猫の目の特徴と疾患 早期発見と治療のために

猫の目の特徴と疾患 早期発見と治療のために

間近で猫の目を見ることは、日常さほど多くありません。猫は、目を合わせる=敵意を感じる動物のため、人に慣れていても、長時間目を観察させてくれることは少ないのです。今回は猫の目や眼病について知り、病気の早期発見につなげましょう。

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目次
猫の目の特徴
猫の目の疾患
まとめ

猫の目の特徴

猫の顔のアップ

猫の目はとても大きく、人間と違い眼球がやや前に飛び出ているのが特徴です。この目は周囲の視野を広く見て、狩りや危険をいち早く察知するためのもの。獲物の正確な位置や距離を把握できる猫の視野は130度となりますが、動きを把握することができる視野は、正確さに欠けるものの285度まで広がります。人間の視野は正確に見る範囲が120度、動きの把握は210度が最大となるので、猫がものの動きに敏感なことにはうなずけます。

また、猫の目が夜の暗闇の中でキラッと光る場面を目撃したことが一度はあるかと思いますが、これは沢山の光を集めて周囲を見る為の”タペタム”いう部位が、猫の目に備わっているからです。このタペタムは、猫が光や色を感じる網膜という部位の裏にあり、鏡のように光を反射させる役割を持っています。夜行性の猫は、夜の暗闇でも不自由なく動けるように、タペタムと網膜を駆使しているのです。

けれど、この視野の広さに反して、猫の視力は低く、0.1~0.2程度。悲しい話ですが、瞬発力や素早さのある猫が夜の道路で事故にあってしまうのは、この視力の弱さからだとも言われています。車のライトの眩しさもありますが、何が自分に向かってくるのか判らず、見分けるために立ち止まってしまい、止まれない車にひかれてしまう猫が多いのです。

猫の目の疾患

目をこする猫

猫の目は視力は低いものの、視野が広いので、聴覚や嗅覚を一緒に使い、ジャンプする距離感や、獲物を捕獲するために重要な役割を果たしていることは間違いありません。多少の色も判別できるので、この目を失ってしまうのは、とてもリスクのあることです。日常的に目のチェックを心がけ、健康な目を保ってあげましょう。

もしもご自身の飼い猫や身近な猫が、頻繁に目をこする時、充血や白く濁っている時、目やにや瞬膜(目頭にある透明な膜)が出たままの時は、猫の不調のサインです。以下の疾患を疑って、早めの受診が必要です。

結膜炎

原因は、以下のとおりです。

  • 異物の混入や怪我
  • ウイルスや細菌などによる合併症
  • 殺虫剤や煙、シャンプーの刺激

まぶた裏の結膜が炎症を起こし、普段のピンク色ではなく、赤く腫れて充血していたり、涙や目やにが多く出たりする症状の時、疑ってください。さらに、膿が出ている際は重症化して、化膿性結膜炎になってしまっている可能性があります。

角膜炎

角膜炎は、次のようなことが原因で起こります。

  • ビタミンA不足
  • 異物の混入や怪我
  • 殺虫剤や煙、シャンプーの刺激

猫の角膜の炎症で、普段透明な角膜が白く濁って、涙を流したり頻繁にまばたきをしたりして、光を眩しがります。

流涙症

次のような症状が現れます。

  • 流れ落ちるほどの涙が頻繁に出る
  • 目の下が涙でいつも濡れている

これは、涙を出す涙管に疾患が起こっている疾患です。涙管に異物が入って詰まったことや、煙の刺激による炎症が原因ですが、先天性の疾患の場合もあります。

第三眼瞼(がんけん)露出

第三眼瞼は、聞きなれずわかりづらい名称ですが、瞬膜と言うと聞き覚えがあるのではないでしょうか。この第三眼瞼(瞬膜)は、目頭の三角形の膜を指します。日常的にこの瞬膜が出ていると、何かしらの疾患がある場合が多いとされます。

片目のみの瞬膜の露出は、眼球に傷があることも考えられますが、両目の瞬膜の露出は、ウイルス性の感染症や胃腸障害、熱や脱水を疑います。

ストレスから症状が出る場合もあるので、引っ越しや新しい猫との新生活など、環境に変化がある場合は、猫の目を注意して見てあげましょう。

まとめ

猫に目薬を差す

猫の目の特徴と、身近に起こりうる疾患について、少しでも知識があるだけで、普段と違う状態に気づいてあげることができます。専門の技術や環境がない場合は、くれぐれも自己判断で処理してしまうのではなく、かかりつけや、近隣の獣医さんに診察してもらい、適切な処置を受けましょう。

目の治療には、目薬を処方されることも多いですが、人間用とは全く別物です。上記の疾患に一致していても、全く違う病気の場合もあるので、応急処置にと知識の浅い状態で人間用の薬で対処してしまわないことが重要です。治療を間違えると、症状を悪化させたり、猫の命に関わってしまったりするかもしれません。くれぐれも、ご注意を!

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