里親詐欺で子猫が行方不明に!「必ず助ける」その気持ちが起こした奇跡

里親詐欺で子猫が行方不明に!「必ず助ける」その気持ちが起こした奇跡

これは、ボランティアで保護猫の里親探しをしている、ある一人の方が、里親詐欺で行方不明になってしまった子猫のお話しです。「必ず助けるから、待ってて」その姿は多くの人々の心を掴み、反響を呼びました。

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子猫達との出会い

卒業証書

今回お話を伺ったのは、保護猫の里親活動を行っているトラさん。
@torasirotosi
ボランティアで猫ちゃんの保護を行い、多くの愛猫家から「トラさん」と呼ばれ慕われています。

2017年5月のある日、その日もネット上で知り合った里親活動をしているという人に「保護した子猫の様子を見て欲しい」と呼び出されました。もちろんトラさんは快諾し、その人の元へと子猫の様子を見に行ったそうですが。

置き去りにされた子猫達

保護主さんと合流して、子猫の事を伺っていると突然、「荷物を取りに行ってくるから待ってて」とその場を離れてしまいました。

待てども待てども帰ってこない保護主さん。。。なんと、そのまま居なくなってしまったというのです。

子猫達の里親募集を決意

トラさんは、取り残されたまだ目も開いていない子猫達を見捨てるわけにはいかず、自宅へ連れ帰り必死でお世話をし、里親さん探しをする事にしました。

この時、トラさんの自宅には他で保護した猫達を合わせ計41匹の猫と暮らしていました。ツイッター等でその様子を見た保護主さんが『これだけ猫を保護している人ならどうにかしてくれる』とでも思ったのでしょうか。

それでもトラさんは『これも何かの縁。この子たちを必ず幸せにする』そう心に決めたそうです。

トラ幼稚園を卒園する子猫達

トラさんに保護された子猫達は、トラさん宅の先住猫達に助けられながらすくすくと成長していき、一匹、また一匹と里親さんの元へと巣立っていきました。

トラさんは、たくさんの保護猫が暮らす自宅を「ニャンコ幼稚園」と表現し、里親さんの元へ旅立つ事を卒園と呼んでいます。「本園において幼稚園の課程を修了したことを証します。」立派に育った子猫の写真と共に掲載されるこの文言にトラさんを支援する多くの愛猫家はホッと胸をなでおろしていました。

里親詐欺で子猫が行方不明に

2017年7月27日 この日もトラさんは『幸せになってね』と一匹の子猫を里親さんの元へ送り出しました。事前に当日の様子を連絡してほしいと約束をしていたものの、その日は連絡がなく、忙しいのかもしれないとしばらく待つ事にしたそうです。

しかし、翌日も、その翌日も連絡がなく、トラさんが連絡をしても一切応答がない状態が続き、心配になったトラさんは里親さんの元を訪ねました。

しかし、そこには送り出したはずの子猫の姿はなく、子猫の行方を聞いても里親さんは『分からない。逃げた』と繰り返したそうです。証言が二転三転する事や、様子がおかしいと感じたトラさんは「里親
チビすけが行方不明になった事を知らせるこのツイートは6000件以上リツイートされ、捜索に協力する声が多くあがりました。

里親さんの元へ送り出す際にトラさんに甘えていたチビすけを思い出し『コワイ、行きたくない』そう言っていたのではないか『里子に出さなければこんな事にはならなかった』トラさんは自分自身を責め『なんとしてでもこの子を見つける』と決意したそうです。

チビすけ捜索大作戦

空地

トラさんは、保健所、警察署への連絡を済ませ近所への聞き込みや、子猫が逃げ込めるような場所をひたすらに探し続けました。時には、チビすけが居なくなった翌日に子猫が轢かれていたという情報が入り、目の前が真っ暗になった事もあったといいます。

しかし『私が諦めてはいけない。必ずあの子は生きている』そう自分を奮い立たせ捜索を続けました。日中は今まで通りに仕事をこなし、帰宅すれば朝までチビすけの捜索…そんな日々に体が悲鳴を上げ、限界を感じ始めていたある日『家の近所に野良猫の溜まり場がある。白猫も居たかもしれない。』という情報が入り『やっぱりあの子は生きていた』そう確信したといいます。

すぐにその場所へ向かうとチビすけらしき子猫を発見。すぐに逃げてしまったものの『あの子は絶対チビすけだ!』そう感じたトラさんは毎日毎日、チビすけの元へ足を運びました。
チビすけの姿は確認できるものの、チビすけは警戒して逃げてしまい、近寄る事ができないという状況を繰り返し、徹夜でチビすけの元へ通う事約一週間、体力に限界を感じ始めていました。

どうすれば連れて帰れるか・・・そう考えていた時、ツイッターで「兄弟を連れて行ってみては?」とアドバイスされていた事を思い出し、最終手段として一匹の兄弟猫に同行してもらう事に。

キャリーケースに入って同行してくれた兄弟猫は、チビすけのいる場所へ着くなり、まるでチビすけに『早く帰っておいで』と言っているかのように大きな声で「ニャ―ン」と鳴いたそうです。

すると、それまで何度通っても近づかせてくれなかったチビすけが、キャリーケースに擦り寄ってきたといいます。そして、トラさんが抱き上げても抵抗する事なく、無事に兄弟が待つトラさんの家へと帰る事が出来ました。

今回の件でトラさんは『この子達は、もうどこへも行かせない。私が責任を持って幸せにします』と、残っていた子猫達全員を自宅で引き取る事を決意されたそうです。チビすけは、その後動物病院で検査を受け、今では兄弟達と共に幸せに暮らしています。

お手柄だった兄弟猫ちゃんはたっぷりご褒美をもらったそうですよ!

現在でも、チビすけが見つかった事へのお祝いコメントや、たくさんの猫達をお世話するトラさんへの支援物資等が続々と届いているそうです。トラさんの強く真っすぐな気持ちと、兄弟の絆が起こした奇跡は、多くの人の心に響き、現在行方不明になってしまった猫達を探す人々の希望となりました。

しかしその反面、子猫を無責任に遺棄したり、里親詐欺と思われる行為をする人間が実在するという現実に、怒りや悲しみを感じ、無責任な遺棄や、里親詐欺への注意喚起や、里親活動を行うボランティアさんの間での情報共有が強く求められています。


トラさんより頂いたコメント:
『私は皆さんに何かをお伝え出来るような立派な人間ではありませんし、勉強だって得意ではありません。今、動物を虐待する事件が沢山起きています。そんな事は許せません!私のような勉強もできない人間でも、動物たちの命を守ることはできます。今、行方不明になった猫を探してる方、絶対に諦めないでください!猫ちゃんはあなたを信じて今もどこかで生きてます。我が子を信じましょう。

「本気でしているから、誰かが助けてくれる」

今回、チビすけの件で多くの方に支えて頂きました。本当に感謝しています。虐待や、遺棄が無くなり、幸せに暮らせる猫ちゃんが一匹でも増える事を心から願っています。』


トラさん、ご協力ありがとうございました!そして、お疲れ様でした。今後もチビすけちゃん達と幸せに暮らしてください!(記事内の写真、動画はトラさんに許可を頂いて掲載しております。無断転載、保存等は厳禁ですのでご了承ください。)

まとめ

腕の中で眠る猫

私自身、チビすけちゃんが行方不明になった当初からトラさんのツイッターを拝見していたので無事に見つかった事、本当に嬉しく思います。

また、トラさんの様に猫達を家族同然に、心から大切に思う人が増えれば、不幸な命を減らす事ができるのではないかと思います。トラさんの温かい気持ちがたくさんの人々に伝染し、幸せな猫ちゃんが増える事を心から願っています。

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