成猫からの飼育ならではの魅力

成猫からの飼育ならではの魅力

成猫とは、大体生後1年(才)以上の、大人の猫のことを指します。一般的に日本では成猫からの飼育は懐つきにくいとされ、一番可愛い時期に当たる子猫からの飼育に人気が集まりがちです。しかし、成猫からの飼育には子猫とはまた違った魅力が存在するのも事実です。この記事では、成猫についてスポットを当て、その飼育に関するメリット・デメリットについて御紹介していきます。

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成猫の年齢

猫の親子

成猫とは、生まれてから大体1年を経過した猫のことです。

生後1か月までの時期を授乳・離乳期と言い、生後1か月から生後1年くらいを発育期と言います。子猫と呼ばれるのはこの辺りの月齢です。生後8~9か月にもなるとほぼ成猫と言っても差し支えないほどに成長し、発情を迎える猫も多く、メス猫は妊娠も可能となります。

一部大型の猫では、1年(才)を過ぎてからも体が成長を続ける猫種も存在しますが、一般的な大きさの猫においては、生後8か月を過ぎたあたりから1年のあいだに成熟します。

猫の平均寿命は10歳から16歳だと言われていますが、今はペットフードや、医療の向上により、16歳を超えて生きる猫も少なくはありません。日本ペットフード協会が発表したデーターによると、2016年度の平均寿命は15.04歳。2010年、2011年の平均寿命14.4歳なので、たった5~6年で1歳近くも寿命が延びたことになります。

成猫と子猫のどちらを飼うか

椅子でくつろぐ猫

日本人は犬でも猫でも、赤ちゃんの頃から育てるのが好きだと言います。その証拠に里親サイトなどを見ても、子猫はすぐに貰い手がつくのに、成猫だとなかなか貰い手がつきません。

ペットショップに限って言えば、子猫しか販売していません。子猫から猫を育てるメリットは、すぐに懐くこと、ある程度自分好みに育てることができること、成長過程をずっと見守れることでしょうか。

もちろん、デメリットもあります。生まれてから1週間程度は、1日2時間置きの授乳と排泄処理を手伝ってあげなくてはいけませんし、2~3週間の間は、体温調節もうまくできませんので、母猫のいない子猫の場合は人間が手を尽くさなければ、すぐに死んでしまいます。

もしも、初めての猫を飼いたいと言う方がいるのなら、個人的には成猫をおすすめします。確かに成長過程を楽しむことはできませんが、子猫にはないメリットもたくさんあります。

まずは、ある程度性格が分かっているので、愛護団体などから譲り受ける際には、性格から猫と自分の相性を判断することができます。健康状態もある程度分かっているので、もしも患っている病があるなら、対処することも可能です。

免疫力や抵抗力もついているので、子猫ほど終始健康を気に掛けなくても平気です。トイレの失敗もほぼありません。性格にもよりますが、猫は元々単独行動を好む動物なので、食事、トイレなどの環境さえきちんと整えておけば、2日程度の留守番なら可能だとも言われています。

また、子猫は好奇心が盛んでとてもパワフルです。余りにもじっとしていないので、手に負えなくなって、疲弊してしまう飼い主も少なくないと聞きます。それに比べると、成猫は落ち着いているので、余り手が掛かりません。

成猫の人慣れについて

撫でられる猫

まるで都市伝説か、言い伝えのように語り継がれている「成猫は懐かない説」は本当なのでしょうか。答えは嘘です。嘘というより、個体差ですとしか申し上げられません。子猫でも懐かない猫は懐かないのです。

それと同じで成猫だから「懐かない」と言うことはありません。猫の性格や気持ちを尊重し、猫1匹1匹にあった飼い方をすれば、心を開いてくれるはずです。甘えてきたら、存分に甘やかし、1匹になりたそうなときは放っておく。猫を飼う上で大事なのは、適度な距離感かもしれません。

成猫が懐かない場合

ケージの中の猫

どうしても成猫が懐かない場合は、御飯をくれる人間を認識させましょう。最終的には手から食べて貰うのが目標です。

威嚇が激しい場合は、少しずつ距離を縮めていくと良いでしょう。まずは目の前で御飯を食べてくれるようにします。おやつを手であげるのも良い方法です。

要するに、急がないこと。少し時間を掛ける覚悟で接してください。大事なのは猫に嫌われないことなのです。猫が嫌がることは、しないようにしましょう。

例えば、猫をじっと見つめたりするのはNGです。予測不能な動きもしてはいけません。動くときはゆっくりと動くこと。香水なども嫌われる要因の一つです。

とにかく猫のペースに合わせて、余りしつこくせず、一匹の時間を尊重してあげるようにしましょう。ただ、愛護団体から譲り受ける場合は、人間に慣れるように訓練されていることも多く、またトライアル期間なども設けているので、そういった制度を利用して、猫との相性を見極めるのも良い方法だと思います。とにかく一度飼うと決めたら、死ぬまで看取る覚悟でお願いしたいです。

まとめ

抱っこされる猫

うちの愛猫が我が家に来たときは、既に成猫でした。元々野良猫で近所をうろうろしていました。保護したときには既に2~3歳にはなっていたと思います。もしかしたら、それ以上かもしれません。ですが、我が家に来て7年経ちますが、初日から今まで1度も、トイレの失敗をしたことはありません。遊んでいるときに間違えて噛まれたことは1、2度ありますが、それ以外で噛まれたこともありません。引っ掻かれたことも、ほぼなしです。爪研ぎは爪研ぎ用の段ボールの上でしかしませんし、テーブルの上にも乗りません。最初の頃は何度か乗りましたが、注意したらすぐに理解しました。この7年で逃亡した回数は3回。いずれも数時間で帰ってきました。

とても甘えん坊で、お腹を撫でて貰うのが大好きです。寒いときは膝の上にも乗ってきます。そうかと言って、べったりなわけでもなく、1匹で過ごす時間もとても大切にしています。時々、「子猫のときはどんな感じだったのだろう」とは思いますが、猫と暮らすのが初めてだった私にとっては、成猫の方が合っていたように思います。猫を飼うのに、成猫の選択肢がなかった方は、これを機に一度考えてみてくださると良いかと思います。それが殺処分される猫を減らす行動に直接繋がるのです。

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