猫のスタッドテイルとは 主な症状・ケアの方法

猫のスタッドテイルとは 主な症状・ケアの方法

猫の皮膚病にはスタッドテイル(尾腺炎)というものがあります。このスタッドテイルは、意外と知られておりませんが、「愛猫には健康で快適に暮らしてほしい。」そう願わない飼い主さんはいないですよね。ここでは、猫の皮膚病、スタッドテイルについてまとめました。

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猫のスタッドテイル(尾腺炎)とは

猫のしっぽ
  • スタッドテイル(尾腺炎):尾腺が炎症を起こし分泌物が過剰になった状態の事

猫はしっぽの付け根にある尾腺とよばれるところから、マーキングなどのにおい付けの為の分泌物が出ます。

スタッドテイルとはこの尾腺が炎症を起こし、分泌物が過剰になった状態をいいます。

スタッドとは英語で画鋲などの鋲(びょう)をあらわすもので、悪化時に皮膚がボコボコになることがあるため「スタッドテイル」と呼ばれています。

猫のスタッドテイルの症状

獣医に抱かれている猫

スタッドテイルの主な症状

  • 猫の背中がベタベタする
  • しっぽの付け根がふくらむ
  • 毛がもつれて固まる
  • 悪臭がする
  • 同じ場所を執拗に舐める

動物病院が苦手な猫ちゃんは多いです。特に完全室内飼いの猫ちゃんの場合、慣れない場所やにおい、物音などは多大なストレスになりかねません。

動物病院へ行くことは猫ちゃんにとっても、飼い主さんにとっても大仕事です。直ちに受診するべきか、自宅で対策して様子を見るべきか、以下のチェックポイントを受診の目安にしてください。

猫の皮膚部分の状態でスタッドテイルであるか確認する

まず、ベタベタする部位の毛をかきわけて皮膚部分の状態を確認します。

  • 皮膚部分に黄色、または黒っぽいワックス状の物質がべっとり付着している
  • 黒いブツブツがみえる

上記が一般的にみられるスタッドテイルの症状です。

猫のスタッドテイルに根治術はない

獣医と猫
  • スタッドテイルは原因が解明されていない
  • スタッドテイルは命にかかわるような病気ではない
  • 完治が難しく再発が多くみられる

スタッドテイルは原因が解明されていないこともあり、根治術というものがありません。その為、完治が難しく再発が多くみられます。

ただし、猫の下あごに黒いブツブツができる、猫ニキビによく似た症状だともいわれており、二次細菌感染の心配はあるものの、スタッドテイルそのものが命にかかわるような怖い病気というわけではありません。

細菌感染を防ぐためにも、猫自身が患部に違和感を抱いており、気にして舐めてしまう場合は早めに受診しましょう。症状によっては抗生物質の処方をされることがあります。

猫がスタッドテイルだった場合の自宅ケア方法

我が家の猫のスタッドテイル症状
  • 皮膚部分に異常はないが毛が脂っぽくベタベタする
  • 背中からしっぽの付け根の部分にフケがでる

この写真は、我が家の猫にスタッドテイルの症状がでたときのものです。皮膚異常はなく、少量のフケがみられ、背中からしっぽにかけて脂っぽくベタついていました。

症状としては軽度のものでしたので、自宅でのケアで随分改善されました。このような軽度な症状の場合は、まず自宅でできるケアを始めてみましょう。

皮膚に異常がない場合の対策法

(皮膚異常はないが毛がベタベタする・フケがでるなどの症状)

  • お風呂でキレイに洗い流す
  • 濡れタオルやペット用からだ拭きシートでこまめに拭く
  • こまめにブラッシングする

症状が軽度である場合は毎日のケアで対策し、悪化を防ぎましょう。

皮膚に異常がある場合の対策法

(皮膚にワックス状の物質が付着している・毛が黄色や黒に変色しているなどの症状)

  • 薬用シャンプー(脂とりシャンプーなど)を使い患部を洗い流す
  • 毛がひどく絡まっている場合は剃毛してから薬浴する

猫の皮膚病はスタッドテイルだけではありません。体質などによって症状が違うこともありますので、上記の対策法を繰り返しても症状が改善しない場合や、悪化する場合は受診するようにしましょう。

猫のスタッドテイルの治療法

若いオス猫の場合は去勢手術が有効であるとされていますが、100%ではありません。一般的な症状の場合、自宅でのケアが重要となります。

スタッドテイルになりやすい猫

伏せているペルシャ猫
  • 若い去勢前のオス猫に多い
  • シャムやペルシャ、チンチラなどの長毛種に多い
  • 純血種に多い

愛猫に何かトラブルがあれば、ストレスがあったのだろうか、ごはんが合わなかったのだろうか…と心配になりますよね。残念ながら、スタッドテイルの原因は解明されていません。

なぜ尾腺の分泌物が過剰になるのか、その原因ははっきりとしていません。あくまでも上記の条件に当てはまる猫の発症が”多い”ということだけであって、そうでない猫がかからないとは限りません。

実際、スタッドテイルにかかった我が家の猫は、

  • 避妊手術済のメス猫
  • 短毛種
  • 雑種

と、スタッドテイルにかかりやすいといわれる条件に何一つ当てはまりません。ただ、去勢されていない若いオス猫に多くみられることから、男性ホルモンが関係しているのではないかと推測されています。

スタッドテイルの症状に加えて猫に異常がある場合は病院へ

ブラッシングされている猫
  • 化膿や出血がみられる
  • 猫が執拗に舐めてしまい脱毛している
  • 悪臭がする

一般的なスタッドテイルの皮膚症状に加え、上記のような症状がみられる場合は直ちに受診してください。スタッドテイルだけでなく細菌感染の可能性があります。

肝臓の数値が悪いときにもスタッドテイルに似た症状が出ることがあるといわれています。病気のサインを見逃さない為にも、定期的な健康診断を受け、ワクチン接種などの際に、かかりつけの医師に相談するようにしましょう。

まとめ

78549248  横たわっている猫

愛猫の皮膚の異常はとても心配ですよね。ただ、スタッドテイルは自宅で予防、対策することも可能な病気です。

長年スタッドテイルに悩まされている飼い主さんのなかには、「人間のニキビや吹き出物と似たようなものだよ!少々肌が弱いと思って普段からケアすればいいのよ!」と、話されている方もいらっしゃいました。

もちろん、皮膚病をあまく見てはいけないのですが、人間の皮膚病と同じようにまず日々のケアが大切です。

スタッドテイルの症状の有無にかかわらず、コミュニケーションの一環として、からだのケアを取り入れておけば、いざという時に嫌がらずにからだ拭きやブラッシングをさせてくれるかもしれませんし、愛猫のからだのサインにいち早く気付く、きっかけにもなるかもしれません。

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