猫が乳腺腫瘍になる原因と症状、早期発見する予防法まで

猫が乳腺腫瘍になる原因と症状、早期発見する予防法まで

猫の乳腺腫瘍という病気をご存知ですか?特にメスで気をつけたい病気なのですが、どのような症状が表れるのでしょうか?また、その原因とは。治療法やケア方法、予防法まで幅広くお伝えします!是非チェックして、愛猫の健康を守りましょう。

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猫の乳腺腫瘍とは

お腹を出して寝る猫
  • 乳腺腫瘍とはお乳にできものができる事
  • 乳腺腫瘍が悪性の場合は「癌」

猫の乳腺腫瘍とは、お乳にできもの(腫瘍)が出来ることです。乳腺腫瘍には良性と悪性がありますが、猫の場合ほとんどが悪性です。

悪性とはつまり、「ガン」という事です。良性であれば命に関わることはありませんが、悪性の場合は放っておくとどんどんガンが増えていき、命を落とす危険性もあります。

ですからもし、愛猫が悪性の乳腺腫瘍だと診断された場合は、治療を含めた対応が必要となります。

猫が乳腺腫瘍になる原因

三毛猫の子猫
  • 猫の乳腺腫瘍の原因は分かっていない
  • 老化の可能性
  • 女性ホルモンの可能性

猫が乳腺腫瘍になる原因は、実ははっきりとは分かっていません。ただ、発症する年齢が10歳前後に多いことから、老化が一因ではないか、と考えられています。

その他にも、メス特有の女性ホルモンが関係している可能性も。これは、ある研究で「プロゲステロン」というホルモンが乳腺腫瘍との関連が深いという報告があったり、避妊手術をしていない猫では、手術をしている猫の7倍程度の発生率があったりすることからです。

ただ、避妊手術をしているから乳腺腫瘍にならないという訳ではありませんので、ご注意ください。

猫の乳腺腫瘍の症状

頭に手を乗せる猫

猫が乳腺腫瘍にかかると、以下のような症状が表れます。

  • 乳頭付近のしこり
  • 乳頭から分泌液が出る
  • 腫瘍が自壊する
  • お腹を触ろうとすると嫌がる
  • 脇の下や大腿の付け根の腫れ(転移)
  • 食欲の低下
  • 体重が減る

乳腺腫瘍の場合、お乳の辺りに触れてみると、コリコリとした固いしこりが1つ、または複数あるのが分かります。乳頭が赤く腫れていることも。また、黄色っぽい分泌液が出ている場合もありますので、良くチェックしてみてください。

猫の乳腺腫瘍の自壊

  • 乳腺腫瘍が皮膚を突き破る事
  • 悪臭がする

また、乳腺腫瘍を放置した場合、腫瘍が皮膚を突き破ったような状態になる事があり、これを「自壊」と言います。

腫瘍が自壊すると、その傷口から血や体液が常に出るので室内も汚れますし、独特の悪臭が漂います。このニオイに引き寄せられ、ハエなどが卵を産んでしまうこともあるようです。

自壊が起きてその悲惨な状態にようやく、手術を決断する飼い主さんも多いようです。

猫の乳腺腫瘍の治療法

手術後着の猫

乳腺腫瘍の治療法は基本的には外科手術です。手術では、基本的に全部の乳腺を切除します。なぜなら、乳腺腫瘍は再発する可能性が極めて高いので、再発防止の為にも全ての乳腺を取り除く手術が行われるのです。

乳腺は、猫のお腹に2列ありますので、一度に切除するか1列ずつ取るかは、猫の状態によって異なります。転移防止の為、リンパ節の切除も合わせて行うことも。

ただリンパ節を切除しても、完全な転移防止にはならないのが現状です。

乳腺腫瘍の手術費用

猫とお金
  • 全摘:10万円〜25万円程度
  • 片側:7万円〜15万円程度
  • 部分切除:3万円〜8万円程度

手術の費用は、全摘の場合で10万円〜25万円程度、片側で7万円〜15万円程度、部分切除(腫瘍のある乳腺だけを取り除く)で3万円〜8万円程度のようです。

乳腺腫瘍の手術以外での費用

レントゲン、血液検査:1万円〜2万円程度
抗腫瘍効果がある注射:2千円〜4千円程度など
その他にもレントゲンや血液検査などで別途、1万円〜2万円程度かかります。場合によっては抗腫瘍効果がある注射(2千円〜4千円程度)を打つ事もありますので、費用は余裕を持って考えると安心です。

入院と抜糸までの期間

手術の際は、1日〜3日程度の入院が必要です。退院後は自宅で抗生物質を飲ませ、抜糸の日まで安静にして過ごさせます。抜糸は術後10日〜2週間程度後になり、病理検査の結果を鑑み、その後の治療方針を決定します。

猫の乳腺腫瘍 術後のケア法

猫の草を食べる猫

乳腺腫瘍の術後ケアは、とても大切です。猫の乳腺腫瘍は再発、そして転移しやすい病気だからです。術後は免疫力を高めるよう、良質な食事と適度な運動、ストレス管理を行ってください。免疫力アップに適したサプリメントなども市販されています。

良質の食事

  • 魚、お肉
  • 緑黄色野菜など

良質の食事とは、高タンパクの食事です。魚や脂質の少ないお肉を積極的に与え、糖質を控えめにします。

緑黄色野菜には抗ガン作用を持つものが多く、その他の野菜も摂取することでガンを抑制しますので、ご飯のトッピングに取り入れてみると尚良いです。

また、添加物は免疫力を低下させるので、なるべく無添加の食事が良いようです。

控えるべき食材

  • 穀物
  • 乳製品
  • カボチャ
  • じゃがいも
  • バナナなど糖質が高い物

糖質は穀物やカボチャ、じゃがいも、バナナなどに多く含まれますので、キャットフードを選ぶ時は、これらが多く含まれるものは避けた方が良いでしょう。乳製品も避けましょう。

ワクチン・抗がん剤

ワクチン接種は免疫力の状態が乱れてしまいますので、術後は避けるようにしてください。

術後の抗ガン剤投与は、あまり効果的でないだけでなく逆に副作用が多いことから、デメリットの方が多いと言われています。

抗ガン剤以外の代替療法として、オゾン療法やビタミンC点滴療法、温熱療法など様々な方法が存在します。これらの方法は猫への負担や副作用が軽いので、組み合わせることも可能です。

どの方法を行うかは、担当獣医師と相談してください。

猫の乳腺腫瘍の予防法

洋服を着て寝る猫
  • 避妊手術をする
  • 肥満にならないようにする
  • 日頃のスキンシップやマッサージ
  • 健康診断

避妊手術をする

猫の乳腺腫瘍を予防するにはまず、発情期が始まる前の避妊手術を行うことが有効とされています。ただ避妊手術にはデメリットも存在しますので、判断は慎重にしてください。

肥満にならないようにする

肥満を防止するのも、乳腺腫瘍予防に有効です。高たんぱくの上糖質を制限した食事を与え、ダイエットに取り組みましょう。免疫力を意識することも大切です。愛猫がストレスを溜めないよう、気遣ってあげましょう。

早期発見に努める

また、早期発見の為、日頃からお腹の辺りをマッサージしてあげましょう。お腹を触られるのを嫌がる子もいますので無理に行う必要はありませんが、もし触らせてくれるようであればスキンシップを兼ね、乳腺付近にしこりがないか、確認します。

もししこりが見つかった場合、むやみにいじると転移してしまう可能性が高まりますので、なるべく触らず速やかに受診しましょう。年に1回、もしくは半年に1回程度の定期健診を受けることも、早期発見に繋がります。

猫の乳腺腫瘍はオスも発症する?

猫と男の子

乳腺腫瘍が発生するのはメス猫がほとんどですが、実は500頭に1頭程度の割合で、オスにも発生する事があります。メスの場合は5頭に1頭ですので、メスに比べれば格段に確率は低いですが、それでもゼロではありません。

まとめ

お腹に聴診器を当てられる猫

今回は猫の乳腺腫瘍についてご紹介致しました。

愛猫がメスの場合、特に心配な乳腺腫瘍。完全に予防する方法はないものの、日頃からストレスを少なく、良質な食事を摂り適度な運動をさせて、免疫力を下げないような生活をさせることが大切です。

乳腺腫瘍を発見したら早めに獣医さんに受診して早期発見する事が大切です。

愛猫と一緒に、健康な毎日を送りましょう!

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