三毛猫のオスの確率が低い理由とその価値

三毛猫のオスの確率が低い理由とその価値

三毛猫は、オスではなくメスの確率が90%以上というのをご存知でしょうか。 三毛猫のオスは大変希少です。獣医師の中には、「三毛猫のオスと出会う確率は40年間で1匹かどうか。」と言う方もいらっしゃるようです。今回は、なぜ三毛猫のオスが生まれる確率が低いのかという理由や、その特徴をお伝えします。三毛猫のオスを飼いたいと思っている方は必見です。

635view

三毛猫のオスの確率が低い原因

三毛猫の顔

三毛猫のオスが生まれる確率が低いことは、染色体とカラー遺伝子の関係を知ると分かります。

猫の性別は染色体の組み合わせで決まる

染色体の種類はXとYです。父猫、母猫から染色体はそれぞれ一つずつもらいます。XXだとメス、XYだとオスになります。メスはX染色体を2つもっており、オスがもっているX染色体は1つです。

三毛猫になるためのカラー遺伝子

カラー遺伝子は9種類あり、母猫、父猫から1つずつもらいます。三毛猫に必要な色の黒、白、茶の中でも茶色の遺伝子をO遺伝子といい、三毛猫がオスで生まれる確率が低いことを決定づける重要なカラー遺伝子です。O遺伝子はOとoの2種類。Oは黒を茶色に変える命令を出し、oは黒のままにする命令を出します。

1.メスの組み合わせ
 OO(XX)茶色、Oo(XX)黒茶、oo(XX)黒

2.オスの組み合わせ
 O(XY)茶色、o(XY)黒

Y染色体はO遺伝子を持っていないので、通常はこのような結果となります。
茶色の遺伝子がOoの組み合わせの場合のみ、黒と茶色2種類のカラーをもつ猫が生まれることになり、この特徴はX染色体を2つ持つメス特有のカラーなのです。このことから、三毛猫がオスで生まれる確率が低いことが分かります。

三毛猫がオスになるための染色体の組み合わせ

正常なオスの染色体はXYです。希にX染色体が1つ増えてXXYという染色体異常を起こすことがあります。XXY染色体を持って生まれると、Ooの組み合わせになる可能性があり、オスの三毛猫が誕生しますが、確率は極めて低いです。
また、転座と言ってX染色体にあったO遺伝子が染色体の一部が切断され、他に付着して遺伝子の位置が変わり、突然変異でオスになる場合もあります。

余談にはなりますが、三毛猫のオスに限らず、黒と茶色の2色を持って生まれる確率がオスの猫では珍しいということもわかります。

三毛猫のオスのリスク

横をむいて座っている三毛猫

Xの数が多いオスの猫を、クラインフェルター症候群と言います。
三毛猫のオスは染色体の異常で、生まれてくる確率の低い猫なので、飼う際にはそのリスクも考えておかなければなりません。クラインフェルター症候群の大きな特徴は、染色体を2等分して子猫に渡すことができないので、生殖能力がないということになります。

三毛猫のオスを飼っている、または飼おうとしていても繁殖能力がないので、その猫の子孫を残せる確率はほぼない、ということを覚悟しおきましょう。

転座の場合は、生殖能力を持っている場合もあります。ただし、その子どもが、三毛猫のオスとして生まれる確率が低いことには変わりはありません。

三毛猫のオスの価格

夏の三毛猫」

実際、三毛猫のオスが生まれる確率は極めて低いけれど、実際に飼おうと思うと、その価格はどれくらいなのでしょうか。

実は、三毛猫は日本猫ではありますが、日本は三毛猫という品種を保護していなかったこともあり、血統書がありません。血統書がないということは、市場価格がつかないということになります。市場価格がつかないということは、三毛猫のメスでもオスでもペットショップで販売される確率はほとんどありません。つまり、0円です。

某テレビ番組やネットなどで、三毛猫のオスの取引価格は数千万円ということを言われていますが、生まれる確率の低さから、それくらいのお金を出しても飼いたいという人がいるということだと考えていいでしょう。

実際のところ、三毛猫はオスでもメスでも販売されていません。里親募集のサイトや保護団体から譲り受けたり、知り合いの方に子猫が生まれたら譲ってもらったりすることで手に入れることができます。

三毛猫のオスを飼うと幸運を招く

「三毛猫のまなざし」

三毛猫は古くから日本にいて、日本人にとっては身近な猫の一種です。三毛猫自体、飼っていると幸運を招くと言われていますが、生まれてくる確率の低い、希少な三毛猫のオスだからこそ、船に乗せると遭難しないという言い伝えがあります。

その言い伝えによって、南極に行って帰ってきた猫がいます。第一次南極観測隊と一緒に昭和基地に行った、タケシです。観測隊の出航を知った女性が、保護猫だった三毛猫のオスを「ぜひ一緒に連れて行ってください!」と、推薦したことから、南極に連れて行くことになりました。元々、名前のなかったその猫は、観測隊長の永田武さんの名前をもらって「タケシ」と名付けられ、隊員にも大変可愛がられました。

第二次観測隊が交代で南極にたどり着いたときには、天候が悪く昭和基地に近づけず、小型雪上船で第二次観測隊の観測船「宗谷」へ渡りました。
結果的に船に乗せることができず、天候も回復せず、15匹の犬を置き去りにして日本に戻ってしまったことは、タロとジロの映画や物語でご存知の方も多いでしょう。

タケシは体が小さい三毛猫であったために、雪上船に乗り、日本に戻ることができました。日本に戻ったタケシは、隊員の方が引き取りましたが一週間ほどで行方不明になったそうです。このタケシの話は、「こねこのタケシ」という絵本にもなっています。

このように、三毛猫のオスとめぐり会う確率が低いゆえに、他にも有名になった猫がいます。
既に亡くなっていますが、和歌山県の若山電鐵株式会社の貴志川線、貴志駅の「たま駅長」です。たまのおかげで観光客が多く訪れたことから、商売繁盛や幸運を招く三毛猫としてメディアでも数多く取り上げられました。

三毛猫がオスとして生まれてくる確率が低いだけに大切に飼われ、その優しい気持ちが周りにも伝わり、結果的に飼い主さんも幸せになるということかも知れません。

三毛猫のオスは確率が低くて希少

ピンクの花と横を向いて座っている三毛猫

三毛猫はそのほとんどがメスであり、オスが生まれてくる確率は3千分の1、場合によっては3万分の1と言われていることが、公益社団法人日本獣医学会のHPの「Q&A」のページに掲載してあります。

三毛猫のオスを飼えることになった場合は、その子が染色体異常で低い確率で生まれてきたことを十分に理解し、かかりつけの獣医師に生殖能力があるかを確認してもらうといいかもしれません。また、生殖器の確認も忘れずにしてください。

まとめ

三毛猫は、メスでもオスでも日本猫を起源とした日本特有の猫で、海外では自然に生まれる確率はほとんどありません。身近にいる猫だからこそ、皆で大切にしていきたいですね。
三毛猫のオスの情報について、皆さんのお役に立つことができれば幸いです。

40代 女性 かえで

 三毛猫は昔飼っていましたが、すごく静かで優しくて賢かったです‼
多頭飼いの長男でしたのでかなり、がんばってくれました!つぎに拾ったねこちゃんは虐待で尻尾が切られていたために失語症になりましたが、そんな次猫にも優しく寄り添ってくれたお陰で、次男猫は言葉を話せるようになり普通に暮らせるようになりました!
 三毛猫の長男からすると末っ子猫は、虚弱体質できつい性格だったので苦労していました。次男猫をよくいじめるので三毛猫の長男が間に入って躾をしてくれていました。
三毛猫の長男は、ベランダでゴロゴロするのが大好きだったので、よくすずめと遊んでいました!ブラッシングが大好きでしたし、お風呂もだいすきだったので、月に一度はシャワーに入れていました、それが三毛猫の長男のストレス解消だったのかも知れませんね‼

女性 まるきりはれ

「”三毛猫のオス”は、珍しい」とは聞いたことがありますが、その確率が90%以上、メスに比べて3千分の1、場合によっては3万分の1と言われていることは、知りませんでした。染色体とカラー遺伝子の関係上、三毛猫がオスになるための染色体の組み合わせは稀であり、確率は極めて低いのが、理由なのですね。
私の知り合いも、オスの三毛猫を飼っています。彼は帰省中、両親と山の中で星空を見上げた帰り道に、何かがふわりと肩に乗ってきて、抱き取ると、小さな小さなネコで、なんだか運命を感じた、と話してくれました。オスの三毛猫さんは、実家の両親の元で暮らすことになりましたが、遠方に暮らす彼も、ネコ会いたさに帰省したり、上京したり、お互い頻繁に行き来して、それはそれは仲良く暮らしているそうです。いつも穏やかな知人家族に訪れた、なんだかほんわかする巡り合わせ、本当によかったなあ、素敵だなぁと思います。
南極に行ったネコ、三毛猫タケシのお話、私も本で知りました。極寒の昭和基地にいる、観測隊員の間で、タケシは”アイドル”だったそうです。家族と離れて暮らす寂しさを紛らわすだけではなく、疲れ切った隊員の膝で、寒さに震える隊員の寝袋で、ある時はお気に入りの隊員のフードにちゃっかりと潜り込んで・・。本当の意味で、タケシは、みんなの心を暖め、和ませてくれたのです。ところが、日本に帰国し、一番懐いていた隊員の家族と暮らすことになったのに、タケシは1週間後忽然と姿を消してしまいます。”タケシは、きっと、南極を探しに出かけてしまったのだろう”と、隊員さんは話していたそうです。みんなから愛されたタケシは、小さいけれど、誰よりも勇敢な冒険家だったのだなと思います。
「まねきねこ」のモチーフも、三毛猫。幸運を招く、お守りのような存在となっているのは、三毛猫のオスの希少価値からなのでしょうか、きっとそれだけではないと思います。記事にもあるように、三毛猫はオスに限らず、古くから日本にいる、身近で馴染み深い猫です。誰よりも縁側が似合う、あのホッとさせる、なんとも言えない愛らしさが、人々をひきつけ、そこから優しい気持ちが生まれる、勇気を育む、そんな素晴らしい幸運を、私たちにもたらしてくれるのでしょう。私の周りにもいる、身近なお守りみたいなネコさんたち、本当に大切にしたいですね。
人気のキーワード