成猫から飼い始めるメリットと迎える際の注意点

成猫から飼い始めるメリットと迎える際の注意点

猫を飼うなら成猫から飼うよりも、子猫から飼いたいという方が多いのではないでしょうか。しかし、成猫から飼い始める方が良いこともたくさんあります。ここでは、成猫とはどのような猫なのか、そして成猫から飼い始めるメリットとデメリットについて、まとめてご紹介します。

成猫とは

6匹の猫

飼い猫の寿命は、10~16年ぐらいと言われています。野良猫の平均寿命は4年と言われていますから、ペットとして飼われる猫は随分長生きをすることがわかります。

中にはもっと長生きの猫もいて、20年以上生きる猫も多いそうです。アメリカテキサス州のCreme Puff(クリーム・パフ)という名の飼い猫は、何と38年3日生きて、ギネスブックに最長寿猫として登録されているとか。

では、成猫と言われるようになるのは、生後どれくらいたった猫でしょうか?大辞林で成猫を調べると、「十分に成長した猫」と表示されます。読み方は、成猫は(せいびょう)と読むものが正しいとか。子猫(こねこ)に対して成猫(せいねこ)と読むと思っていたのでビックリです。

猫の成長過程の目安は、大まかに次の4つに区分されるそうです。

  • 幼猫0~12か月以下
  • 成猫1~7歳未満
  • 高齢猫7歳以上
  • 長寿猫17歳以上

この4つの区分は、猫の体に大きな変化が生まれる時期を基準にしたもので、フードなどを切り替えたり、世話の方法などが変わってきたりする時期と考えればよいでしょう。

ほとんどの猫は生後1年で体重の増加が止まり、交尾や妊娠も可能になります。成猫は子供時代の終わった大人になった猫、そして、7歳を超える高齢猫になると、そろそろ体の衰えが目立ち始めるシニア期に入ったということになるようです。

成猫をオススメする理由

花と猫

子猫はとても可愛いのですが、世話には思いのほか手間がかかります。生まれたての子猫は目も見えず、自分で排せつもできませんし、生後3週間ぐらいになったら離乳食も用意しなければなりません。

1,2か月ぐらいのころにはトイレのしつけもしなければなりません。生後3か月ぐらいになると自分で子猫用フードが食べられるようになり、トイレのしつけも完了します。

早い猫なら生後7,8か月ぐらいでメスの初めての発情があります。この時期は、人間の思春期と同じで、猫もオス・メスともに手に負えない時期です。かわいいという思いだけで子猫を飼い始めると、世話が大変で嫌になってしまう場合も少なくはないのです。

また、子猫を見ただけでは成長してどのような大きさや、外見になるかわかりません。成猫ならばそれ以上外見が変化することもありませんし、肥満にさせないように気を付けさえすれば、それ以上大きくなる心配もありません。

更に成猫になると、体の大きさ同様に性格もはっきりしてきます。例えば、飼い主とべったりしたい性格の猫は、猫とたくさん遊びたい人にはもってこいですが、家を空けることの多い飼い主だと猫にストレスが溜まってしまいます。

ですから、しっかりと猫の性格を見極めてから猫との暮らしを始められるのは、成猫を飼う大きなメリットです。

成猫を迎える場合の注意点

横になるグレーの成猫

成猫もいいですが、やはり子猫時代の猫には独特のかわいらしさがありますから、それを体験できないのはさみしいですね。

成猫はなかなか懐かない、子猫でないとダメだと思っている人も多いと思います。ですが、いきなり環境の違うところに連れてこられれば、どんな猫でも戸惑います。それに、個体差による性格の違いも大きいのです。

新しい環境では、猫も環境の変化で緊張しています。中には威嚇してくる成猫もいますが、根気強く付き合ってあげるのが大切です。新しい環境に慣れてもらうためには、成猫が安心できる空間を作ってあげるなどの工夫をするのも必要です。

例えば、大きめの猫用ケージに猫用ベッドと食事スペース、トイレを入れて少し歩き回れるぐらいのスペースを作ります。慣れてきたら、おもちゃなどで少しずつ気を引いてあげましょう。根気強く接していけば、成猫であっても必ず心を開いてくれるはずです。

成猫なら手に入りやすい

長毛の猫

成猫を飼う一番のメリットは、手に入りやすさかもしれません。ペットショップやブリーダーで購入するなら、子猫よりも成猫の価格が安いことが多いようです。

里親制度を利用するなら、成猫の里親募集は子猫よりも圧倒的に数が多いです。このような制度に興味がある方は、是非譲渡会に足を運ぶことをお勧めします。地域の愛護団体に問い合わせると譲渡会の日程を知ることができますし、地域の広報誌などにも書いてある場合があります。

譲渡会では、猫の性格や以前の生育環境など、写真ではわからない情報も教えてくれますよ。

いずれにせよ、猫を飼うには覚悟が必要です。住環境に猫を迎え入れる余裕があること、家族全員が成猫を迎え入れることに同意していることはとても大切です。成猫は子猫よりも手がかからないとはいえ、あまりにも長時間留守番させるのも問題です。

さらに、猫はいつも健康とは限りません。高齢期になれば更にリスクは高くなります。高額の医療費など予定外の出費も考えておかなければなりません。ライフスタイルや経済状況などをよく考えた上で、猫を迎えてほしいと思います。

まとめ

7匹の成猫

成猫とは、生後1年をすぎた猫のことです。成猫は子猫よりも手がかからないことが多いですが、成猫を迎え入れるときは、慣れるまでに時間と根気が必要なこともあるようです。

ですが、成猫は子猫よりも手に入りやすく、成猫を飼うメリットは多いと言えます。猫を飼うなら子猫をと考えていた方も、是非成猫を迎え入れることを検討してもらえればうれしいです。

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