「なめネコ」が再び話題になっている理由

「なめネコ」が再び話題になっている理由

「なめネコ」の名前をご存知の方は多いでしょう。でも、なぜなめネコが誕生したのか、どうやってなめネコを撮影しているのか、なめネコたちのその後などを知っている方は、少ないのではないでしょうか?なめネコについての疑問、お答えしちゃいます♪

381view

なめネコとは

なめネコは「子猫に暴走族風の衣装」という、奇抜な姿で一世を風靡した猫のキャラクターです。決めセリフの「なめんなよ」。当時の事を覚えている方も少なくないのではないでしょうか?
なめネコグッズが販売されたのは、1980年から1982年までの約2年間で、OLから火が付き1981年に爆発的なブームを迎えました。

なめネコの顔写真が付いた運転免許証は、あまりにも有名です。実際に警察官に免許の提示を求められてなめネコ免許証を見せる人が多く、販売元に苦情が入ったほどだったそうです。

▼なめネコ運転免許証

「なめねこ」が再び話題になっている理由

政府広報が行う全国青少年健全育成月間のイメージキャラクターとして、なめネコが使われたこともありました。2005年に免許証風ブロマイドが発売されましたが、2015年時点でなんと1900万枚の売り上げを記録していたそうです。なめネコ恐るべしです!!

なめネコはただのブームではなく、正に社会現象となっていたのです。空前の猫ブームと言われる昨今でさえ、ここまで売れたキャラクターはいないのではないでしょうか?2015年と2016年にY!mobileのCMキャラクターとして起用された事もあり、再び注目が集っています。

なめネコの誕生エピソード

なめネコの生みの親は、津田覚さんです。津田さんは昔から動物好きで、会社の屋上で様々な種類の動物を飼っていらっしゃいました。猫はそれらの動物を襲うことがあったため、あまり好きではなかったそうなのですが、仕事で猫の撮影をすることは多かったとか。この時の経験が、後になめネコを撮影する際に役立ったそうです。

そんな津田さんに転機が訪れます。1979年、近所で捨てられそうになっていた4匹の子猫たちがいました。見るに見かねた津田さんは、その子猫たちを引き取るのです。子猫たちは産まれたてで、まだ羊膜が付いたままの状態でした。慣れないながらも一生懸命お世話し、会社にも連れていき仕事の合間にミルクを与えるという大変な生活を送っていました。

津田さんの努力が報われたのか、子猫たちは津田さんを親だと思い、行く先々に付いて回るようになりました。その様子に津田さんは、心底猫が好きになります。そんなある日、お付き合いしていた彼女が忘れていった人形の洋服を、遊び半分で子猫たちに着せてみました。洋服を着たまま遊ぶ姿がとても面白く、写真を撮ったのがなめネコの始まりだそうです。

なめネコを売り出そうと様々な企業に持ちかけたようですが、どこも相手にしてくれるところはなく、津田さんは自社でなめネコを売り出します。すると空前の大ヒットに!!その功績は発売から30年以上経ったいまでも、語り継がれています。

なめネコの撮影方法

なめネコはあたかも、猫が後ろ足で立ち上がっているように見えますが、実際には猫は座った状態で、前足だけを上げているのです。正面から撮影している為、実際には立っていなくても、立っているように見えているのです。前足が上がるのは、着せている洋服に秘密があるようです。当時は「動物虐待」とか「棒を背中に入れて立たせている」とかバッシングを受けたこともあったそうですが、実際には猫に負担をかけないよう配慮して撮影しています。

撮影は1匹につき、10分程度で終わらせていたようです。それ以上になると子猫が飽きてしまい、動き回って撮影できなくなってしまうからです。子猫の洋服を脱ぎ着させるスタッフ、撮影スタッフ、小道具やセットのスタッフ、猫じゃらしを使って子猫の目線を操るスタッフなど、7〜8名で手分けをして撮影を行っていました。撮影は子猫の気分次第で、撮影できるタイミングを根気良く待つことも必要でした。

撮影現場には連日、マスコミの取材が来ていましたが、積極的に取材を受けて撮影方法を公開する事で、「動物虐待」という誤解は次第に解けていったと言うことです。

ちなみに、なめネコに着せている服や撮影用のセット、小道具などは、ほとんどがスタッフの手作りだそうで、夜遅くまで作業に追われることもしばしばだったとか。なめネコブームの裏には、スタッフさんたちの絶え間ない努力があったのですね。

なめネコたちのその後

なめネコたちは、生後50日〜80日頃までの子猫です。その間に、10回程度撮影を行ったそうです。生後80日を過ぎると顔が大人顔になり始め、あどけなさがなくなってしまうので、なめネコは引退となります。引退した元なめネコたちは全頭がスタッフの里子となりました。なめネコの主役であった又吉(メスです。)は引退後に4匹の子猫を産み、なめネコの役は又吉似の又吉2世へと、そしてそのまた3世へと引き継がれていきました。

又吉は16歳で天寿を全うしました。なめネコで又吉の恋人役を勤めていたミケ子ですが、こちらは大変長寿でなんと20歳を過ぎて(人間で言うと100歳以上!)も健在だったと言いますから、驚きです。

なめネコのまとめ

サングラスの猫

一世を風靡した「なめネコ」。今も世代を超えて愛されている節があります。あどけない顔をした子猫がツッパった恰好をし、「なめんなよ!」と捨て台詞を吐く、このギャップがたまらないですよね。今も昔も猫の可愛らしさに、人間はひれ伏すしかないようです(笑)。

人気のキーワード