猫の抜歯手術におけるリスクと費用について

猫の抜歯手術におけるリスクと費用について

愛猫の歯を、抜くことになったら、あなたはどうしますか?「痛そう!」「可哀想…」飼い主さんによって、その思う所は様々でしょう。猫の抜歯が必要になる場合は、どんな場合なのでしょうか?また、手術の方法や費用、術後ケアなども、気になりますね。それらを全部まとめて、この記事で確認してください!

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猫の抜歯手術とは

驚いて口をあける猫

猫の抜歯手術とは、様々な病気により、歯を抜く必要がある時に行う手術の事です。抜歯をするとその後のご飯が食べにくくなるのでは?と人間の感覚では思いますが、猫は基本的にご飯を丸飲みしているので、ご飯の大きさに気をつければ、それほど影響はないようです。猫の歯は人間のようにご飯を噛み砕くものではなく、引き裂く為のものだからです。そして、人間の場合は抜歯をすると腫れたり痛みがでたりしますが、猫は痛みをあまり感じなくなるようです。

猫の抜歯手術の方法

診察台の上の猫

手術を行うか決定する前に全身の状態を把握する為、術前検査を行ないます。猫の抜歯手術は人間と違って部分麻酔では行えず、全身麻酔となります。その為、麻酔を掛けても大丈夫か、そして他に体に問題はないかを確認するのです。そこで問題が見つかった場合は抜歯手術よりも先に、その問題の解決をすることがあります。術前検査は抜歯手術とは別料金となりますが、全身麻酔によって死亡するリスクもありますので、できるだけ行っておいた方が良いでしょう。

抜歯手術が出来ると判断されたら、手術の前から絶食、絶水を行ない、手術に備えます。手術前に鎮静剤を打ち、気管にチューブを通して気管内麻酔をかけてから、抜歯開始です。抜く歯の状態や本数によって、手術時間は異なります。場合によっては、歯茎を縫うことも。大抵は抜糸の必要がない糸で縫ってくれるようです。入院は猫の状態によってする事もあれば、手術当日に帰宅できることもあります。

猫の抜歯手術にかかる費用

猫とお金と電卓

猫の抜歯手術の費用は、病院や抜歯する本数などによって大きく異なります。抜歯手術の場合、抜歯の費用だけでなく術前検査や全身麻酔の費用、薬代やその他の費用がかかってきます。ですから、行う内容によって数万円で済む事もあれば、10万円近くかかることもあります。

抜歯手術を行う際は病院側の説明を良く聞き、費用についても確認しておきましょう。ペット保険に加入している場合、その保険によって補償となる範囲が異なりますので、手術前に細かく確認しておくと安心です。

抜歯手術後の愛猫のケア

歯磨きする猫

抜歯は、抜歯をして終わり、ではありません。手術後の自宅でのケアも必要になってきます。病院から消炎剤と抗生物質が処方されるので、それらを愛猫に飲ませると共に、毎食後に歯茎に水を掛け、歯垢が付かないようにします。水は、洗浄瓶に入れておくと便利です。歯茎が落ち着いてきたら、残った歯は歯ブラシで磨いてあげると良いでしょう。

ご飯はよほど大きなものでなければ、問題なく食べられるようです。数日して食欲が回復すれば食べてくれる事がほとんどですが、もし食べないようなら、早めに獣医師に相談しましょう。

抜歯手術が必要になる猫の病気とは

歯ブラシと子猫

抜歯手術を行う必要が生じる猫の病気には、何があるのでしょうか?代表的なものを、ご紹介します。

歯周病

3歳以上の猫の大半がかかっていると言われる歯周病は、歯茎が赤く晴れ上がり、猫が痛みを感じることも多いです。痛みの為にご飯が食べられなくなり、栄養状態が悪くなってしまいます。そのため、抜歯が必要になることがあるのです。

歯周病の予防には、日頃の歯磨きが重要です。歯垢を落として歯石にならないよう、気をつけましょう。とは言っても、猫の歯磨きは難しい事もあります。愛猫に合った方法を見つけるよう、色々な歯磨き方法を試してみてください。前項の術後ケアでご紹介した、毎食後に洗浄瓶に入れた水で洗い流す方法もオススメです。

猫の中には歯が弱い体質の子もいますので、しっかりとケアを行っていてもどうしても歯周病が進行してしまう場合も。かかりつけの獣医師と相談の上、対処していく必要がありますね。

口内炎

猫の口内炎には一時的な口内炎である「系統性口内炎」と、潰瘍を伴う慢性的な「潰瘍性口内炎」があります。系統性口内炎の場合は猫風邪や猫エイズ、猫白血病、糖尿病などが原因となります。その他にも免疫力の低下や細菌感染などでおこる事も。それらの疾患が治癒すれば、自然と治ります。

やっかいなのが潰瘍性口内炎です。この口内炎は原因が分かっておらず、口内の広い範囲が真っ赤に晴れ上がってしまうので、生活の質を著しく低下させてしまいます。猫白血病ウイルスが一因ではないか、と言われています。治療には歯周病の管理をまず第一に行ないますが、歯が欠けることで口内の粘膜を傷つけていれば、抜歯を行うことがあります。いずれにせよ治療は困難を極めます。

不正咬合

遺伝や乳歯遺残、外傷などによって噛み合わせが悪くなってしまった場合にも、抜歯を行う事があります。状態によってクラス1〜4までに分けられます。不正咬合は歯の生え方に異常が出ますので、口の中を傷つけてしまうケースも見られます。問題となる歯を抜いて、噛み合わせを正常に戻します。

まとめ

猫と歯ブラシと歯磨き粉

猫で特に気をつけたいのは、歯周病です。猫は虫歯になる事はほとんどないのですが、その代わり、歯周病になりやすい動物なのです。歯周病の予防には、マメな歯磨きが重要です。なるべく毎日、少なくても週に2回は、行ってあげるようにしてください。

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