15歳の猫に現れる変化とは?ご飯・体調の管理法や人間の年齢に換算した年数などを紹介

15歳の猫に現れる変化とは?ご飯・体調の管理法や人間の年齢に換算した年数などを紹介

人間も猫も歳をとります。猫の平均寿命は10~15歳と言われ、15歳となると高齢期に入ります。15歳を迎える愛猫と少しでもながく幸せに暮らすためにはどうすればいいか?今回は15歳の猫について、詳しくご説明させていただきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の15歳は人間の70歳後半

猫のアップ

猫の15歳を人間の年齢に換算すると、70歳後半と言われています。

もちろん、15歳を迎えても若い猫と変わらない若々しい猫もいれば10歳程なのにすでにヨボヨボな猫も様々です。また猫種によっても平均寿命は違いますので老化の度合いも違います。

大切なのは老化が見られる愛猫のスタイルに合わせて生活環境を変えてあげることです。

15歳の猫に起こる主な老化

  • 1.毛艶や毛量が減りセルフグリーミング回数が減る
  • 2.白髪が目立ってくる
  • 3.動きが鈍くなる
  • 4.歯が弱る
  • 5.体温管理機能が落ち寒さに弱くなる
  • 6.食事量が減り痩せる
  • 7.目が悪くなる
  • 8.腎臓がさらに弱くなり尿結石などのリスクが高まる
  • 9.痴呆の症状が始まる

15歳を超えた猫に見られる主な老化による症状を上げてみました。人間と同じく、高齢期を迎える猫は様々な部分が衰えます。

足腰が弱り、若いときのように運動が出来なかったり、食欲はあっても消化器管が弱まるせいで栄養を取り入れられず痩せてしまったり。

15歳の猫を飼育する上での注意点

3匹の猫

食事

キャットフードメーカーの間では、7歳から高齢猫という扱いになっています。さらに15歳~となると専用のキャットフードが各メーカーから販売されています。

1歳~のキャットフードとの違いは、食事量が落ちる高齢猫でも栄養やカロリーが足りるように調整してあったり、各種の病気に合わせて配合されたフードだったりします。高齢猫となってきたら愛猫の様子を見ながら15歳以上の猫用のフードに切り替えてあげましょう。

飲み水

15歳を越える猫に腎臓病のリスクが高まる理由に、元々水を飲まなくても平気な上に身体も弱ってくることによって横着して水を飲みに動くことすらしなくなる猫がいることがあげられます。猫が高齢期になった場合、あまり動かなくても水を飲めるように多めに飲み水を用意してあげましょう。

お手入れ

歳を取ると関節が弱り、身体を曲げないと出来ない股の間などのグリーミングが出来なくなるので、飼い主がブラッシングをしてあげる必要があります。また爪も、伸びすぎると誤って自分の肉球に刺さる場合がありますので注意してあげましょう。

トイレ

15歳近くになると、足腰が弱るためトイレの縁を跨ぐのが困難になる可能性があります。そのような仕草が見えたらトイレの縁が浅いものに変えてあげましょう。

遊び

老猫になると激しい上下運動は関節が弱いため難しい場合があります。だからといって遊んであげないとストレスがたまる猫もいます。猫ちゃんの様子を見ながら、身体にあった遊びをしてあげましょう。

15歳の猫の身体的変化や病気について

猫アップ

目・耳

15歳以上になると自分で顔を洗わず目やにが出やすくなることがあります。飼い主様はかわりに顔をふいてあげるようにしてあげてください。視力も落ちるので、視線が合わずフラフラしている場合、失明している可能性があります。しかし、猫はヒゲを活用することによって目が見えなくても家の中なら移動することが可能です。

また名前を呼んでも反応しなくなるのは聴力が衰えている証拠です。驚かせないように優しく接してあげて下さい。

病気

腎臓をはじめ歳を重ねると身体のあらゆる臓器が衰えます。猫ちゃんは予防接種と健康診断を兼ねて年に一度は動物病院に行くことを勧められていますが、15歳を過ぎたら半年に一回行くことがおすすめです。愛猫の病気の早期発見を兼ねて、ぜひ小まめに診察をうけて下さい。

痴呆

歳を取ると人間と同じく猫にも痴呆の症状が現れます。しかし、それほど重度の痴呆になる猫はいません。

  • 食事の催促をいつまでもする
  • 愛嬌がなくなる
  • やたらと鳴く
  • 夜中に徘徊する

など、人と同じような痴呆の症状が出てきます。こうした場合はできる限りバリアフリーに変えたり症状に合わせてお部屋の中を変えたりして、工夫してあげましょう。

15歳以上の猫の様子(動画)

こちらは21歳前後の猫ちゃんの動画です。歩き方がとてもゆっくりですね。

この動画のように、歳を重ねると猫ちゃんは足腰が弱くなり動きもゆっくりになります。15歳の猫がいる場合、いまいちど愛猫が暮らしやすいお部屋か見直して少しでもストレスが少ない環境を作ってあげてくださいね。

まとめ

猫眠そうな

今回は15歳の猫についてご紹介しました。生きている限り老いは必ずやってきます。少しでも猫ちゃんと共に幸せに暮らせるよう、今回の記事を参考にして頂ければと思います。

投稿者

女性 ちゃんくくっきー

猫も寿命が伸びるようになり、15歳を超えて生きる猫も増えてきましたよね。
15歳といえばほとんどの猫の平均寿命を超えていますから、その歳まで生きていることに感謝しましょう。

ひとえに15歳といっても病気の有無や猫種や見た目などなど、個体により様々ですよね。ですが確実に若い頃よりは身体のダメージや、筋肉など落ちていますから、昔と同じようには行きません。
徐々に歳をとったんだな、と感じる場合もあれば、急にガクンと歳をとったんだなと思わせる行動があるときもあります。
無理をさせるのも、あまり守りに入ってしまうのもよくない為、愛猫に合わす生活リズムや環境が必要になってくると思います。

食事内容や遊び方や室内の環境も一度見直してみると良いかもしれません。
トイレなどや段差や床が滑りやすいなど、改善できそうなものは、改善してあげると良いと思います。
痴呆に関しては、徐々に進行していくものなのですが、病院にてお薬で少しましになったりする場合もあるので、痴呆かな?と思う節があれば一度診察も受けるといいですね。
トイレの失敗なんかも増えてくるなら、オムツなども検討すると良いと思います。
生きている限り、老いはやってきますもんね〜〜
今はペット用の介護グッズや年齢に合わせたフードなどもありますし、便利かも!と言うものを使うのも有りだと思います。
我が家では病気の我が子の介護に、マナーオムツ、ユニチャームのおしり洗浄液という寝たきりの子でも部分洗いできる液など、便利かもと思ったものは試したりしています。
オムツなどで蒸れてかぶれてしまう場合は、毎日拭いたり洗ったりして尿を残さないようにします。乾いた布で拭いて乾かした後は〝ワセリン〟を手のひらであっためたあとトロトロになった状態でかぶれやすいお腹周りに薄く塗ります。液体ワセリンもあるのでそちらも便利です。
多少の赤み程度や、かぶれ防止であればワセリンが大活躍です♪
炎症が酷い場合は病院にて治療したあと、治ったらワセリンを使ってあげると良いと思います。
ワセリンは純度が高いとされる白色ワセリンがオススメですよ♪
投稿者

40代 女性 こなつちゃん

うちの実家の一番上の猫ちゃんは16歳になります。やはり1年前から走らなくなり、トイレをまたぐのがしんどいようになりました。なのでトイレを手作りをしてあまりまたがなくていいような高さにしました。砂だけではなくて、シートの上に猫砂を少しだけ敷くことにしましたら、砂を掻き分ける作業をしなくていいことから、快適にトイレを済ませてくれるようになり、安心しました。お水もたくさん飲むようになりました。いつでも綺麗な水が飲めるように気をつけています。出掛けるときには自動の給水器の電源を入れて確認してからにしています。とても、安心です。
投稿者

女性 匿名

家のねこちゃんは10歳の時に少し腎臓のリスクを考えておくほうが良いと動物病院の先生に血液検査で言われてから、まだ病気ではない時からご飯は腎臓食です。
ロイヤルカナンの。

お陰で、元気です。

毎日主人と15分は遊んでます。
走り回り、トイレも、行為の前に必ず呼びに来ます。

ご飯も手であげないと食べません。

毛繕いとかも長い時間してます。心配に成る程飛びます。1メートルも。

今は16歳です。
投稿者

30代 女性 みきこ

猫ちゃんも15歳になると、運動神経が鈍くなったりしますね。
我が家で飼っていた猫ちゃんも15歳になったときには、すでに白内障になっていましたので、色々と暮らし方を工夫しました。
トイレは、食器用の跨ぎやすい低さのものを使ったり、飲み水もいつも寝ている場所の近くに置いたりしました。
水が近いのが嬉しかったみたいでよく飲んでくれました。ご飯も食べやすく猫ちゃん用の出汁で野菜を煮込んだりしてカリカリの上にかけて食べさせていました。よく食べるようになり健康でした。この猫ちゃんは毛並みが悪くなっていたのですが、野菜をたべるようになり毛づやがよくなりました。
投稿者

50代以上 女性 かぶにゃん

我が家の猫は赤ちゃんの時拾ったので正確に生年月日がわかりませんが、拾ったのは1999年1月でした。なので今年で多分満20歳なはずです。今は少しヨチヨチ歩きになり、夜泣きし、背骨はゴツゴツしています。お尻小さくなり、尻尾も少し細く短くなってきた感じです。でも、20年も一緒にいると家族そのもので、この先の事を考えると涙が出ます。いつまでも一緒に居たいけど叶わないと分かっているのですが、なかなか心の整理が付きません。まだまだこれから介護が必要となってくると思います。最期までしっかりと一緒に暮らしていきたいと思っています。

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