ぼくはまだ生きたいんだ・・・! 自ら助けを求めに走った猫

ぼくはまだ生きたいんだ・・・! 自ら助けを求めに走った猫

わたしとごぼうが出会えたのは、ごぼうが生きたいと強く思い、そして行動に移す強い心があったから。前向きに生きる事、大丈夫だと信じる事の大切さを教えてもらいました。

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生きたいと強く願った猫

顔アップの猫

9月のある日、私は友人から『猫飼わない?』と連絡を受けました。連絡をくれた友人の知り合いだったHさんが、一匹の子猫を保護した、との事でした。

以前から「猫を飼いたいなぁ」と漠然と思っていたのですが、なぜかその頃その思いが膨れ上がっていて、直感でその子に会わなくては…と感じ、詳細を聞く事にしました。

「保護猫」というと、逃げたり隠れたりしているのをなんとか保護する、病気や怪我で動けないところを保護する・・・といったイメージがあったのですが、その保護猫は、なんと自らHさんの職場に駆け込んで来たそうです。

Hさんの職場は、駅前の車通りが激しい道沿いにあり、運が悪ければ車に轢かれる可能性だってあったのです…その保護猫は、ドアが開くタイミングで走って奥の方に潜んだそうです。計画していたのかもしれません。

まだまだ小さい仔猫。野良の子だったとしても、狩りができるかどうかもわからない。ましてや盆地のため灼熱の京都の夏をどう乗り切ってきたのか…ノミと回虫、栄養失調に猫風邪・・・小さい生命は、「まだ生きたい」そう強く思い自ら助けを求めに行ったのでしょう。そう思うと、胸を締めつけられました。

保護猫「ごぼう」との出会い

お風呂の中の猫

Hさんは過去に猫を保護した経験が何回かあった人だったので、保護してすぐに病院へ連れて行ってくれていました。その時に生後およそ3ヶ月、怪我などはないが大量のノミと回虫に犯されている事、栄養失調、猫風邪をひいている事を告げられたそうです。

私は2回目の診察の時に立ち会い、ごぼうと対面しました。写真で見るより、細く小さかったのを覚えています。Hさんが、スキンシップの時間が必要だろうと言って下さり、私は引き取り時の昼過ぎから深夜までの時間を使って、スキンシップを図りました。

ラックに潜む猫

見える所にはいましたが、警戒が尋常じゃなく、とてもスキンシップなどと言っている場合ではありませんでした。5時間過ぎた位に、やっと臭いを嗅ぎに来てくれ、ちょっと触ったくらいがタイムリミットでした。

連れて帰らねばならないので、半ば強引ではありましたが、抱っこをしてHさん宅を後にしました。

保護猫と共に暮らす

ソファの上の猫

未だ警戒心の強いごぼうですが、今振り返ると探検を始めたのは早かったんじゃないか、と思います。
だいたい4~5日でしょうか。ただ、私自身は、ごぼうが初めてお迎えした猫なので、とても大変だったのを覚えています。

回虫も猫風邪も順調に克服し、1か月経つ頃には我が物顔でした。トイレも1発で覚え、餌はなかなか食べてくれず苦労しましたが、どんな事情であれ親から離れ(場合によっては飼い主から捨てられ)生活していた事を思うと、私の苦労など小さいものだな、思います。

そして、もうすぐ1年

SHARPのレンジの上の猫

相変わらず人見知りで警戒心は強いままです。ごぼうは保護され、京都から大阪へ移り、そしてまた京都へ戻るという、めまぐるしい1年を乗り越えました。

大阪から京都への引っ越し直後は、食欲不振、便秘、結膜炎、そして過剰グルーミングによる脱毛…と、かなりのダメージを受けてしまいましたが、それでも持ち前の生きる事への前向きな気持ちは保護した時と同じです。

1人1匹なので、お友達が欲しいかな?と思う事もありますが、このまま1人1匹で暮らしていこうかな、と思っています。この、強い心を持ったごぼうと過ごした1年で、私自身くよくよせずに生きていこう、と学びました。

寂しがり屋で甘え下手なごぼうですが、いじける事なく立ち向かう姿は、本当に天晴れです。会わなくては、と感じた直感は本物だったと確信しています。たくさんの学びを得ています。

保護猫には、深く傷ついた子もたくさんいると思いますが、そのさらに深いところには想像もつかないような、強い心があるんだと思います。信じる事で本来持っているものが、更に光るのだと感じます。

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