猫の口には沢山の機能がある!

猫の口には沢山の機能がある!

猫は食事のときや毛繕いのときなどに口を使いますが、猫の口には猫が生きていくための必要な機能が数多く備わっています。のんびりとしたイメージに反して猫の口には立派に野生を生き抜くほどの機能をもっていますが、猫の口を構成する歯や味を感知する舌、そのほか猫の口の病気やケアの仕方など、猫の口について詳しく探ってみたいと思います。

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目次
猫の口の中に生え揃う歯と役割について
猫の口の中で働く舌の役目について
猫の口の中の病気とケアについて
猫の口と味覚
まとめ

猫の口の中に生え揃う歯と役割について

猫の歯

猫の口は、歯・舌・上あご・下あごから構成されており、最も使うのが歯と舌になります。猫の口には初め26本の乳歯が生えますが、生後6か月頃から永久歯に生え変わり、最終的に生え揃う永久歯の数は上下合わせて30本になります。ご存知の通り、猫はライオンやヒョウ、トラなどと同じネコ科に属する肉食動物です。

そのため猫の口にある30本の永久歯は、その食生活に対応したものになっています。では、猫の口にはどのような秘密があるのでしょうか。猫の口の中に生え揃う歯について詳しく見てみたいと思います。

門歯(もんし)

門歯は獲物を噛みちぎるときに使われる歯で、人間でいう前歯に当たる歯です。上下合わせて12本あり、切歯(せっし)とも呼ばれます。毛繕いのときにはクシの役割を果たします。

門歯の奥にはヤコブソン器官といわれる、フェロモンを感じ取る場所の入り口があり、鼻とは別に尿に含まれる性フェロモンのにおいを、分子レベルで感じ取れるようになっています。

犬歯(けんし)

犬歯は平たく尖がっており、獲物にとどめを刺すときに使います。上下に2本ずつ合計4本あります。また見づらいですが、犬歯の表面に血溝と呼ばれる小さな溝があります。これは獲物の血を歯になるべく付着させないようにするための機能といわれておりますが、ライオンほどくっきり見えることはありません。

臼歯(きゅうし)

臼歯(きゅうし)は噛むときに使う歯で、人間でいう奥歯です。前臼歯と後臼歯、合わせると全部で14本あります。上下の歯は人間のようにぴったりと噛み合わせは合いません。臼歯の先端は尖っていて、このことにより効率よく噛めるようになっています。

猫はよく噛まずに丸飲みしてしまうことが、よくありますが、これは他の動物に自分の獲物を横取りされないようにするため、猫が身に着けた肉食動物だったときの名残なのです。しかし実際は臼歯である程度噛んでから飲んでいるので、心配はいりません。

猫の口の中で働く舌の役目について

舌を出している猫

猫の口の中で歯と同じように重要な働きをするのが舌です。猫の口の中で舌は水を飲んだり毛繕いをしたりと、とても器用に動いています。猫の口の中にある舌には糸状乳頭と呼ばれる突起がついており、触ったときにざらっとした感触があります。

生まれて、すぐのときにはありませんが、成長とともに生後1か月くらいから突起ができてきます。これは肉食動物として獲物を食べるときの為の機能で、骨から肉をそぎ落とすときに便利なようについています。

また、猫は口の中にある舌で毛繕いをしますが、ちょうどこの突起がブラシの役割を果たし毛をきれいにとかしてくれます。この突起は猫の口の中にある舌の表面にだけみられ、その数はおよそ300個あると言われています。

そして水を飲むときは、猫の口の中にある舌の先端を使い、1秒間に3~4回ほど水面を舐めて水を飲むことがわかっており、舌を手のように上手に使って生活していることがよくわかります。

猫の口の中の病気とケアについて

歯ブラシする猫

最近では食生活の変化などにより、猫の口の中の環境が様々な症状で悩まされることも少なくありません。猫の口の病気としては、歯周病や口唇炎、好酸球性肉芽腫などがあげられます。それぞれその症状の度合いにより猫の口のケアが変わってきます。

その中で代表的な口の病気が歯周病です。歯周病は歯垢(しこう)や歯石が口の中に溜まり歯茎が炎症を起こす病気です。症状が進行しないうちに歯ブラシをする癖をつけましょう。嫌がる子は、汚れをガーゼで拭き取るだけでも大丈夫です。病院での歯石取りもおすすめ。猫の口を衛生的に管理することが病気の予防になります。

また、口唇炎は細菌感染によってかかる病気です。唇に赤いニキビのようなものができるのですが、免疫力が下がっていると細菌に感染しやすくなるため、老猫の場合や、他の病気で体力が落ちている場合は注意が必要です。治療としては病院で抗生物質を投与します。

そのほか猫の口の中の病気として好酸球性肉芽腫があります。この病気の原因はまだハッキリわかっていませんが、アレルギーや細菌感染などによるものではないかと言われています。症状として上唇に腫れがあらわれ、主に抗生物質の投与などで治療します。この病気は特に予防法がない為、猫の口の中に異常を見つけた場合には早めに病院で診てもらうことが大切です。

猫の口と味覚

猫の口アップ 横から

猫の口には味覚を感じる味蕾(みらい)と呼ばれる突起がおよそ500個あるといわれており、猫の口も味を感じることができます。ただし、人間の味蕾の数は約10000個と言われていますので、猫の口は人間ほど敏感ではありません。

猫の口がどのような味を感じているかというと、酸味と苦みが最も感じやすく、次いで塩味と甘みを感じています。これは、食べ物に含まれる苦み成分の毒を見分ける他に、腐った食べ物が発するツンとした腐敗臭を敏感に感じ取る等、食べ物に危険がないかを確認する為の機能と言われており、どれも野生で生きていくのに対応できるようになっています。

まとめ

舌を出す猫

猫の口には野生で生きていくための機能がたくさん備わっていることがわかりました。熱いものが苦手なことをよく猫舌と呼びますが、なぜ猫舌という言葉が出来たのかはっきりしていません。

しかしその起源は江戸時代頃からではないかと言われています。昔から外飼いされていた犬に対して猫は室内で飼われ、人間の食事のときにもいつもそばにいて身近な存在でした。その為、熱いものを食べる人間に対して猫は冷めたものしか口にしない様子をみて、熱いものが苦手なことを身近な猫にたとえ猫舌と呼んだのではないかと言われています。

熱いものが苦手なのは何も猫の口に限ったことではなく動物全般にいえることですが、猫の口は35℃をこえると熱く感じるので、栄養だけではなく温度にも気を配り、猫が安心して食事できる環境を作ってあげることが大切です。

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