ご近所で起きた”多頭飼育の崩壊”!初めての里親活動で私が得た「人と猫の繋がり」

ご近所で起きた”多頭飼育の崩壊”!初めての里親活動で私が得た「人と猫の繋がり」

3年前、ご近所で起きた多頭飼育の崩壊。残されたねこたちは15匹。1匹でもいのちが助かれば、後は殺処分でもしかたないかと活動を始めた一か月間。そこで出会った「のんたん」がうちに来るまで。

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近所で起きた「多頭飼育の崩壊」

白黒猫全体

最近ねこが多いな?

3年前、歩いていると「ねこが多いな」と感じるようになりました。
風の噂で三軒お隣で多頭飼育の崩壊があったことがわかりました。それまでおばあさんがご近所で飼えなくなったねこを引き取ったり、捨て猫の面倒を見てきましたが、ご高齢でこれ以上飼えなくなってしまったとのこと。息子さんが朝晩掃除に入っていると聞いて、早朝に伺いました。

ものすごい臭いの中、息子さんが一人でペットシーツの替えと給餌をされていましたが、1か月後には部屋を明け渡さなければならないとのこと。15匹の猫は6,7個の折にぎゅうぎゅうに詰められて、お水もうんちもいっしょくたになっています。

殺処分の危機・・・里親探しを決意

飼い主が見つからなければ処分するとのこと。15匹のねこたちを見ながら、この中から1匹でも2匹でも助かれば、後は処分されても仕方がないかな、と思いながら活動を始めました。

と言っても、多頭飼育の崩壊に立ち会ったのも、里親探しもわたしは初めてでした。何から始めたらいいのかわからなくても、1か月というタイムリミットがあったのでとにかく動き始めました。

まず、朝晩のお掃除と給餌に参加しながら、ねこたちの写真を撮ってワードで里親募集のチラシを作りました。それをコピーして近所の動物病院4軒に貼っていただきました。里親探しを順調にするため、不妊手術と血液検査、予防接種、ノミダニ駆除を行いました。同時に、「動物の孤児院」である日本アニマルトラストへ「どうしたらいいのでしょうか?」と活動方法を電話で相談したりしました。

アニマルトラストさんからご指導頂いたのは3点。

  • まず現場へ行く!
  • できることから始める!
  • 相談できるところへ聞く!

早速頂いたアドバイスを参考にしながら、里親活動を開始しました。

人の輪が繋ぐ「子猫の命」徐々に広がる里親活動

猫顔アップ

こちらのお宅の隣のご主人が、里親募集のことを知り合いに伝えてくれました。その知り合いの方が学校の先生だったので、それを聞いた学生さんたちが何人もねこを見に来てれ、1匹、2匹と引き取ってくれました。

中には農家のご家族が「ねずみを取ってくれるので3匹もらいます」とケージ持参で来てくれたこともありました。これらの際、不妊手術済であることや血液検査、予防接種の書類を提示することが、譲渡をよりスムーズにしたと思います。

また、てんかんのねこを飼ってらっしゃる方が、「この子に合う子がいたら」とねこちゃんを連れて来てくださいました。その「合う子」が血液検査の結果ではちょっと腎臓が弱い値でしたが、「うちの子に合うみたいなので、この子をいただきます。この子のこれまでのお薬代はお支払いしたほうがよろしいですか?」とお聞きになりました。検査をしただけで、治療はしていませんのでその必要はもちろんないのですが、まだまだ人間の心は温かいなあと実感しました。

やはり黒猫ちゃんや毛足の長いおしゃれなねこさんから貰われていき、地味な白黒ちゃんやさびねこちゃんたちが残っていきました。わたしは残った子たちから1匹引き取ろうと心に決めていました。

また、「絶対にうちはもう飼わない!」とかたくなに言い張っていた息子さんも、これら譲渡の現場に立ち会うごとに少し心が揺れてきたみたいです。

そして、ここまでの活動で、分かってきた事がありました。

  • 活動することで人が集まってくる
  • 血液検査、予防接種の書類が譲渡をスムースにする
  • ネズミ捕りのため、先住猫の相方としてなど、意外とニーズがある

最初は不安だった里親活動にも、光が見えてきました。

里親活動から1か月後

猫2匹

里親活動で奔走すると、一ヶ月はすぐに過ぎてしまいました。
途中、まったく里親さんが現れず、先が見えなくなった事もありました。

そんな時、何度も電話相談に乗ってくれたのが。日本アニマルトラストのスタッフさん。電話の度に担当の方から「あなたが今手を放したら、ねこたちの未来がなくなりますよ」と言っていただきました。活動を続ける上で、日本アニマルトラストには精神的な支えになっていただきました。

うちの子になった「のんたん」

檻の中で一日中ふて寝している子がいました。まだ子猫ですが、話しかけても餌を変えてあげても全く興味を持たず、檻の中で寝ているだけ。その子が「のんたん」でした。

里親活動も終盤になり、残ったの4匹目の内の1匹が里親さんに貰われていきました。
残ったのは、2匹さびねこちゃんと「のんたん」。

子猫なのに、もうすべてをあきらめてしまったような「のんたん」が私は気になっていました。
「このまま、で大丈夫だろうか・・・」
除々に決意が固まり、わたしは「のんたん」をいただくことに決めました。

最後のさびねこちゃん2匹は、亡くなった飼い主さんの息子さんが無事引き取ってくれ、なんとか全ての子が里親に迎えられる結果になりました。

最後に

女性と猫

この活動を通して「人って、イイな」と私自身が勇気を貰えた気がします。

最初、わたしは1匹でも2匹でも助かれば・・・と思い、活動を始めました。周りの人の助けもあり、1か月の活動の末1匹も殺処分にされずに全ての子を里親に出す事ができました。

こんなに都合よく活動を終えられるなんて、夢みたいな気持ちでしたが、それと同時に、「多分これはレアケースなんだろうな・・・」ということもぼんやりと考えてしまいました。

それでも、「人と猫」が繋がり、多くの出会いと優しさに出会えた事が、私の人生でも貴重な体験になったと思えています。

その後の我が家

さて、うちには先住猫の「さくら」がいます。「のんたん」を迎えた我が家では、いきなり知らない子が来たためか、先住猫のさくらはお怒りモード。。。

「のんたん」には1週間はケージの中での生活をしてもらい、その後、徐々に慣れさせていきました。
1~2週間たった頃にはさくらも落ち着きを取り戻し、晴れて「のんたん」は我が家の家族になりました。

ずっとふて寝してた「のんたん」ですが、実はすごい甘えん坊!そしてとってもフレンドリーで人懐こい子でした。猫生の初めにいっぱい大変な思いをした「のんたん」。これからはもっともっと甘えん坊になってもらおうと思っています。

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