猫がブームになった理由とその影響とは

猫がブームになった理由とその影響とは

最近は、空前の猫ブームだとメディアでも取り上げられる機会が増えたくさんのスター猫も誕生し、その経済効果は2兆円を上回るとされています。飼育頭数では常にトップの人気を誇ってきた犬の飼育頭数は減少傾向にある中、なぜ猫が選ばれるようになったのでしょうか。猫が選ばれる理由についてまとめました。

猫がブームになった理由

子猫の写真
  • お散歩がいらない
  • お世話が少なくて済む
  • マンションでも飼育ができる
  • お手入れなどのお世話が少ない
  • 鳴き声がうるさくない
  • お金がかからない

お散歩がいらない

猫が日本でブームになった理由は、犬と違ってお散歩がいらないという点も大きく関係しています。現代人は何かと忙しく、毎日お散歩を行かないといけないというのは少々難しいと感じる人が多いようです。

その点、猫は完全室内飼いが主流となっていますしお散歩へ行くとしても自分で勝手に行ってくれます。そのスタイルが現代人の生活に合っているといえます。

お世話が少なくて済む

猫はとても自由で何ものにも縛られない動物のため、最低限のお世話だけで事足りるというのもブームの要因となっています。犬の場合、四六時中飼い主がかまってあげないといけませんが、猫の場合は四六時中飼い主様にかまってもらわないといけないという子はあまりいません。

それよりも飼い主様の横にそっと寄り添いたい、飼い主様と同じ空間でゆっくりと過ごしたいと考える子が多いので一緒にいても心地が良いと感じるようです。

鳴き声がうるさくない

猫がブームとなっている理由は他にも、現在の住環境に適しているという点もあげられます。一昔前までは一戸建てで暮らしている方が多かったのですが、現在はマンションで暮らしている方も多くいます。マンションなどの集合住宅でペットを飼う上で気になるのは鳴き声などによる騒音問題ですよね。

犬のようなよく通る鳴き声や、大きな体で元気に走り回られては、隣近所の迷惑にならないか不安になりますよね。しかし、猫の鳴き声はそこまでうるさくありませんし、体も犬よりは小さいことがほとんどなので騒音の心配も少なくて済みます。そのような理由から猫を飼う人が増え、猫ブームが訪れたといえます。

お金がかからない

ペットを飼っている以上、餌代などの飼育費はある程度かかってきますが、犬よりも出費が少なくて済むというのが猫ブームの理由となっています。

犬の場合は、餌代などの飼育費の他にも、外に行くときに着る服や装飾品、ドッグカフェ、ドッグラン、犬と泊まれる宿泊施設など一緒に楽しく遊べる娯楽がたくさんあります。

もちろん、それらの娯楽をしなければ節約できるでしょうが可愛い愛犬のことを考えると、ついついお金を使ってしまいますよね。その点、猫は基本的に室内で生活をしますので犬のような娯楽やおしゃれを楽しむといったものがありません。

また犬はトリミングをしないといけませんが、猫は基本的にトリミングを行わないという点もお金がかからない理由となっています。不景気が続いている現代だからこそ、猫ブームが訪れたのかもしれませんね。

  • お散歩がいらない
  • マンションでも飼育ができる
  • お手入れなどのお世話が少ない
  • 鳴き声がうるさくない

猫は近代の日本に合った飼育方法ができる

まず、猫の飼育頭数の増加には猫の飼育環境にあるといわれています。

犬と比較して一番にあげられるのはお散歩がいらないということでしょうか。ほかにはマンションの一室でも飼育ができることや、必要なお世話が少ないなどもあげられており、高齢の方や共働きの方でも一緒に暮らせるというところが飼育頭数に大きく影響しているのかもしれません。

最近は、猫ブームに便乗してか猫専門の番組や雑誌も多くあり、特に猫ブログは可愛い写真や動画に癒されたい人たちが日々大勢アクセスしています。たくさんのスター猫も誕生し、猫に魅了される人は増えるばかりでブームが収まる気配はありません!

猫ブームが与えた影響

顔だけ出している猫の画像

猫ブームが与えた影響として、多くの悲しい運命にあった猫たちが救われたという結果があります。それは数字で見れば、猫を飼育している世帯の入手先として野良猫を保護したという世帯が約40%、愛護団体や里親募集からお迎えしたという世帯が約20%を占め、全体の約60%が保健所へ連れていかれてしまう可能性があった猫ちゃんを引き取ったという結果になっています。

また全国には200件以上の猫カフェがあり、愛護団体などと連携し保護猫の譲渡会や殺処分ゼロを目指す活動も活発化しています。猫ブームによって里親希望の人が増えたり、猫を救うための募金をする人が増えたりと猫に興味をもつ人が増えることで救われた命もたくさんありました。

猫の殺処分数

猫の殺処分、あるとは分かっていても目を逸らしたくなりますよね。平成16年度に保健所に引き取られた猫は約23万7000頭、うち無事にお家へ戻った、又は譲渡先が見つかった猫はわずか4000頭でした。

しかし、平成27年度の保健所引取り頭数は約9万頭、返還譲渡されたのは約2万3000頭でした。ここ10年ほどで、年間の殺処分数は約20万頭近くの減少がみられます。ただ決して少ない数字ではありませんよね。たった1頭でも人間の都合で失われる命があってはいけません。

猫のお世話は簡単なのか

オッドアイの猫の写真

猫ブームと題うったものを見るたびに不安を感じるのは私だけではないと思います。それは猫のお世話は楽、少ないなどという内容が多いからではないでしょうか。お世話が少ないといわれる猫ですが、命を迎えるということに簡単も楽もありませんよね。

確かにお散歩は必要ありません

猫を選ぶ理由で一番にあげられるのがお散歩が必要ないことですが、家の中で運動不足にならないための工夫をしたり、遊んであげる時間を作ったり、決してお世話が必要ないわけではありません。一緒に外出できないということはお出かけや旅行への同行も難しいということです。

マンションの一室で一緒に暮らすこともできます

猫は犬と違い、一部の純血種をのぞき純血種、雑種関係をなくそう大きくなることは少ないのでマンションでも十分に一緒に暮らすことができます。ただ、賃貸の部屋の壁で爪とぎをされる…というのは猫飼いさんの中では定番の話です。

お手入れは決して少なくはありません

確かに、すべての猫が頻繁にお風呂やトリミングが必要なわけではありません。基本的には猫自身が手入れをするので臭いほぼありません。でも猫特有の皮膚病などから守るために日々のブラッシングやからだのケアは必要になります。

猫によって大きな声で鳴く場合もあります

避妊、去勢をしていれば猫独特の唸り声を発することはほとんどありません。しかし、子猫の頃から完全室内飼いの猫は飼い主さんを呼ぶときや甘えたいとき、様々な場面で大きな声で鳴くことあります。野良猫は余り鳴かず、鳴いても小さな声で鳴くイメージがありますが、それは危険のある外で暮らす猫だからです。

ただ、大きくなる個体が少ないことや、家の中でもお世話ができます。また、一緒にからだを動かして遊ぶというよりは、猫じゃらしやレーザーポインターなどを使って、飼い主さんは座ったままでできる遊び方が多いのも事実です。

このことから、高齢の方や帰宅が遅くなりがちな共働きの方でも、無理なくお世話ができるといえるかもしれません。

猫ブームに関するまとめ

我が家の猫の子猫時代の写真

猫ブームによって野良猫の保護活動やボランティア活動が増え救われる命が増えたことは本当に嬉しいことです。猫の飼い主さんにとっても、様々な猫グッズが増える情報が手に入ることも利点だといえますね。

ただ、猫のお世話は楽そうだからということを理由にこれから猫との暮らしを考えている人は是非、猫との暮らしについてもう一度考えてみてください。一匹でも多くの猫ちゃんが幸せに暮らせることを心から願っています。

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