猫にとって蚊取り線香は安全?正しい使い方や蚊よけグッズをご紹介

猫にとって蚊取り線香は安全?正しい使い方や蚊よけグッズをご紹介

猫にとって蚊取り線香は安全です。ただし猫によってはアレルギーが出る場合もあります。使用する際はいたずらなどに注意して慎重に用いるようにしましょう。

猫のいる部屋で蚊取り線香を使っても大丈夫?

蚊取り線香

季節が暖かくなり始めると気になってくるのが「蚊」。猫を飼っている飼い主さんにとってはありがたくない存在です。

蚊が動物に与える影響と言えば犬のフィラリアを思い出す方が多いと思いますが、実は完全室内飼いの猫でも1/10の確率でフィラリアに感染していると言われています。

では、虫対策として蚊取り線香を使っても大丈夫なのでしょうか?

結論から言うと、蚊取り線香は猫がいる部屋で使っても大丈夫です。ただし使う際には注意点があります。

蚊取り線香の成分

蚊に対する殺虫効果がある除虫菊「ピレトリン」を用いた蚊取り線香が明治時代に考案されたのが始まりと言われています。

現代では、天然の「ピレトリン」は使用されていることはなく、「ピレトリン」を模して作られた化学薬品「ピレストロイド」が成分の大半をしめています。

「ピレストロイド」はアース製薬の公式HPにも「犬・猫・ハムスター・小鳥などのペットにご使用いただけます」との明記があるように、使用しても問題はないようです。

ですが、まれにアレルギー症状が出ることもあるので注意しながら使用しましょう。

液体タイプやマットタイプの蚊取りグッズは大丈夫?

液体タイプやマットタイプの蚊取りグッズも主成分は蚊取り線香と同じ「ピレストロイド」で使用しても大丈夫です。蚊取り線香のように煙が出ないので猫の飼い主さんはこちらのタイプを使用している方が多いかもしれません。

アロマ蚊取り線香は安全?

最近ではアロマの蚊取り線香もありますよね。爽やかな香りなので使いたいと思っている飼い主さんもいるかもしれません。しかし、アロマは猫にとって有害です。特に「ユーカリ」「ティーツリー」は中毒性が高いと言われています。

猫が柑橘系の香りを嫌がることはありませんか?これは柑橘系に含まれている「モノテルピン炭化水素類」が理由と言われています。

アロマで使用されている精油はごく少量でも猫にとっては危険な成分なので、蚊取り線香でも決してアロマ入りの製品は使わないでください。

猫にとって安全な蚊取り線香の使い方

ブタの蚊取り線香

蚊取り線香は安全であるとはいえ、やはり使用方法は気になるものです。ポイントを押さえて猫との生活で安全に使いましょう。

猫のお気に入りの場所から離れたところに置く

蚊取り線香は猫のお気に入りの場所から離れたところに置きましょう。マットタイプや液体タイプは比較的安全ですが、猫のお気に入りの場所から離れたところに置くことで万が一の危険から猫を守る事ができます。

定期的に換気を行う

蚊取り線香を使用しているときは、定期的に換気を行うとよいでしょう。夏にエアコンを使用していると窓を閉め切るので空気がこもってしまいます。

猫は匂いに敏感なので、より注意を払ってあげなければいけません。飼い主さんは感じなくても定期的に換気を行うことはお互いにとって大切なことです。定期的な換気はぜひ実践してください。

蚊取り線香を使う際の注意点

蚊取り線香と猫

蚊取り線香を使う際はいくつかの注意点があります。猫の安全を守るためにも意識しながら使用しましょう。

やけどに注意する

火をつけて使用する渦巻タイプの蚊取り線香は注意が必要です。線香が徐々に燃えてポロっと落ちたり、煙はゆらゆらと微妙に動くので、猫の好奇心をくすぐり、興味を持ち手を出してやけどする可能性があります。

とくに好奇心旺盛な子猫は注意が必要です。マットタイプの蚊取り線香もマット部分に熱を帯びてきます。猫が万が一触れてしまえばやけどしてしまうかもしれません。

タイプに関係なく猫がやけどをしないように注意をはらってあげましょう。

誤飲に注意する

渦巻タイプの蚊取り線香は燃えかすが細かい粒子なので、近づいたときに猫の鼻にピタッとついてしまうかもしれません。

蚊取り線香の主成分「ピレストロイド」は、誤飲した場合も基本的には安全とされており、症状が出た場合でもおなかを壊す程度と言われています。

ただし、舐めないことに越したことはありません。猫の安全のためにも誤飲しないように注意しましょう。

アレルギー反応に注意

猫によってはアレルギー反応が出る可能性があります。とくにアレルギー体質の猫は注意が必要です。

蚊取り線香の匂いや煙で猫がくしゃみをしたり、嘔吐する場合は、アレルギー反応かもしれません。いつもと違う場合は早めに動物病院を受診しましょう。

短頭種は注意

ヒマラヤンやペルシャなど短頭種の猫は喉や気管が弱く、煙などに敏感に反応する場合があります。

猫がむせていたり、咳など苦しそうな様子を見せたら、すぐに蚊取り線香の使用をやめてください。症状がひどい場合はすぐに動物病院を受診しましょう。

猫におすすめの蚊よけグッズ5選

虫除けグッズ

猫にとって蚊取り線香は基本的に安全ですが、より安全なおすすめの蚊よけグッズをご紹介します。

ドギーマン 薬用 蚊取り安泉香 マリンの香り 犬猫用 2個入

【動物用医薬部外品】 ドギーマン 薬用 蚊取り安泉香 マリンの香り 犬猫用 2個入
¥2,980 円(税込)

「ドギーマン 薬用 蚊取り安泉香」は、火を使わない犬猫用蚊取り線香です。ゲル状で開封して置くだけで蚊よけ効果があります。

アースペット ペット用 アースノーマット60 器具+ボトルセット 2個アソート

【動物用医薬部外品】 アース・ペット ペット用 アースノーマット60 器具+ボトルセット 2個アソート
¥1,950円(税込)

ペット用アースノーマットは、強化素材を使っているため猫がいたずらしても安心です。たっぷり60日使えるのもうれしいポイントです。

フマキラー 蚊取り線香 ホルダー 線香皿 ジャンボ 1個

フマキラー 蚊取り線香 ホルダー 線香皿 ジャンボ 1個
¥605円(税込)

フマキラー 蚊取り線香 ホルダーは、つりさげタイプなので猫ちゃんが触る心配がありません。ジャンボパックなのでたっぷり使用する事ができます。煙が気になる場合は換気のいい窓際に設置しましょう。

金鳥の渦巻 動物用蚊取り線香 10時間用 50巻 ペット・家畜まわりに (線香皿入り)

金鳥の渦巻 動物用蚊取り線香 10時間用 50巻 ペット・家畜まわりに (線香皿入り)
¥1,560 円(税込)

金鳥の渦巻 動物用蚊取り線香は、フィラリアの原因になる「蚊」からしっかりと猫を守ってくれる商品です。据え置きタイプなので猫のいたずらには要注意です。

ほんもの総合研究所 かえる印のナチュラルかとり線香 30巻

ほんもの総合研究所 かえる印のナチュラルかとり線香 30巻
¥1,158 円(税込)

かえる印のナチュラルかとり線香は、猫にも優しい成分「天然除虫菊」を使用しています。懐かしさを感じる柔らかな煙と、ほのかな香りが特徴です。

据え置きタイプでカバーがないので、いたずら防止用のカバー付き線香皿を合わせて使うのがおすすめ。

まとめ

首をかしげる猫

いかがでしたか?猫にとって蚊取り線香は安全ですが、使う場合はやけどや誤飲、アレルギーなど注意点もあります。置き場所など飼い主さんが注意して安全に使うことで、愛猫をフィラリアから守ってあげてくださいね。