猫の避妊手術について考えよう!誰のためにするの?

猫の避妊手術について考えよう!誰のためにするの?

猫に限らず、哺乳類の動物を家族として迎えるとき、「避妊、去勢はどうするか?」を考える人は多いと思います。特に、メス猫の避妊手術の場合、全身麻酔をかけ、お腹を開いての手術になります。大抵の猫ちゃんは、動物病院が苦手ですし、飼い主さんから離れての手術は、不安と恐怖以外の何物でもないでしょう。猫ちゃんのそんな気持ちを考えると、避妊手術を愛猫に施すことをためらってしまいます。実際に私も、メス猫の発情期の様子を目の当たりにするまでは、「避妊手術は可哀想」だと思っていました。でも、今は避妊手術はするべきだと考えています。避妊手術が必要な理由と、手術に必要な費用、メリット、デメリットなどを考えてみましょう!

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猫に避妊手術をしない場合 メス猫の発情期

首に鈴をつけた子猫

屋外で暮らしている猫、屋内で暮らしている猫、側にオス猫がいる猫など、住んでいる環境によって、かなりバラつきがあるとされています。おおよそ2~3週間の幅で、メス猫には定期的に発情期がやってきます。

ちなみに、我が家のチーは屋内飼い。避妊手術をしておらず、なおかつ、メス犬のめいぷると暮らしているので、オス猫が側にいる環境ではありません。それで、おおよそ10日程度で一旦、治まります。

猫が繁殖できるまでに体が成長するのは、生後10カ月程度と言われていますが、初めての発情期を迎えるのは、生育の早い子猫だと、なんと生後4カ月だと言われています。

猫に避妊手術をしない場合 メス猫のすさまじい変貌

鳴く猫

猛烈な鳴き声

発情した地域猫さんや野良猫さんが、まるで人間の赤ちゃんのような声で鳴いているのを聞いたことはありませんか?外で鳴いているだけとはいえ、家の裏や庭先で鳴いていると、かなり耳ざわりで不気味な声ですよね。

実際、避妊手術をしなかったチーが発情するまでは、「あれくらいの声なら我慢出来る」と思っていました。ところが、実際に家の中で発情したチーの様子は、「オス猫を誘うために鳴いている」「鳴きたいから鳴いている」と言う雰囲気ではありません。

ふだんのチーは非常に大人しい猫で、聞こえるか聞こえないかくらいの声で、かすかに「ニヤーン」としか鳴きません。そんな大人しい猫が、発情している間中、なにかに取りつかれたか、何か得体の知れない力に突き動かされているかのように、「アオーン」「ウオーン」とすさまじい大声で鳴き喚くのです。起きている間中ですから、10時間以上です。

そうして発情して3日も経つと、声もかれて、体も疲れきってフラフラです。ご飯を食べる量もグンと少なくなり、目に見えて痩せて来ます。それでもチーは、起きている間、会うこともニオイを嗅ぐこともないオス猫を呼ぶために、鳴き叫ぶのです。

あちこちにオシッコする悪魔が降臨

チーは、猫の割に猫砂を使わず、ペットシーツの上でトイレをするクセがあります。友人から貰ったチー用トイレの上に、犬用のペットシーツを置いておけば、車の中でも、外泊先でも、確実にその場所でトイレをしてくれるので、むしろ、犬のめいぷるよりもずっと優秀です。

けれども、発情期になるとオシッコの悪魔に変貌します。ソファの上だろうと、床の上だろうと、布が置いてあれば、そこにオシッコをします。布団も、洗い上がりの洗濯ものも、例外ではありません。

猫ちゃんのオシッコがどのくらい強烈なニオイがするか、猫を室内で飼っている方はよく御存じだと思います。消臭しても消臭しても追い付かず、家の中はチーのオシッコのニオイがずっと微かに臭う状態。人間も猫も、かなりストレスが溜ります。

猫の避妊手術に最適な時期

2匹の若い猫

初めての発情期を迎える前に避妊手術をするのが、良いと言われています。おおよそ生後6~8カ月が目安ですが、保護猫や拾った猫ちゃんで、正確な月齢がわからない場合は、獣医さんに相談してみましょう。

猫の避妊手術の費用

財布と猫

自治体によっては、猫の避妊手術に助成金が出る場合もありますので、愛猫の避妊手術を具体的に考える時に、一度お近くの役場や保健所などに問い合わせてみましょう。

また、獣医さんによっては、ワクチン接種が必要な場合もあり、避妊手術の代金に加え、ワクチン接種代が別途必要な場合もあります。大抵、避妊手術とワクチン接種の両方を含めても、2~4万ぐらいが相場だと思われます。

猫の避妊手術のメリット

ストレスのない猫の横顔

メス猫特有の病気を回避できる

もし一度も発情しないまま、避妊手術を受けることが出来れば、乳腺が発達しないまま大人になるので、乳腺のガンにかかることはありません。

また、発情を経験した後の避妊手術であっても、子宮や卵巣などを切除してしまえば、子宮ガン、子宮内膜症などの、メス特有の病気を回避出来ます。

発情期のストレスが解消!

発情期がなくなれば、メス猫のストレスはかなり解消されます。発情しているのに、交尾できないことは、メス猫にとってかなり重大なストレスになるそうです。それが長年続くと、寿命を縮める可能性もあるのだとか。

いずれにせよ、我が家の場合、発情している最中、力尽きる寸前まで鳴きわめいているチーが可哀想で、あんな辛さ、苦しさから早く解放してやりたいと、発情期の度に思うのです。

いつでも旅行に行ける!

猫ちゃんを連れて旅行に出かける人は、あまりいないかも知れませんが…。

我が家は、もともと先住犬めいぷるがいて、旅行にはちょくちょく出かけます。もちろん、ペットと同じ部屋に泊まれる宿を選びます。その際、当然、チーも一緒です。

旅行の予定を立てるとき、「チーが発情したら、この旅行は中止しなくてはならない」という不安が常にありますが、避妊手術をすれば、その不安はなくなります。

家に1匹きり残しては行けないし、外の世界を怖がってはいるけれど、旅行先の部屋でも私の側で眠るチーを見ていると、片時も離れたくないと思ってしまうのです。

旅行先のチー

けれど、こんな理由こそ人間の身勝手な都合で、猫にとっては迷惑な話かも知れません。

不幸な猫を増やさない!

家の中で飼っている猫ちゃんでも、お家の中に去勢していない猫がいれば、当然どちらも発情し、交尾します。猫が交尾して、メス猫が妊娠する確率は、ほぼ100パーセントに近いと言われています。

外へ出かける習慣のある猫ちゃんなら、望まない妊娠を避けるためには、なおのこと避妊は必要です。餌を与えるだけが猫への愛情ではありません。本当に猫が好きなら、殺処分されるような不幸な猫を増やさないようにすることも、大切です。

猫の避妊手術のデメリット

麻酔の点滴

全身麻酔

避妊手術は、全身麻酔で施術されます。手術の前に、心臓や呼吸器などの検査は当然行われますが、やはりリスクはあります。

太りやすくなる

一説によると、避妊手術の後、食欲が増したり、運動量が減ったりする猫ちゃんが多いそうです。これは、フードの量や質を工夫したり、猫ちゃんと遊んで運動量を増やしたりして、飼い主さんが少し気を配れば、回避できる問題ですよね。

猫の避妊手術の後の様子

術後着を着た猫

友人の猫、ネネちゃんの場合をお話します。

ネネちゃんは野良猫の子猫で、発情期が来る前に避妊手術を受けました。活発な子猫ちゃんだったので、エリザベスカラーを装着せず、ガーゼで傷口を保護し、舐めても害のない苦い薬を塗ってくれたそうです。

手術当日は、フラフラして歩くことも難しく、ずっと暗い箱の中で休んでいたけれど、翌日からは歩けるようになり、ご飯も少しずつ食べて、数日で元気を取り戻したということでした。

猫の避妊手術に踏み切れない理由

悩む女性

私は、1日も早くチーに避妊手術を受けさせたいと思っています。けれども反面、チーが家族になって2年以上経つのに、まだ避妊手術に踏み切れずにいる理由があります。

ちょうど、梅雨時のことでした。チーはもともと野良猫なので、ゴミ箱を漁るクセがありました。それを知っていたのに、生ゴミの始末の仕方が雑だったせいで、チーはラップを食べて、腸を詰まらせてしまったのです。お腹も苦しく、とても辛かったと思います。

私たち飼い主が注意していれば、麻酔をかけられて、お腹を開かれることもなかったでしょう。本当にチーに申し訳ないことをしてしまったと、今でも後悔しています。

そして、避妊手術のためとはいえ、飼い主の都合で、またチーのお腹を開くことに、罪悪感と後ろめたさを感じてしまうのです。「ほんとにチーのため?」と自問自答したら、「鳴き声がうるさいから?あちこちオシッコするから?旅行に行きづらいから?全部、飼い主の都合だよね」「病気になるのを避けるためって、結局、治療費を出すのがもったいないと思ってるからじゃないの?」と考えてしまい、なかなか踏ん切りがつかないのが現状です。

まとめ

ペットを大事にするイラスト

そんな風に迷いが完全に断ち切れているワケではないし、具体的に手術の日を決めているワケではないけれど、ただ一つ、自信を持って言えるのは、私はチーを愛していて、本当に大事に思っているということ。人間の都合で、全身麻酔をかけて、お腹を開けてまで避妊手術をする必要があるのか?と考えると、迷いが出てしまいますが、もっと単純に「大切な子のことを一番に考えた結果、こうすることが一番いい」と思って、前へ進もうと思っています。

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