猫用インターフェロンの効果と副作用について

猫用インターフェロンの効果と副作用について

人間の病気に対しても使用される、インターフェロン。猫の感染症の治療にも使われています。適正な使用をすれば良い薬なのですが、使い方を誤ると、取り返しのつかないことになることも。もし動物病院で愛猫への投与を勧められたら、どうしたら良いのでしょうか?

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

猫用のインターフェロンとは

注射器と薬剤

インターフェロンはウイルスの増殖を抑える効果のある物質として、1954年に発見されました。抗ウイルス作用、抗ガン作用、免疫系への作用という、3つの重要な働きをしています。

猫に使用するインターフェロンは人間用ではなく、猫用のものが開発されています。正確には犬猫用なのですが、東レから「インターキャット」という製品名で販売されています。このインターキャット、猫カリシウイルスの治療薬として用いられています。有効な薬だということは確かなのですが、誤った投与をすると重い副作用が表れることがあり、実際に愛猫を失ってしまった人もいます。猫のインターフェロンはどんな場合に使うのが適切なのか、また、副作用などについて、見ていきましょう。

猫用インターフェロンの効果

 聴診器を当てられる猫

インターフェロンは、実はもともと猫の体内で作られているタンパク質です。ウイルス感染した際にウイルスの増殖を抑えたり、免疫力を高めたりする働きをします。このインターフェロンを人工的に生成し、投与を行ってウイルスを排除し、治療を行ないます。インターフェロンはウイルスを殺すのではなく、猫の体内の細胞をウイルスが住めない状態にすることによって、症状を抑えるのです。

東レはインターキャットについて、「猫カリシウイルスの治療薬」としています。東レはフランスビルバック社にも技術提供をしており、同社から猫白血病感染症と猫エイズ感染症の治療薬として、「Vierbagen Omega」という名で発売されています。

発売元の東レは「猫カリシウイルス」に効果があると言っていますが、現場では他のウイルス感染症やガン、口内炎の治療にも幅広く使われているのが実際のところです。ただ、猫カリシウイルス以外の病気で過剰投与を行った結果、副作用を引き起こして問題となることもあるのです。確かに調査を行うと、猫カリシウイルス以外に、猫パルボウイルス(猫伝染性腹膜炎)に効果を発揮したというデータがあるにはありますが、それは感染前の予防として使用した場合で、発症してからはあまり効果が上がらなかったという実験結果です。

ですから、実際愛猫に使用する場合には、慎重な判断が求められます。しかも、インターフェロンは猫カリシウイルスの感染初期に最も効果を発揮し、症状が出てからは効果が上がらないのです。また、インターフェロンには免疫を高める効果があるということで、安易に投与してしまう獣医師も存在しているので、愛猫を守るためには充分に注意しなくてはいけません。

猫用インターフェロンの副作用

寝込んでいる猫

問題となっているインターフェロンの副作用には、どのようなものがあるのでしょうか?代表的なものは嘔吐や発熱、食欲不振や呼吸困難が挙げられます。その他にも、興奮したり、よだれをたらしたりすることもあります。重篤な副作用になると多臓器不全を起こし、死亡してしまうケースも。老猫や疾患を持つ猫には適さない場合もあります。注意事項には「黄疸のあるものには使用しない」「早期治療に使用すること」とあります。 一部で「万能薬」と勘違いされていることもあるようで、決してそのような薬ではないことを、飼い主さん自身が知っていなくてはいけません。

猫用インターフェロンに関する注意点

動物病院にいる猫と少女

愛猫の病状等によっては、獣医師からインターフェロンの投与を勧められる事があるかもしれません。
しかし、副作用等を考えた時慎重に判断しなくてはいけません。それでは、どのように自己判断すれば良いのでしょうか?

その場合は、まずインターフェロンについての詳細な説明を聞きましょう。ですが、一部の獣医師は、投与前に飼い主さんに伝えず、独自の判断で投与してしまうこともあるようです。

そのような事態を防ぐため、日頃から信頼できる動物病院や獣医師を見極めておくことが重要です。この病院は治療前にきちんと丁寧な説明をしてくれるのか?治療方法は愛猫の状態に合ったものを提供してくれるか?など、飼い主さんの厳しい目で判断しましょう。場合によっては、セカンドオピニオンを受けても良いでしょう。

まとめ

飼い主に抱かれる猫

どんな薬でも、副作用はあります。ですが、リスクを上回る効果があると聞けば、愛猫に使いたくなるのは自然なことです。問題は、薬の使い方です。本当にその薬で合っているのか、その投与の仕方で良いのか、獣医師の言いなりになるのではなく、一度は疑って、飼い主さんご自身で調べてみるのも良いでしょう。大切な愛猫を守るためにも、出来る限りのことはしたいですね。

40代 女性 ママにゃん師走

我が家も、治療方法としてインターフェロンの注射とサプリメントを使用しています。
インターネットで薬の効能と副作用の下調べは勿論、親しい知り合いの獣医師さんにもお聞きしました。
知り合いの方は近所にお住まいの方ではないので、かかりつけのお医者様として診断は仰げなかったのですが、注射の金額が一回4000円以上はかかるので5日に一度の注射は続けられるか大変ですよと教えていただきました。治療金額は病院によって違いますので誤差はあると思います。我が家は2割負担保険に入っていますので、注射に関しては保険がおります。サプリメントは保険適用になりませんので実費となります。お陰さまで、副作用もなく食欲も不振にならずにほぼ回復しました。
人間の治療も同じですが、治る側が真剣に治る気持ちにならないと絶対に良い結果は望めません。お医者様と、決定権のある飼い主との信頼関係から何事も始まると思います。病は気からとも言います。普通の水でも薬と思えば効果がありますし、高価な薬も信じなければただの物です。今の主治医の先生を信頼し話し合い、質問には全て答えていただき、メリットとデメリットを理解し納得して治療方針を決定するのが良いと思います。
先生は10人いらっしゃれば10通りの考え方があるのが当然だと思います。でも、最終決定するのは先生ではなく飼い主なのだと思います。猫の家族として、今一番に何をするべきなのか、自分に何が出来るのか冷静に判断すること。そして、決めたのなら結果を誰のせいにもしない事が必要です。先生を信頼して治療をお任せして、効果を信じ治療に専念するのが一番だと思います。
結論としましては、インターフェロンはお医者様の監修のもと使用すれば、効果を発揮すると私は実感しました。
とにかく、獣医師に嫌われない飼い主になることも、飼い猫にとって大切だと思います。
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