2つの顔をもって生まれた子猫”ベティ・ビー”

2つの顔をもって生まれた子猫”ベティ・ビー”

南アフリカ共和国で2つの顔を持った子猫が誕生しました。獣医は「安楽死」を進めてきましたが、ある女性が保護し、子猫の成長を見守っています。

2つの顔を持つ子猫

南アフリカ共和国の東ケープ州 ベティ・ビー

”ベティ・ビー”と名付けられた子猫は、2つの鼻、2つの口、そして3つの目をもって生まれてきました。

2017年12月12日、南アフリカ共和国の東ケープ州のある家で3匹の子猫が産まれました。
そのうちの1匹は明らかに何かが違っていました。その子猫には2つの顔があったのです。

ベティ・ビーは自分で母猫からお乳を飲むことができませんでした。このままでは餓死してしまうと思った飼い主はベティ・ビーを、保護猫活動をしているある女性のもとへ連れて行きました。

保護主は、2つの顔を持っている子猫にチューブで栄養をとらせました。

▼▼▼動画▼▼▼

6 days today

Bettie Beeさんの投稿 2017年12月18日月曜日

その子猫を獣医に診せたところ、「この子は長くは生きられないだろう」と安楽死を勧めてきましたが、保護主は、ベティ・ビーに生きるチャンスを与えたいと考え、お世話していく決意をしました。

ヤヌスの猫

子猫は『一頭二顔体』という非常に稀な先天性疾患で生まれてきました。
このような状態の猫は『ヤヌスの猫』として知られています。

ヤヌスとは前向きと後ろ向きの2つの顔を持ったローマの双面神で、あらゆることの入口と始源を司ると信じられています。

米国マサチューセッツ州 フランク&ルイ

ヤヌスの猫として有名なのは、米国マサチューセッツ州で暮らしていた”フランク&ルイ”で、一般的に短命なヤヌスの猫として最も長く生きたとしてギネスブックにも載っています。

フランク&ルイは、2014年12月4日に15歳で虹の橋へと旅立っています。

▼▼▼フランク&ルイの永眠のニュース▼▼▼

https://rocketnews24.com

困難

顔が2つある動物は、脳が変形していたり、食べることや呼吸することが困難だったりすることが多く、子宮内や出産直後に死亡するケースが多いそうです。

しかし、保護した女性によるところ、ベティ・ビーはそれらの心配はないとのことでした。

▼▼▼動画▼▼▼

Bettie Bee is 1 week today, a very content baby with a full tummy

Bettie Beeさんの投稿 2017年12月19日火曜日

順調に成長

生まれた当時、獣医から長生きはできないと安楽死を進められたベティ・ビーは、その後、口から直接食べることができるようになり、食欲も増して順調に成長しています。

ベティ・ビーは、生後6日目にベッド周りを這い始めたとのこと。
生後12日目には、2つの正常な目が開き始め、体重も227gになったとあります。

保護した女性は、「ベティ・ビーは普通の子猫と同じように成長しています。」と語っています。

ベティ・ビーのフェイスブック

ベティ・ビーの成長を多くの人達に見守ってもらいたいと、子猫を保護した女性はフェイスブックにベティ・ビーのアカントを開設し、写真や動画を投稿しています。

ベティ・ビーのフェイスブックページ

ベティ・ビーのニュース

ベティ・ビーのことはメディアも取り上げています。

LoveMeow

NewsWeek

最後に

ベティ・ビーは現時点で普通の子猫と同じように成長しているとのことで、食欲もあり、体重も順調に増えているそうです。

2つの顔を持って生まれると長生きはできないからと決めつけられて、安楽死されなくてよかったです。

ベティ・ビーは、本当に良い女性に巡り合うことができたと思います。

このまま順調に育って、フランク&ルイのギネス記録を塗り替えてほしいですね。

▼▼▼動画▼▼▼

Sleepy baby, 11 days today

Bettie Beeさんの投稿 2017年12月23日土曜日

生後11日目のベティ・ビーの寝姿です。

フェイスブックはほぼ毎日、更新されていて、ベティ・ビーの成長を見守ることができます。

2018年1月5日追記

とても残念なご報告があります。

順調に育っていたベティー・ビーですが、2017年12月29日に虹の橋へと旅立ちました。その2日前まで元気だったのですが、ミルクを飲ませた時に、肺に入ってしまい、それが原因で肺炎を起こしてしまったそうです。すぐに治療を開始しましたが、助からなかったとのことです。

保護主の女性も大変ショックを受けていらっしゃいます。

ベティ・ビーのフェイスブックページもいずれ閉鎖すると一旦書き込まれたのですが、ベティ・ビーの記録は消さないでくださいという声が高まり、いつでもみんながベティ・ビーにここで会えるようにとページはそのままにされることになりました。

ベティ・ビーのお世話をされていた女性も、かなりショックを受けていらっしゃいます。

16日間、この世に確かに存在していたベティ・ビー。
きっと今頃、ベティー・ビーは 虹の橋で元気に走り回っていることでしょう。

Cuddles with mom.. BB is 16 days today ❤

Bettie Beeさんの投稿 2017年12月28日木曜日

※尚、この記事及び写真&動画の掲載に関しましては、ベティー・ビーを保護してお世話されていた女性に許可をいただいて行っております。

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