猫の膵炎 症状と治療法

猫の膵炎 症状と治療法

猫の膵炎。耳にすることはあるけど、専門的な説明は難しくてよく分からないという方も多いですよね。かく言う私も、今まで病名は知っていたものの、どういう病気なのかまでは知りませんでした。猫の膵炎は発覚が遅れることも多いといいます。愛猫を病気から守るために「猫の膵炎」について勉強してみましょう!

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猫の膵炎の症状

診察中の猫

まず、猫の急性膵炎、慢性膵炎に共通する症状は以下の通りです。

  • 食欲不振
  • 嘔吐
  • 下痢
  • ぐったりしている、元気がない
  • 黄疸(目の瞬膜や、耳、口の中が黄色くなる)
  • 腹痛
  • 白い便

猫の膵炎には、特異的な症状が少ないため、診断が難しいとされています。

猫の急性膵炎

急性膵炎の場合は、突然激しい症状が表れることが多く、動物病院での救急対応が必要となります。上記の症状にもあった嘔吐も、症状が激しく表れ、他にも腹部の痛みや、昏睡状態に陥る場合もあるといいます。

猫の慢性膵炎

急性膵炎と違い、初期段階では嘔吐や下痢の症状も少なく、はっきりとした症状がほとんど確認できない場合もあり、徐々に食欲減退、体重減少などの症状が表れます。その分、糖尿病や、胆管炎、腸炎などの疾患を併発することも多く、重篤化するケースもあります。

猫の膵炎を個人で判断することは非常に難しく、動物病院であっても血液検査や超音波検査、レントゲン検査などにより診断されます。少しでも様子がおかしいと感じたらすぐにかかりつけ医を受診しましょう。

猫の膵炎の原因

細菌イメージ

実は、猫の膵炎の原因ははっきり解明されていません。そもそも、猫の膵炎の明確な診断方法が確立されたのも最近だといいます。高年齢の猫に多いものの、品種などによる発症率などについても大きな差は報告されておらず、突発性として扱われているようです。そのなかで、猫の膵炎の原因として考えられているものは以下の4つです。

遺伝

先程、猫の膵炎は品種による、大きな発症率の差は報告されていないとお話しましたが、ややシャムの発症率が高いとされているようです。

腹部への外傷

交通事故などで腹部に強い衝撃を受けた場合に、膵臓が損傷することで急性膵炎を引き起こします。この場合、そのまま死に至ってしまう場合もあり、助かったとしても腹膜炎などを併発する可能性も高く、重篤化するケースが多いとされています。

感染症

主にトキソプラズマ症、猫伝染性腹膜炎(FIP)、猫ウイルス性鼻気管炎などの感染症が膵炎を引き起こすことがあります。

基礎疾患

肝臓、十二指腸などの膵臓と近い場所にある臓器の炎症である胆管肝炎、肝リピドーシス(脂肪肝)や慢性的な胃腸炎などか波及して膵炎を引き起こします。

猫の膵炎の治療法

132693903 薬を飲む猫

猫の膵炎には、特効薬はありません。主に症状の軽減を目的とした治療が行われます。輸血や、嘔吐の抑制をしながら絶食を行うケースが多いようです。ただし、最近では栄養補給が優先されることもあり、栄養カテーテルで強制的に栄養を送る方法がとられます。他には鎮痛剤、ステロイド、抗生物質などが使用されます。

また、症状の悪化により胆嚢の管が詰まってしまった場合には、外科手術を行うこともあり、肥満が膵炎の症状を悪化させる場合もあるため、食事のコントロールが指示されることもあります。症状によって治療法は様々ですので、主治医の説明をしっかり受けましょう。

猫の膵炎は治るのか

見上げる猫

症状が軽度であれば、完治することは可能です。ただ、他の臓器へのダメージがある場合や、他の疾患を併発しており、症状が重篤な場合、命を落としてしまう可能性があります。ただ、実際に愛猫が膵炎を患い、長い時間をかけて療養されている飼い主さんのブログもたくさん見かけます。なかには、余命宣告をされたものの、何年も元気に過ごしている猫ちゃんも居るようです。

まずは、定期的な健康診断と、少しでも異変を感じたらすぐに相談できるかかりつけ医を見つけることが早期発見への第一歩ですね。

猫の膵炎について

医療イメージ

膵炎とは、つまり膵臓に炎症が起きている状態のことです。膵臓は、主に血糖値のコントロールを担当する「内分泌部」と、消化酵素の生成を担当する「外分泌部」の2つに大別することができます。この外分泌部から出される消化酵素は非常に強力なもので、本来であれば、自分自身の膵臓を傷つけないよう十二指腸へ運ばれていきます。しかし、何らかの理由でこの消化酵素が膵臓内で活性化してしまうことによって、自身の膵臓を消化し、傷つけてしまうことで「膵炎」を引き起こします。

また、猫の膵炎には「急性膵炎」と「慢性膵炎」があり、比較的「慢性膵炎」が多くみられます。急性膵炎に比べ、慢性膵炎はゆっくりと時間を掛けて組織を破壊するため、症状が出にくく発覚が遅れるケースが多いとされています。

まとめ

窓から外を覗く猫

猫の膵炎は、どの猫ちゃんにも発症する可能性がある病気でもあり、早期発見が難しいとされていることから注意が必要ですね。猫の病気に関してしっかりと知識を蓄えておくことで、早期発見にも繋がるかもしれません。ただ、愛猫ちゃんが膵炎を患ってしまったからといって飼い主さんが、自分自身を責めることだけは絶対に止めましょう。愛猫ちゃんの生きる力を信じて、猫ちゃんを安心させてあげてくださいね!

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