猫の”膝蓋骨脱臼”ってどんな病気?この病気を患いやすい猫種は・・・

猫の”膝蓋骨脱臼”ってどんな病気?この病気を患いやすい猫種は・・・

膝蓋骨脱臼というのを聞いたことはありますか?猫では珍しいこの病気は、先天性のものだけではなく、外傷性のものもあります。今回は膝蓋骨脱臼を患いやすい猫種の紹介、そしてもしも患ってしまった場合の治療法等についてご紹介します。

460view

膝蓋(しつがい)骨脱臼とは

両手をくっつける子猫

膝蓋骨脱臼とは、猫の膝のお皿部分が正常の位置から外れてしまう病気を表しています。内側・外側と2方向に分かれており、それぞれ内方脱臼、外方脱臼と呼ばれています。

先天性の場合、原因はハッキリしておりませんが、なりやすい猫種が存在する為遺伝的なものだと考えられています。

又、外傷性の場合は、交通事故や落下事故などの衝撃が原因と考えられます。そのほかにも、骨折や捻挫と同時に膝蓋骨が脱臼してしまう場合もあります。

膝蓋骨脱臼になった時の症状

猫の足

膝蓋骨脱臼になってしまった場合、どんな症状が見られるのかというと、

  • 足を引きずって歩く、足を床に付くのを痛がる
  • すねが腫れる
  • 足を触られるのを嫌がる
  • 足が震える
  • ジャンプが出来なくなる

等の症状が見られます。これらの症状は捻挫や打撲、骨折等と似ており飼い主さんが判断することは非常に難しいとされています。

症状は軽度から重度まで様々ですが、ひどい場合放置してしまうことで、将来骨やじん帯に影響を与える可能性も考えられますので注意が必要です。

重症度★☆☆☆(グレード1)

症状がほとんど見られず、自然と正常の位置に戻ることもあります。もしも愛猫の異変に気が付いた場合は、早急に獣医師へかかることをオススメします。

重症度★★☆☆(グレード2)

膝を曲げるだけで脱臼してしまうことも。また、自分で脱臼した膝蓋骨を戻すこともできる場合がありますので、足を浮かせて歩く、痛がる→またいつも通り歩く→足を浮かせて歩く、痛がる、等の行動が繰り返し見られる場合があります。

この頃から皿がしっかりとはまっておらず、足が震える、等の症状も見られることがあります。

状態がひどくなってしまうと、骨の変形やじん帯に影響をもたらしてしまう場合もあり、あっと言う間に重症化は進んでしまいますので注意が必要です。

重症度★★★☆(グレード3)

しょっちゅう脱臼症状が見られ、歩き方が変・片足を付けずに歩く・痛がる、という症状が頻繁に起こります。この場合、たとえ皿の位置を戻してあげてもまたすぐに外れる、といった様子が見られます。

重症度★★★★(グレード4)

重度レベルがMAX状態まできてしまうと、元の位置に戻すことすら困難になり、常に脱臼症状が見られます。この場合、膝蓋骨の溝が欠損している可能性がかなり高いと言われています。

膝蓋骨脱臼の治療法や費用

手術した猫

猫の膝蓋骨脱臼は犬に比べ症例が少ない為、治療法や費用がわかりにくいのが現状です。

そこで、我が家の近くの動物病院へ問い合わせた所、グレード1の場合痛がる様子が見られたら鎮痛剤を処方し様子見、グレード2以上だと多くの場合は、外科手術になるそうです。

手術費用は片足10万から20万円程だそうです。ここまで金額の差が激しいのは、実際に切開し中を覗くと溝が破損している場合があるそうで、その場合手術料金がプラスになるというお話でした。

膝蓋骨脱臼の手術をするとすぐに良くなるのではなく、硬くなってしまった筋肉を戻すためのリハビリも必要になりますので、長い時間をかけてゆっくりと治していく必要のある病気だと言えます。

膝蓋骨脱臼になりやすい猫種

ペルシャ猫

先天性の場合は、

  • ペルシャ
  • メインクーン
  • スコティッシュフォールド
  • シャム

これらの猫種が遺伝的に多く見られ、膝蓋骨脱臼に近い場所の筋肉や骨、じん帯の形成異常が原因で発症しやすい病気だと言われています。

そのほか、事故やケガによる外傷性のものもありますので、上に記載されている猫種ではないからといって、安心することも出来ません。

まとめ

包帯を巻く猫

今回は猫には珍しい、膝蓋骨脱臼という病気についてご紹介させていただきました。この病気は猫の症例が少なく、認知度がほかの病気と比べると高くない為、ただの捻挫だと思い込み気が付かない飼い主さんも多いようです。

愛猫の様子を見ていて、これらの症状が見られ、「いつもと様子が違う」と感じた時はすぐに病院へ行くことをオススメします。放置すればするほど、悪化しやすく手術の難易度や料金が上がる傾向にある病気です。

人気のキーワード