冷たい雨が降りしきる中、保護犬が怪我をして動けない子猫を発見!

冷たい雨が降りしきる中、保護犬が怪我をして動けない子猫を発見!

冷たい雨が降りしきる中、散歩中の保護犬が発見したのは負傷して動けなくなっていた子猫。子猫は骨盤を骨折して左足2本が麻痺した状態でした。

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保護犬が発見した子猫

2匹の先住犬

ロアとマロン

山口県防府市在住の木原家は、2匹の犬と一緒に暮らしています。

1匹目はペットショップで売れ残っていたチワワの”ロア”。
2匹目は地元の動物愛護団体『NPO法人青い鳥動物愛護会』にいた保護犬”マロン”でした。

木原家のお母さんは、筆者のいとこです。

負傷した子猫

負傷した子猫

以前、いとこが職場に捨て猫がいるので連れて帰りたいと言ったところ、ご主人が「うちには犬が2匹いるから猫は駄目だ。」と言ったのですが…

そのご主人がある日、なんと子猫を拾って家に連れて帰ってきたのです。

子猫は、交通事故に遭った可能性が高く、左前足と左後足が麻痺していて動かせない、かなり深刻な状態でした。

保護犬が発見した子猫

保護犬マロン

実は子猫を最初に見つけたのは、保護犬のマロンでした。

雨の中、マロンを連れてご主人は散歩に出かけていました。

田んぼ道を歩いていた時のこと、マロンが溝の草の茂みを頻りにのぞき込んでいました。
そして突然、マロンが何かに驚いて飛び上がりました。

枯れた溝の中には草がたくさん生い茂っていました。

「いったい何に驚いたのだろ?」とご主人がその中をよく見ると、溝に生えていた草の茂みの中にはなんと子猫が横たわっていたのです。

子猫は、怪我をしているのかまったく動けない状態でした。
そこにマロンが顔を突っ込んできたため、子猫が右前足で猫パンチをしたというわけです。

どうしてこんなところに子猫が?
推測ですがバイクか車に跳ね飛ばされて偶然そこに落ちたのではないでしょうか…

子猫を救出

ご主人は、動けなくなっていた子猫を残してその場を立ち去ることがどうしてもできませんでした。

そこで、一旦急いで自宅に戻り、マロンを置いて、バスタオルを持って再びその溝に行き、子猫を拾い上げたのです。

「この子はもう死ぬかもしれない。けど、こんな冷たい場所でひとりぼっちで死なせるのはあまりにも可哀想。せめて暖かい場所でちゃんと看取ってやりたい…」

ご主人はその時そう思ったそうです。それで自宅に子猫を連れて帰ってきたというわけでした。

動物病院へ

入院中の子猫

いとこは夫が拾って来た子猫をすぐに動物病院に連れていきました。

レントゲンを撮ってもらったところ、骨盤を骨折していました。
そのため、子猫はそのまま入院することになりました。

左前足と左後ろ足が麻痺しているのは、車かバイクと衝突した時に右頭部をぶつけたためだと思われました。右の脳を損傷すると体の左側が麻痺することがあります。

幸いにも命に別条はなかったのですが、骨折が治っても麻痺した左足が動く保証はありませんでした。

入院費、治療代と約5万円はかかると言われたそうです。

拾ってきた子猫なのですが、助けるにはそれなりの経済的負担がどうしてもかかってしまいます。

木原家には、大学生になる娘さんがいます。子猫の治療の事を話すと、娘さんはなんと「これ、自分が今まで貯めてきた貯金の全額。使って!」と5万円を差し出してきたそうです。

退院

タマの部屋

退院した子猫は、『タマ』と命名。木原家で引き取る事になりました。

”タマちゃんが退院してきました。 馴れないせいか手を出すと威嚇してきます。 相変わらず、左手・左足は動きませんが、食欲は旺盛です。 麻痺が治るといいのですが…

保護犬について

マロンの3年前

冒頭にも書きましたが、今回、子猫を発見するきっかけを作ったのは、保護犬のマロンでした。

マロンは地元の動物保護団体『NPO法人青い鳥動物愛護会』が引き取り手がないと殺処分されてしまう保健所から引き出した(当時)子犬でした。

上記写真は、今年のものでマロンではありませんが、マロンもこの写真の子たちのように保健所に収容されていました。

実は山口県防府市は、野犬が多くて問題となっています。
毎年野犬たちが産む子犬たちが捕獲され、保健所に収容されます。
野犬である成犬たちが捕獲される時もありますが、それは困難を極めています。
それに比べて捕獲しやすいその成犬たちが産んだ子犬たちが、毎年たくさん収容されてしまいます。

上記のぺっとのおうちも問い合わせゼロで終わりました。

子犬でも雑種、しかも野犬の子となると引き取り手が中々現れないのが厳しい現実です。
更に山口県は殺処分全国ワースト3位という不名誉な現実があります。

そんな山口県でも防府市では、NPO法人青い鳥動物愛護会が殺処分ゼロを目指してもう何年もとても頑張っていらっしゃいます。

保健所で期限までに引き取り手がない犬猫たちを、青い鳥動物愛護会が引き取り、里親探しをされています。

木原家のマロンもそこから来たのです。

今回、マロンが子猫を助けるきっかけとなったことでマロンのことも記事にすることを、青い鳥動物愛護会にお伝えしたところ、マロンを木原家で引き取った時のことを書いた同会の過去のブログページをわざわざ探して教えて下さいました。

マロンちゃん
(NPO法人青い鳥動物愛護会のアメブロより)

最後に

3年前のマロンとロア

NPO法人青い鳥動物愛護会さんが、3年前に救ったのはマロンの尊い命でした。

そのマロンが3年後に、溝に落ちて動けなくなっていた子猫の命を救いました。

もしも、マロンが子猫を発見しなければ、降りしきる冷たい雨の中、溝の草の茂みにまさか動けなくなった子猫がいるなんて、誰も気づくことはなかったでしょう。

マロンが発見していなければ、子猫は誰にも気づかれることもなく、そのまま冷たくなって息絶えていたかもしれません。

1つの命を救うということは、そういう事なんだと思います。
誰かに救われた命は、また別の命を救うという使命をもっているのかもしれません。

青い鳥動物愛護会によって救われたマロンは、溝で動けなくなっていた子猫のタマを救いました。

また、マロンとタマ、そしてロアも含めて木原家の家族全員が救った命でもあります。

その尊い命たちが木原家に教えてくれたことは、きっとたくさんたくさんあると思います。

例えば…

  • 猫を駄目だと言っていたご主人が「こんな冷たい場所でひとりぼっちで死なせるのはあまりにも可哀想。せめて暖かい場所でちゃんと看取ってやりたい」と思ったこと。

例えば…

  • 大学生の娘さんが「これ、自分が今まで貯めてきた貯金の全額。使って!」と5万円を差し出してきたこと。

例えば…

  • いとこが「たとえ一生歩けなくても介護する」と心に固く決めていたこと。

家族みんながそれぞれ命について真剣に向き合い、考え、そして行動しました。

命を救うということは、きっとそういう事なんだと思います。

木原家のタマ

これをきっかけに、是非覗いてみてください↓素晴らしいお話がたくさん載っています。
NPO法人青い鳥動物愛護会の公式ブログ

※この記事及び写真、動画の投稿は木原家の承諾を得て行っています。
また、NPO法人青い鳥動物愛護会のブログリンク及び名前を出すことについても、同会の承諾を得て行っています。

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