の手伝いをしに行き、虫が呼んだのか、そろそろお水をあげに行かなきゃと思い、部屋に入ると、ぐったりしていて、息をしていない、ピータがいました。すぐに、バスタオルにピータを包み、病院に連れて行き、体を綺麗にして貰いました。暑い夏だったので、綺麗なダンボールにタオルを引き、保冷剤を周りに置いてあげました。お墓も、ペット専用のお墓に、合同ですが入れる事にしました。亡くなった直後は、大泣きしましたが、後は、涙は収まりました。次の日、頼んだお墓の業者の人が来て、お預けしますと言って帰った瞬間、溜まっていた涙が一気に流れました。
    亡くなって、9年になりますが、夏が来る度に思い出し、お墓参りも、行ける時は行き、また新たに、我が家に来てくれた、猫2匹と、子犬で、楽しい毎日を過ごしています。
  • 女性 Keiko

    私は動物に関わるお仕事に携わっているため、死というものに向き合う機会が他の方よりも多いです。いつもその中で思うことは、自分だったらどうするのか?という点です。どんな飼い主さんも、一緒に過ごしてきた時間に関係なく、ねこちゃんとのお別れはいつかあります。その時、天寿を全うして、本当に長生きして眠るように、苦しまずに虹の橋を渡ってほしい、と願うのもまた当たり前の感情なのではないでしょうか。でも、そうできない時もあるのも事実です。今愛猫は4歳とまだ若いですが、年齢を重ねていくうえで病気も出てくると思います。もし万が一、お別れが近くなった時、病院で看取るのかお家で看取るのかとても悩みます。どうにか治療を続けてできるだけ長く一緒にいたい気持ちと、治療を長引かせることでツライ状況を逆にその子に強いているのではないかと、矛盾する気持ちがあります。どちらも人のエゴなのでしょうけど。今だに答えは出ていません。その時にならないとわからない感情なんだと思います。どちらを選んでも後悔はすると思います。残念ながらねこちゃんの言葉を私たちは理解できません。でも、結局どちらを選んだにせよ、今元気でいるこの時間を、一緒に過ごせるこの時間を大切にすることが1番なのだと思います。

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