猫の避妊手術とその費用について

猫の避妊手術とその費用について

猫の避妊手術は、望まない妊娠を防ぐためにも大切です。でも、費用はどのくらいかかるのでしょうか?ここでは猫の避妊手術や費用について詳しく御紹介します。猫の避妊手術の費用を助成してくれる団体なども、詳しくお教えしますので参考にしてください。

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

猫の避妊手術とその費用について

ケージに入っている猫

多くの飼い猫は去勢や避妊の手術をしますが、その費用のせいか、未(いま)だに心ない飼い主によって手術を受けさせずに妊娠させ、産まれてきた子猫を捨ててしまうケースが後を絶ちません。野良猫となった猫たちは保護されたあと、引き取り手がない場合殺処分となります。安楽死とよく言われていますが殺されることには変わりがなく、間違いなく無責任な人間のせいで殺されてしまっています。

そんなことが起こらないように飼い主はオス猫には去勢手術、メス猫には避妊手術を受けさせる必要があります。避妊手術には望まない妊娠をさせないこと以外にも、発情期による行動を抑えることもできます。

家の中から絶対に外に出さなければ妊娠しないから大丈夫!と言う飼い主さんもいますが、発情によって起こる行動は人間にも大きなストレスとなりますし、発情しても家から出られない猫にとってもストレスになります。

猫を避妊するなら生まれて初めての発情期が来る前に手術してしまうことが肝腎です。メスの場合避妊手術を行うと発情行動は起こりません。

避妊手術は乳腺腫瘍の予防にもなり、そのためならば初回の発情が来る前に行うほうが発生率がかなり低く抑えられます。

猫の避妊手術の費用は病院にもよりますが2万円から3万円ほどです。費用は掛かりますが、生後6か月を過ぎれば手術可能ですので早めに手術を行うほうがよいでしょう。

猫の避妊手術の費用の違い

手術される猫

猫の避妊手術の費用は病院によっても違いがあります。それにはどんな違いがあるのでしょうか?

猫の避妊手術は、去勢手術と比べると大きな手術となります。全身麻酔をかけ開腹をして子宮と卵巣の摘出手術が行われます。その分、猫の避妊手術の費用は去勢手術に比べて高いのです。また、病院の処置の内容からも猫の避妊手術の費用だけで済むわけではありません。

手術前に行われる検査や、病院への入院など、猫の健康状態や獣医の判断により費用はプラスαとなります。猫の避妊手術の費用は安ければ安いほど良いと考えるのは当然かもしれませんが、信用のおける病院にお願いすることが最も重要です。費用は電話で教えてくれるところも多く、手術が終わってからかかった費用を支払う場合がほとんどです。

猫の避妊手術費用の助成制度

お手をする猫

お住まいの地域の自治体によっては、猫の避妊手術の費用を負担してくれる制度を設けている場合があります。自治体によって猫の避妊手術の費用を幾ら負担してくれるのか、どんな猫が対象なのかも違います。

例えば飼い猫に限る場合や飼い主がいない猫を対象にしている場合、猫を飼っていることを自治体に登録している場合など限定して助成制度が組まれています。多くは手術費用の20%ほどを負担してくれる場合が多いですが、多いところでは1万円負担してくれる自治体もあります。

この制度を利用するに当たり条件として、1世帯に付き何頭までという制限が付けられていることや、市税など納税証明書が必要な自治体もあり、その場合税金の滞納者は対象外となっています。

自治体の他にも、猫の避妊手術の費用を助成してくれる団体があります。「日本動物愛護協会」では、飼い主のいない猫限定で避妊手術や去勢手術の費用を一部負担してくれる事業を行っています。ただし、ここでは年間何頭までと制限があるので、いつでも必ず助成金を出してもらえるという訳ではありません。

日本中の飼い主がいない猫が対象で、手術をした後に申請し助成金を受けるシステムです。申請する際は手術証明書や領収書などの細かい書類と、耳カットを行っている写真も必要です。興味のある方は、ホームページから助成事業が行われているかどうかを最初に確認してみましょう。

猫の避妊手術にかかる費用と病気

女性獣医師と猫

猫の避妊手術の費用は2万円から3万円ほどかかるのが相場なので、そんなにかかるのなら家の中から出さなければいい話だし、発情による問題行動も我慢すればいいと考える飼い主さんもいらっしゃいます。しかし、猫の避妊手術をすることでメス猫が罹(かか)りやすい病気を予防することもできるのです。

猫の避妊手術をする際には、子宮と卵巣を摘出します。これによって子宮内膜炎や子宮蓄膿(ちくのう)症、卵胞脳腫などの病気を予防することができます。また、これもメス猫が罹(かか)りやすいと言われている乳腺腫瘍を予防する効果もあるのです。

猫の場合、乳腺腫瘍は発症すると高確率で悪性となっています。乳腺腫瘍は、初回発情がくる前に避妊手術をすることで高確率で防ぐことができますが、1歳を超えてからの手術では予防できる確率はかなり下がってしまいます。

確かに猫の避妊手術の費用は、命に関わる病気の手術ではないので高いと感じるかもしれません。しかし、手術をしなかったことで病気に罹(かか)り治療を始めるとなると猫の避妊手術で掛かる費用どころでは済みません。猫を健康で長生きさせてあげるためにも、避妊手術はしておいた方が良いのです。

まとめ

女の子と猫

猫の避妊手術の費用は2万円から3万円くらいです。猫の避妊手術をする際は費用をいくらか負担してくれる制度を設けているところがあるので、問合せをしてみることも、おすすめします。猫の避妊手術は去勢手術と比べても高いのですが、猫のためにも早めに行ってあげてください。

平松育子先生

記事の監修
  • 獣医師
  • 平松育子先生
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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